こんにちは、かれこれイギリスには5年近く住んでいたイギリス系ブログ「ライフタイムラーナー」管理人のJIN(@ScratchhEnglish)です。
悩みのタネ
- イギリスの世界遺産にはどんな場所がありますか?
- どこにあるのか地図で知りたいです
- 街ごと世界遺産の場所があるって本当ですか?
「世界遺産」って結構パワーワードですよね。
どんな場所か分からなくても「世界遺産」とついていたら凄い場所なんだろうなあと想像する人がほとんどでしょう。
ちなみに日本の世界遺産には「知床」や「姫路城」など全23件登録されています。
イギリスはというと全32件が登録されています。
皆さんはどんなイギリスの場所が世界遺産に登録されているか知っていますか?
🇬🇧イギリスにある世界遺産🏴
①エディンバラ旧市街・新市街
スコットランドの首都エディンバラの市街ごと世界遺産に登録されています
「新市街」といっても今の形になったのは1850年ごろの事です
スコットランドは街並みも自然もとても美しい印象があります、一度くらい訪れてみたいものです pic.twitter.com/ojfnjkfDpd
— JIN🇬🇧@英語ブログ毎日投稿91日目🏴 (@ScratchhEnglish) February 15, 2020
この記事を読むメリット
- イギリスにある世界遺産を全部知れる
- 地図付きで紹介
- 簡単な概要とともに分かりやすく紹介

イギリス、イングランドにある世界遺産まとめ
まずはイングランドにある世界遺産をまとめて紹介します。
ウェストミンスター宮殿
ロンドンの象徴的な建物で、ウェストミンスター寺院、聖マーガレット教会と共に世界遺産に登録されています。
かつて1529年に大火災が発生するまでは王族が住んでいたとも言われていますが、現在は英国議会が議事堂として使用しています。
海商都市リヴァプール
イングランド北部の港町、リヴァプールの中心6区画を対象に世界遺産登録されています。
これはかつてリヴァプールがイギリスの海洋交易において非常に大きな役割を担っていたことからです。
ちなみにリヴァプールにはイギリス最古の中華街もあります!
キュー王立植物園
イギリスではキューガーデンと呼ばれている王立の植物園です。
1759年に始まり、これまでの期間蓄積した資料は世界最大級と言われています。
1980年に日本花の会から贈られた八重桜も53本植樹されている場所であり、50p硬貨の柄の1つとしても使われています(結構レアな柄)
バース市街
1世紀ごろはローマ帝国が支配していた地域で、ローマ式の大浴場や神殿が残っています。
ローマ帝国撤退後は18世紀に温泉保養地として復活し、発展していきました。
私もこの間イギリスに行った時にバースを訪れましたが、結構いい場所だなーと思いました。
ブレナム宮殿
イングランドのオックスフォード近郊にある宮殿です。
17年の建設期間を経て1722年に完成したといわれています。
宮殿の中でも特に庭園が高く評価されており、初期の頃はイギリス式庭園、18世紀に風景式庭園、20世紀にフランス式庭園に変更されています。
ロンドン塔
王室が代々所有してきたロンドンにある要塞です。
現在でも武器の保管庫などとして利用されており、ビーフィーターという御兵隊によって管理されています。
かつては監獄としても使われ、ヘンリー6世をはじめとする多くの歴史的人物がこの場所で処刑されたことでも有名です。
ダラム城および大聖堂
イングランド北部のダラムにてノルマン朝の勢力投影の為に建てられたのがこのダラム城です。
ダラム城は1837年にダラム大学の寮として使うよう寄付され、礼拝堂は現在でも大学によって使用されています。
ダラム大学が雰囲気のある学校なのは納得です。
