こんにちは、元英語講師として英検を指導し、個人的には英検1級を初受験で一発で取得したJIN(@ScratchhEnglish)です。
悩みのタネ
- 英検準1級の良い勉強法を教えてください!
- 社会人です、無理なくできる勉強法を知りたいです
- どこに重点を置いて勉強すればいいですか?
英検1級は合格した人も少ないので、情報が少なくて困っている人も多いのではないでしょうか。
実際私も受験したから分かる事ですが、英検1級はやや特殊なテストなのでしっかり特化した対策をする必要があります。
合格したときに身に染みて感じました。
しかし社会人の方ですと、英検1級の勉強に割ける時間はかなり限られているはずです。
一日に4時間も5時間も英検の勉強に使える訳では無いですよね。
実際私も英検1級を取得した時は働きながら電車の中で勉強したりしていました。
今回は英検1級まですべて1発で取得し、その後英語講師としてさらに経験を積んだ私が考える「英検1級合格を目指すため勉強法+独自に考案した学習計画」を大公開します。
この記事を読むメリット
- 英検1級に合格するためにやるべき事を理解できる
- 紹介するスケジュールをやり抜けば合格の確率大幅アップ
- どの順序でやっていくと効果があるのか分かる

本気で一発合格を目指している人向けの完全攻略ガイドはコチラ
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【保存版】英検1級対策に強い味方!合格者が知っておくべき情報を総まとめ
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独学でもできる!実際に合格した私が英検1級の勉強法全部見せます|6ヶ月学習計画
それではあまり勉強に時間が取れない社会人にもおすすめできる英検1級合格を目指す6ヶ月勉強スケジュールを公開します。
英検1級合格を目指すためにおすすめの学習計画1ヶ月目
まずは1ヶ月目にやるべきことや必要なものを解説します。
1ヶ月目はとにかく1級レベルの単語と熟語を覚えるのみ
最初から問題を解いては効率が悪すぎます、なぜなら英検1級レベルの単語を満足に知らないうちに問題集をやろうとしても満足に解けないからです。
特に最初の語彙問題は100%解けません。
分からないものをなんとなくやるって非常にもったいないです。
その時間があるのであればまず英検1級レベルの単語を覚えた方がスマートです。
理解できないものをひたすらやるほど人間にとって苦痛なものはありません。
最悪の場合その時点で挫折して諦めてしまいます。
英検1級とは言え頻出単語は一定数決まっています、終わりはあります。

1ヶ月目に必要な本
まず英検1級レベルの単語力をつけるためには必ず英検1級に特化した単語帳が必要になります。
1ヶ月目に必要な書籍はこれ一本です。
安心の旺文社英検書です、この1冊で十分で何冊も買う必要は一切ありません。

まだ自分独自の英単語の覚え方を持っていない人向けのおすすめ
既に自分の中で確固たる英単語の覚え方を持っている人はそれを変えずにそのまま自分の得意で好きなやり方で覚えていきましょう。
しかし、まだしっくりくる覚え方を持っていない人にとっておすすめの英単語の覚え方を紹介します。
私がずっと実践してきて累計約15,000単語を覚えた英単語の覚え方はこちらの記事で紹介しています、ぜひ参考程度でもいいので見ていってください!
関連 【完全版】イギリスの大学を卒業した私がおすすめする英単語の覚え方
1ヶ月目は最低でも単語帳の3割程度を覚える
最初の1ヶ月目は単語学習一本です。
目標を一本に絞っているからこそなんとか単語帳に載っている単語の3割は覚えられるように頑張りましょう。
「そんなの無理だよ」と思うかもしれませんが、英検1級を受けようとする方ならあの単語帳に載っている単語が全て見たことのない単語だけ何てことは絶対にありません。
3割の中には既に知っている単語も多数含まれているはずなのです。
思ったより難しいものではないはずです。

1ヶ月目の目標
- パス単の3割をしっかり覚える
英検1級合格を目指すためにおすすめの学習計画2ヶ月目
それでは2ヶ月目にすべきことと必要なものを解説します。
2ヶ月目も単語学習が基本軸
先ほどの学習計画に沿ってくれた方はこの時点で単語帳の3割覚えてくれたことでしょう。
2ヶ月目の単語目標は「単語帳の5割覚える」です。

