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こんにちは、最初アメリカとイギリスで迷っていて結局根拠なくフィーリングでイギリスに決定してしまった経歴があるJIN(@Jinthelearner)です。
みなさんアメリカとイギリスを思い浮かべる時どんなことが浮かびますか?
- なんか兄弟っぽい
- そんな大きな違いはなさそう
- 同じ英語を話していることだし似ている所はたくさんありそう
- 教育制度もそんなに変わらなさそう
そんなアメリカとイギリスが似ていそうという意見が多いはずです。
でも実はこの2つの教育システムは似ていそうで全く似ておらず真逆のアプローチをとっています。
しかしTimes Higher Educationによる世界大学ランキングによると50%以上のTop50入りしている大学がアメリカ、もしくはイギリスに属している大学だと言われています。
アメリカ、イギリス両国ともに伝統的に高度な教育システム、豊富な研究施設、そして自由な教育を追い求める信条を持っています。
もちろんアメリカ、そしてイギリスの大学はとてもレベルの高く高いクオリティの教育環境を提供するという国だという事は間違いありません。
そして大学教育制度だけでなく学生の生活にもたくさんの違いがあるのです。
今回の記事ではアメリカ留学とイギリス留学で迷っている過去の僕のようなみんなに向けて僕が決断する前に知っておきたかったアメリカの大学とイギリスの大学の主要となる違いを紹介していきます。
大学教育の長さ
恐らくアメリカの大学とイギリスの大学で一番重要で大きな違いと言えば入学して卒業するまでの大学生活の長さでしょう。
基本的にアメリカの大学の学部生は日本の大学と同じく4年をかけて卒業しますがイギリス(4年制のスコットランドを除く)の大学の学部生は3年間で卒業することが出来ます。
アメリカの学部生は単純にイギリスの学部生より1年長く勉強をしているという計算になります。
修士課程(Master's Degree)においても基本的にイギリスは1年かかるところをアメリカでは2年かけて修了します。
というのもイギリスの大学教育プログラムはアメリカよりも専門的に狭く短時間で、アメリカの大学では教養から広く時間をかけて教えられていると言われています。
大学進学前に必ずこれと決めた勉強したいことがある人はイギリスの大学のがスムーズにその勉強に取り組むことができる一方大学に進学してから行く道を決めたいという人にはアメリカの大学が合っています。
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学期の始まり、期間
アメリカのほとんどの大学は8月の下旬から一年が始まり(リベラルアーツカレッジなどはそれより遅く始まる場合もある)12月中旬から長い冬休みに入り第2学期が1月の中旬に始まります。
しかし4学期制を使用しているアメリカの大学の場合冬休みは11月下旬の感謝祭辺りから始まるところもあります。
その一方イギリスの大学ではセメスター制度を使用しており3セメスター制、もしくは4セメスター制を使用している大学が多いです(僕が通っていた大学は3セメスター制でした)
そして多くの大学は9月下旬、又は10月上旬から1年がスタートして5月の下旬辺りに1年が終わるという形になっています。
しかしイギリスの場合は大学ごとに違うスケジュールを採用しているため必ず始まりと終わりのタイミングが全国一律というわけではありません。
大学機関の違い
先ほど説明したようにイギリスの大学では3年間の学業で専門的な知識をみっちりと学ぶように出来ているため、多くのイギリスの大学では入学する前から何を勉強するか、専攻を決断しなければいけません。
大学に応募する際には大学に応募するというよりはその大学に存在する1つの学部、専門分野に応募するという感じです。
なのでイギリスでは一年目から同じ学部に所属している人と行動を共にすることが多く逆に学業の場では別の学部に所属している人と一緒のクラスを取るなどという事はあまり多くありません。
ハリーポッターの世界で考えていただくと分かりやすいかと思いますがホグワーツという大きな学校のくくりの中に4つのグリフィンドール、スリザリン、ハッフルパフ、レイブンクローがあり彼らは同じメンバーと基本的に行動を共にしていますよね、それと似たようなものです。
現実の話に戻すと大学という大きく巨大な共同体に所属していながらも学部ごとにそれぞれの小さな共同体が存在しておりその中に自分は居るという感覚です。(伝わりにくかったらすみません)
逆にアメリカの大学では応募する際は大学という大きなくくりに応募し1年次は様々ないろいろな分野の授業を取ることが出来詳しい専攻を決めるのは1年生が終了してから、場合によっては2年次に決めることができます。