ジョドレルバンク天文台
出典:Jedrell Bank
マンチェスター大学のジョドレルバンク天体物理学センターにある天文台の1つです。
現在も現役で観測に使用されており、様々な天文学協会から高い評価を受けて推薦された結果、つい最近の2019年に世界遺産に登録されました。
アイアンブリッジ峡谷
イングランドのシュロップシャー州にあるとにかく美しいと言われている渓谷です。
近代的な製鉄方法を用いて産業革命の始まったエリアとしても知られており、峡谷はセヴァーン川をブリストル海峡まで運んでいます。
ソルテア
出典:YouTube
イングランド北部の都市、ブラッドフォードにあるヴィクトリア時代のモデルヴィレッジです。
1872年には岩倉使節団もこのソルテアを訪れています。
村の建築物は重要文化財建築にも指定されており、2001年に世界遺産に登録されました。
ストーンヘンジ
パワースポットと言われる謎に石が積み上げられている観光スポットとしても超有名な場所です。
「こんなデカい石どんな経緯で積みあがったのだろう」と思うと同時に本当に石しかないので何とも言えない気持ちになります。
ロンドンからは結構距離あるのでロンドンから観光する際は注意しましょう。
カンタベリー大聖堂
1130年に完成したとされるケント州、カンタベリーにある教会です。
同じくカンタベリーにある聖オーガスティン修道院、聖マーティン教会とともに1988年に世界遺産に登録。
初期のものは1174年に火事が起こり聖堂の内陣が焼け落ちています。
スタッドリー王立公園
イングランド北部、ノースヨークシャー州にある王立公園です。
公園内には著名な歴史的建造物が複数あり、1986年に世界遺産に登録されているその中の一つであるファウンテンズ修道院は1132年に13人の修道士によって建設されたと言われています。
グリニッジ
ロンドンの南東部にある都市で「海事都市グリニッジ」の名で世界遺産に登録されています。
海運において大きな役割を担い、グリニッジ天文台がある事でも知られています。
かつてはグリニッジ天文台での時間計測に基礎を置いたグリニッジ平均時が使われていました。
ジュラシックコースト
イギリス海峡に面し、イングランド南部のデヴォン州からドーセット州までに渡る海岸です。
名前のとおりジュラ紀の地層があり化石が取れる事で有名で、2001年に「ドーセットと東デヴォンの海岸」という名前で世界遺産に登録されました。
コーンウォールと西デヴォンの鉱山景観
出典:GetOutside
イングランド南西部のコーンウォール州からデヴォン州にある鉱山景観です。
1998年にサウス・クロフティ鉱山が閉山されて歴史は幕を閉じたスズの鉱山開発で非常に長く深い歴史を持っている地域です。
余談ですが、あまり知られていないのですがコーンウォールはイングランドとは違う独自の文化や言語を持っていると主張しており、実は独立意識の強い地域でもあります。
彼らは自分たちの事をコーンウォール人(Cornish)と呼んでいます。
ダーウェント峡谷の工場群
イングランド中部のダービーシャー州にある工場群です。
ミルと呼ばれる現代的な工場はここが始まりで、この歴史的功績を称え2001年に世界遺産に登録されました。
水車を動力源としていたため、川沿いに設置されているのが特徴です!
湖水地方
イギリス国内外の人からも大きな人気を集めているのがイングランド北西部にある湖水地方です。
国内有数のリゾート地、保養地として知られ、圧倒的な自然美を誇ります。
地方の大部分は国立公園に指定されており、この国立公園エリアが世界遺産に登録されました。
イギリス、スコットランドにある世界遺産まとめ
次はスコットランドにある世界遺産の紹介です!