英検1級の内容を頭に叩き込んでおく
試験を受ける際に知っておくべきこと
- 何分のテストなのか
- 何問のテストなのか
- どんな問題が出題されるのか
敵を知らなければ倒すことはできません、戦略を練ることもできません。
英検も同じです。
2ヶ月目では必ず英検1級の問題内容をしっかりと頭に入れておきましょう。これは合格を目指すために必要なステップです。
そんな2ヶ月目におすすめの書籍がこちら
2ヶ月目では単語学習と並行して教本を読破し、英検1級と言う「敵」を知りましょう。
2ヶ月目はこれだけです。
2ヶ月目の目標
- パス単の5割をしっかり覚える
- 英検1級対策の教本を読破
英検1級合格を目指すためにおすすめの学習計画3ヶ月目
次は3ヶ月目にやるべきことと必要なものを解説します。
単語帳の6割~7割を覚える
3ヶ月目も引き続き単語帳の学習を続け、これまで覚えたものの復習および新しい単語を単語帳の6割から7割程度まで覚えましょう。

リーディング分野のテクニック取得
3ヶ月目はまだ問題集には移らず、リーディングを速く読むテクニックを身に付けます。
「英文速読法」
英検1級の筆記試験には英文の多読、速読が効果的な対策になります。
日本語のものではなく、英語で書かれた洋書の「英文速読法テクニック書籍」を使いましょう。
英検1級を受けようと考えている人であれば必ず読めます、ここまでのレベルまで来たら英語の書籍や教材を使って鍛えましょう。

おすすめ度 | 値段・コスパ | 特徴 | |
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(4.5)
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(4.0)
※Kindle Unlimitedの読み放題対象 |
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(4.0)
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(4.0)
※Kindle Unlimitedの読み放題対象 |
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(4.5)
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(5.0)
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10 Days to Faster Reading
試験用の速読では無く、普段通常の洋書を読むときに適用する事ができるトレーニングを提供する書籍です。
内容・評価 | |
概要 | 英語のリーディングスピードを上げる為のトレーニングを掲載 |
おすすめ度/重要度 | (4.5) |
料金/コスパ | (4.0) |
対象 | 短期間で必要なテクニックを身に付けたい人 |
期待できる効果 | 10日間と短期でテクニックや知識を取得 |
掲載内容例
- リーディングをする際の目の動き
- 個々のワードではなくかたまりとして読む
- ささやきや頭の中で読むのをやめる
- 目的を持って読む
- 内容によってリーディングスタイルを変える
英語ネイティブを対象にしており、かなりテクニカルな所まで踏み込んでいる書籍です!

SPEED READING: The Complete Blueprint To Speed Reading
内容・評価 | |
概要 | 英語のリーディングスピードを上げる為の基礎知識・テクニックを掲載 |
おすすめ度/重要度 | (4.0) |
料金/コスパ | (5.0) ※Kindle Unlimitedの読み放題対象 |
対象 | リーディングが特に苦手な人 |
期待できる効果 | スピードリーディングの基礎知識を習得 |
先ほど紹介したもの同様、英文速読に関するヒントがたくさん載っている本ですが、1冊目よりやや易しめの内容となっています。
さらに電子書籍に抵抗が無い方であればKindle Unlimitedに加入して無料で読む事ができます。
関連 Kindle Unlimitedは英語学習に100%活用すべき|洋書を読み漁ろう!