もちろんアメリカの大学には学部というくくりは存在していますが専攻を決めた後でも専攻分野外から授業を取ることが可能です。
ですのでアメリカの大学で勉強することによって幅広い知識が身につくと言えます。
その一方イギリスの大学では一つの分野を突き詰めていき深みという部分を大事にしているのです。
宿題と採点
アメリカの大学では広く学ぶという事に重きを置いているため週に必ず1つや2つ、そして小論文、プレゼンの準備などたくさんのホームワークが課される場合が多いです。
その一方イギリスではレクチャーやセミナーに重きを置いているのでやらなければいけない宿題というよりは自主的に予習や復習をやらないとレクチャーやセミナーでついていけないよ、というスタンスです。
イギリスの大学でのしっかりと採点されて最終的な成績に加算されるような課題は1セメスター中1つのクラスで最終テストを含め2、3個程度です。
一方アメリカの大学では最終的な成績に加算される課題は幅広くたくさんあり日々の積み重ねがものをいうといったような形でしょうか。
学費
この2国の大学の費用は安いとは決して言えません。
しかしどちらかと言えばアメリカの大学費のが高く設定されていることが多いです。
イギリスでは2012年に通った法律で本国のイギリス人とEU圏内の学生には一年およそ9000ポンド(約125万円)を課すことになっています(スコットランドを除く)
しかしEU圏外の外国人学生にはそれ以上に課す場合が多く大体12000ポンド(165万円)くらいのところが多い気がしますがEU圏外外国人学生の学費は大学、そして学部によって異なります。
そのイギリスとは対照的にアメリカでは大学の学費に対して政府はあまり口出しをしていません。
アメリカの大学の学費は大きくIn-State(その州で税金を納めてきた人)の学費とOut-of-State(州外出身の人)の学費2つに分かれています。
そしてイギリスのほとんどの大学が国立大学なのに対しアメリカにはたくさんの私立大学が存在しています。
平均的に
- 2年制のアメリカ国立教育機関の学費は一年およそ3000ドル(約33万円)
- 4年制のアメリカ私立大学の学費は一年およそ29000ドル(320万円)
- 名門4年制私立大学ともなると50000ドル(約550万円)
見てわかるように下から上の開きがとてもあり上の方は本当に高いです。
イギリスはどの大学でも大体同じような学費なのに対しアメリカの大学はイギリスの大学より安いところもあればイギリスの大学費の3倍以上の学費の大学もあり振れ幅がとても大きいです。
しかしながら覚えておいてほしいのはイギリスの大学は3年制でアメリカの大学は4年制だという事です。
なのでイギリスでは一年の学費×3になりますしアメリカでは一年の学費×4となります。
アコモデーション、宿泊施設
アメリカの大学もイギリスの大学も宿泊施設を学生に提供しています。
大きな違いと言えばイギリスの大学の寮では自分一人のベッドルームを持つのが普通のことですがアメリカの大学の寮では映画などで見たことがある人もいるかもしれませんが一つの部屋を他の人とシェアする形が多いようです。
しかしアメリカの大学、イギリスの大学両方に言えることですが寮に住むのは基本的に1年次だけで1年生が終われば学生はキャンパス外の家などを友達と一緒に借りてハウスシェアをする場合がほとんどです。
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まとめ
アメリカとイギリス両方ともとても高度な教育を提供している2国ですが教育に対してのアプローチが違ったり両方とも長所と短所を持ち合わせています。
もし大学正規留学を考えている方はそれぞれの良い点、悪い点、学費や学業期間を徹底的に比較してどちらの教育制度が自分に合っているかを考える事で自分にとってより合った教育を受けることが出来るようになると思います。
アメリカVSイギリス 大学比較 | ||
---|---|---|
項目 | アメリカ | イギリス |
大学期間 | 学部4年 修士3年 博士5-7年 | 学部3年 修士1年 博士3年 |
大学機関 | 大学中に学部は存在するがそれぞれの学部は自主性を持っていない | 大学の中に学部がありそのそれぞれの学部が自主性を持っており力を持っている |
教育方針 | 広く長く | 狭くみっちりと |
宿題 | 絶え間ないリーディング、ライティング課題 | 強制的な宿題は無いが自主的に予習復習をしないとついていけないことがある |
学費 | 平均的に高い | 少し高め |
スポーツ | 大学においてとても大切な役割を担っておりたくさんのスポーツ奨学金を扱っている | 特に大学スポーツが盛んな訳でも無くスポーツ奨学金はほとんど存在しない |
宿泊 | 一つの部屋をルームメートとシェアする | 寮でも基本的に自分の部屋を一人で使うことが出来る |