エディンバラ旧市街・新市街
スコットランドの首都エディンバラの市街ごと世界遺産に登録されています。
「新市街」といっても今の形になったのは1850年ごろの事です。
スコットランドは街並みも自然もとても美しい印象があります、一度くらい訪れてみたいものです。
フォース橋
2015年と比較的最近世界遺産に登録されたスコットランドにある鉄道橋です。
かつては強風により落橋事故が起こっていたといわれています。
歴史的に重要な建築様式であることや、創造的才能を表現する傑作として評価されたことが世界遺産登録の理由です。
ハドリアヌスの長城
イングランド北部とスコットランドの国境付近にある旧ローマ帝国時代の城壁、1987年に単独で世界遺産に登録されました。
その後2008年にハドリアヌスの長城も含まれることが決定し「ローマ帝国の国境線」として拡大登録されることになりました。
ニュー・ラナーク
出典:New Lanark Blog
こちらはスコットランドにあるラナークという都市からすぐ離れた場所にある村を指します。
かつては綿紡績工場などで賑わい、工場は1968年まで稼働していました。
1975年からは衰退した村の取り壊しを防ぐ団体が設立されたり保全に努めています。
セント・キルダ
スコットランド管轄の英領島群です。
かつてはかなり少数ながらも人が住んでいたものの、1930年以降は無人島になっています。
1986年にはその自然と文化が評価されて世界遺産に登録されており、貴重な生物がすんでいると言われています。
オークニー諸島の新石器時代遺跡中心地
スコットランドにある遺跡で、名前の通りヨーロッパの石器時代に属する遺跡がいい状態で残っている場所です。
紀元前3000年も昔の土器や装飾品などがここで発掘されています。
出土品はそのまま使えそうなくらい保存状態がいいとの事です。
イギリス、ウェールズにある世界遺産まとめ
次はウェールズにある世界遺産の紹介です。
グウィネズのエドワード1世の城郭と市壁
ウェールズを征服したイングランド王、エドワード1世によって13世紀にウェールズに建てられた4つの城、要塞がそのまま世界遺産に登録されています。
当時はこの一帯すべてが軍事要塞として機能していたようです。
ブレナヴォン
ウェールズの南東にある街で、その産業景観が世界遺産として登録されています。
かつては製鉄業で非常ににぎわっていた場所で、さらに製鋼、炭鉱と続いて成長を続けたものの1980年には炭鉱も閉山、一気に過疎化してしまいました。
近年の人口は6000人ほど。
ポントカサステ水路橋と運河
出典:Pinterest
ウェールズの北東部にある村と村の間を通る水道橋および運河です。
1805年に完成し、イギリスの文化財では最高グレードのグレード1に指定されており、2009年には世界遺産にも登録されています。
凄い高いところにある橋で船が通っているという超ロマンですね!
イギリス、北アイルランドにある世界遺産まとめ
次は北アイルランドにある世界遺産の紹介です。
ジャイアンツコーズウェイ
イギリスの一部である北アイルランドにある火山活動で生まれて石柱群が連なる地域です。
1986年に世界遺産に指定され、北アイルランド政府にも自然保護区として指定されています。
イギリス内でも最高レベルの自然の驚異と言われています。
イギリス、国外領土の世界遺産まとめ
最後はイギリスの国外領土における世界遺産の紹介です。
ヘンダーソン島
出典:Pinterest
こちらはイギリス本土ではなく、南太平洋に浮かぶイギリス領の孤島です。
かつてポリネシア人が住んでいた痕跡があったものの、1606年にスペインが発見した時は無人島でした。
この島の自然美、そして島固有の動物が複数いる事から世界遺産に登録されました。
現在は漂着する膨大なゴミの量が大きな問題に。
バミューダ島の古都セント・ジョージと関連要塞群
アメリカ東海岸近くに浮かぶイギリスの海外領土バミューダ諸島、アメリカ独立戦争などアメリカとの関りも深い場所です。
2000年に歴史的に重要な建築様式、建物が評価され世界遺産に登録されました。
ゴフ島とイナクセシブル島
南大西洋に浮かぶイギリス領の島です。
ゴフ島には定住者はおらず研究職員がいるくらい、イナクセシブル島は英語表記にすると「Inaccessible Island「近づき難い島」という意味になります。
自然美や生態系が評価されての世界遺産登録でした。
ゴーハムの洞窟群
イギリス領であるヨーロッパとアフリカの間に位置するジブラルタルにある洞窟遺跡です。
洞窟遺跡には12万年以上も遡るとされています。
ネアンデルタール人の生活跡が発見されており、歴史的重要さから2016年に世界遺産に登録されました。