Speed Reading: Learn How to Read and Understand Faster in Just 2 hours
最後に紹介するのはAmazonのSpeed Reading分野の中でベストセラーを獲得している鉄板の書籍です。
内容・評価 | |
概要 | 段階を追って速読に関するヒントを紹介 |
おすすめ度/重要度 | (4.5) |
料金/コスパ | (5.0) ※Kindle Unlimitedの読み放題対象 |
対象 | 英文速読のテクニックをサクッと読みたい方 |
期待できる効果 | 少し違った視点で速読テクニックを習得 |
Amazon.comにてベストセラーを獲得している書籍なので、間違いのない書籍です。
長い本ではないのでサクッと読む事ができるのが非常におすすめな点です。
先ほどの書籍同様、Kindle Unlimitedに加入すれば無料で読む事ができます。
関連 Kindle Unlimitedは英語学習に100%活用すべき|洋書を読み漁ろう!
また、どうしても日本語の書籍を使いたいという方にはこちらの本がおすすめですが、英検1級レベルの方にとっては物足りない内容となっています。
3ヶ月目の目標
- 英検1級用パス単を6割~7割終わらせる
- 英文速読法に関する洋書を少なくとも1冊読んで、知識を付ける
英検1級合格を目指すためにおすすめの学習計画4ヶ月目
次に4ヶ月目に行う勉強法や教材を紹介します。
単語はパス単7割を確実にする
4ヶ月目ではこれまで6~7割覚えてもらったパス単の全体7割(可能な場合はそれ以上)確実に覚えてください。

リスニング対策を始める
ここで初めて問題集を使います、1つ目はリスニング。
リスニングに特化した英検1級用の問題集を使いましょう。
リスニング問題集の正しい使い方
- リスニング問題を解く
- 解き終わったらスクリプトを全部読む
- スクリプト内で知らない単語やフレーズは発音含め全部調べ上げて覚えなおす
- 同じ問題の2週目を行いリスニング内容を完全に理解したか試す
- それでも分からないリスニングは今一度スクリプトを見直して、時間を空けて3週目を行う
リスニングを理解する前提として…
- リスニングで出てくる単語やフレーズをそもそも知っている
- その単語やフレーズの正しい発音を知っている、自分で発音できる
- その単語やフレーズを耳で聞いても認識できる
この3段階が不可欠です。
この3つの1つでも欠けている単語やフレーズは例え目で見て理解できるものでも耳で聞いたら全く理解ができないものと考えていいでしょう。

アカデミックライティングの知識を付ける
同時にライティングの対策も始めます。
皆さんが思っている以上に英文ライティングにはルールがたくさんあり、やってはいけない事はかなりあります。
「思考→英語」で英文を書けるようになるために、そして英文ライティングが得意になる為に必要なのはズバリ引き出しの多さです。
会話で使う言い回しとライティングで使う言い回しは全く異なります、会話をするようにライティングをしてはいけません。

そこでおすすめなのがこの2冊です。
どちらでも構いませんがこのルールブックを読んで、一体英文ライティングとはどういうものなのかという知識を深めましょう。

4ヶ月目の目標
- パス単の全体7割を確実に
- リスニング特化の問題集を上記の方法で使う
- ライティング対策の為にライティングルールを知る
英検1級合格を目指すためにおすすめの学習計画5ヶ月目
次は学習計画5ヶ月目のプランを紹介します。
単語は復習+実践練習で理解できなかった単語
5ヶ月目の単語学習はこれまで覚えたパス単7割の復習のみが基本です。
プラスこれ以降問題集などで出会う知らなかった単語を全部書き留めて覚える作業です。
簡単な例
- リスニングの問題集でスクリプトを確認したら知らない単語があった→覚える
- リーディング問題集の長文問題の中に知らない単語があった→覚える
- 過去問で知らない単語が出題された(場所問わず)→覚える
この作業を必ず行ってください。

