イギリスの大学を正規で卒業、英検1級に合格して次の目標をケンブリッジ英検のCPE合格に定めているライフタイムラーナー管理人のJIN(@ScratchhEnglish)です。
悩みのタネ
- ケンブリッジ英検のKETはどれくらいの難易度ですか?
- 大学受験に使えたりするのですか?受ける意味ありますか?
- どんなレベルの人が受けるべきなんですか?
結論から言うとケンブリッジ英検のKETは英検3級~準2級と似たようなレベルです。
つまり使える場面はあまりありません。
英語がかなりできる中学生であれば受かる可能性もあるような難易度です。
本記事ではイギリスの大学を卒業した英語講師としても経験を積んだ筆者がケンブリッジ英検KETの難易度を解説するとともに、他の級と比べるとそこまでおすすめではない明確な理由をお伝えします。
この記事を読むメリット
- 元英語講師の筆者が見るケンブリッジ英検KETの難易度がわかる
- 偏差値40からイギリスの大学を正規で卒業した筆者だからこそ分かるレベル感
- データを駆使して世界でのKETの立ち位置をカンペキに理解できる

ケンブリッジ英検KETの難易度・レベルはCEFR A1~A2レベルです
まずはケンブリッジ英検KETの難易度・レベルを別のテストとの比較やCEFRのデータを分析して徹底的に解説していきます。
これだけ見ればオッケー!CEFRで見るケンブリッジ英検KETの難易度・レベル
出典:文部科学省
CEFR(セファール)というのはヨーロッパ全体で外国語学習者の習得状況を示す際に用いられるガイドラインです。
一番下はA1から最高レベルのC2まで区分化されています。
この数値から読み取れること
- ケンブリッジ英検KETの難易度は英検3級と英検準2級でほぼ収まる
- TOEICで言うと大体300点~500点の範囲
- TOEFL ibtやIELTS換算では換算不可能
- CEFR指標の中では最下層
- ケンブリッジ英検 PET:A1~A2レベル

CEFR | 能力レベル別に「何ができるか」を示した熟達度一覧 |
A2 |
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A2 |
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出典: ブリティッシュ・カウンシル、ケンブリッジ大学英語検定機構

世界や日本の平均はCEFRでどれくらいなのか
CEFRの数値を出されてもあまりピンとこない人も多いかもしれません、ここでCEFRの数値を分かりやすくするために世界各国や日本の平均を考察してみましょう。
スウェーデン発祥の語学を中心にした国際教育機関であるEF Education Firstが独自に算出した数値であるEPI/CEFR換算を見るととても分かりやすいので紹介します。
CEFR | EF EPIスコア |
Pre-A1 | 1-199 |
A1 | 200-299 |
A2 | 300-399 |
B1 | 400-499 |
B2 | 500-599 |
C1 | 600-699 |
C2 | 700-800 |
※EF Education First EPI レポートを基に作成
EF Education Firstの公式ではこのように結論付けられています。
この数値から分かる事
- 日本における英語学習者の平均英語力をCEFR換算で算出するとB1レベル
- 世界1位のオランダはCEFR換算でC1レベル
- ヨーロッパ平均B2レベル
- アジア平均B1レベル

ケンブリッジ英検公式が定めるPETのレベル・難易度
ここで運営するCambridge Assessment Englishが公式に記載しているPETのレベル感を紹介しておきます。
英語サイトになるので簡略的に翻訳してポイントをまとめます。
公式が定めるレベル
- KETの合格で、英語を使用して簡単なコミュニケーションをとることができることを証明できます
- リーディング、ライティング、リスニング、スピーキングの4つの英語スキルすべてをテスト
- 今後上達するうえでモチベーションや自信になるでしょう

私がケンブリッジ英検KETの受験はあまりおすすめしない3つの理由
ここまでケンブリッジ英検KETレベルの解説をしてきましたが、個人的にはKETを受ける必要はあまりないのではと思っています。
おすすめしない理由
- 基礎中の基礎は英検で十分だから
- 日本英語検定と比べると受験料が高いから
- ケンブリッジ英検はPETもしくはFCEから始めるので十分だと思うから
KETは基礎中の基礎を問うテストですが、それなら受験費も安い英検で3級、準2級まで取っておいてそこからケンブリッジ英検に進むという道筋で良いと思うからです。
1つ上のPET、2つ上のFCEからケンブリッジ英検に挑戦する方が色々な側面でスムーズだと考えています。