リスニングは先月から始めた問題集を何回も解く
リスニングに関しては4ヶ月目で始めた問題集の問題を引き続き解いていきましょう(ペースは前月より落として)
1冊ないし2冊が終わってしまったとしても必ずリスニングは少なくとも2週目も行い、覚えなおしができて、リスニング全体を聞けて理解できるようになっているのかを確認しましょう。
筆記問題特化の問題集を隅から隅まで行う
5ヶ月目のメインフォーカスは筆記試験、すなわちリーディングとライティングです。
このプランに沿っている場合…
- 3ヶ月目に英文速読法
- 4ヶ月目にアカデミックライティング
以上を行って言うのでこの時点では知識がある程度付いている事でしょう。
学んだ知識を活かして5ヶ月目では筆記試験の特訓をしっかりと行います。
ライティング対策におすすめ書籍はこちら
ただライティングの対策は問題集を使って行いますが、ライティングは添削してもらわない事には大きく伸ばす事ができません。
周りに添削してくれそうなアカデミックライティングに精通した知り合いがいる人はその人に頼んでみましょう。
そうでない場合は、スパトレのようなライティング添削レッスンがあるオンライン英文添削サービスの使用をおすすめします。
ライティングにおすすめのオンライン英会話
私が実際に受講したレビュー記事はコチラ
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スパトレってどう?実際に1ヶ月受講した元講師が思うSPTRのリアルな感想
リーディング対策におすすめの問題集はこちらです。
英検1級のリーディング問題に関しては「リーディング対策=長文対策」と考えて問題ありません。
長文問題ではない語彙問題は、出題される単語や熟語を知っているか知っていないかの問題なので、正直特化して勉強するほどではありません。
語彙問題は単語、熟語勉強でカバーできます。
5ヶ月目の目標
- これまで覚えた単語・熟語の復習+問題集で出てきた理解できない単語をすべて覚えなおし
- 先月始めたリスニング問題集の2週目、3週目
- ライティング対策用の問題集で1級ライティングに慣れる→添削者が周りにいない場合は添削サービスを利用して添削してもらう
- 長文読解の問題集を行う
英検1級合格を目指すためにおすすめの学習計画6ヶ月目
最後に本番当月である6ヶ月目のスケジュールを解説します。
単語学習は5ヶ月目同様の作業
単語学習は5ヶ月目同様、これまで覚えた英検1級単語の復習と今後問題集や過去問で出会う知らなかった単語を全部書き留めて覚える作業です。
これ以外はありません。
6ヶ月目はとにかく過去問、問題集で追い込む
5ヶ月目までは基礎知識やピンポイントでの対策をしてきましたが、最後の1ヶ月は必ず過去問で追い込みをしてください。
時間がそれほどとれない人は、6ヶ月目の優先順位は過去問>問題集です。
過去問を使う際の鉄則は以下のとおりです。
英検1級の過去問を解くときは必ず時間を計る
問題集をやる時はやらなくても良いですが、過去問を解くときは必ず時間を計って過去問を解きましょう。
きっちり時間を計る事で本番でもスムーズに時間切れになる確率を大幅に軽減できます。

同じ問題を最低2回はやる
少し退屈だと思うかもしれませんが同じ問題を2回は解いてみてください。
一度解いた問題は時間を空けてもう一度解いてみましょう。
それは1で最初に間違えたところを覚えなおして解けるようになっているのか自分を試すためです。

答え合わせを必ずしっかりやろう
問題集のところと重複しますが、答え合わせを答え合わせだけで必ず終わらせないようにしましょう。
過去問や問題集には答えだけでなく解説も付いてくるし、リスニングの原稿だって付いてきます。
問題を間違えたら…
- どの単語を知らなかったのか(聞き取れなかったのか)チェック
- どの部分で解答(聞き)間違いをしたのかチェック
- どこでどういう理由で間違えてしまったのかチェック
最低でもこの3つはクリアにしておきましょう。
知らない単語が出てきたならその単語を覚えましょう、リスニングであれば解説と答えを読んだ後もう一度聴いてみましょう。
この質の高い答え合わせが出来ないのであれば過去問や問題集を買った意味がありません。

もっと追い込みたい方は問題集も使おう
先ほど紹介した6回分収録の過去問を2週、3週してしまってまだ本番まで時間がある人は問題集を使ってひたすらまだ追い込みましょう。
おすすめの問題集は
より多くの実戦経験を積みたい方は集中ゼミの方がおすすめです。
もちろん過去問→問題集への移行ではなく、この2つを併用しながらやっていくのもいいでしょう。

さらに専門的かつ素早く1級の合格を目指したい方へのおすすめ
悩みのタネ
- 6ヶ月はさすがに長すぎる!
- 1級だけでなく英会話力やビジネス英語も上達させたい!
- 専門的な英語指導を受けたい!
このような方々におすすめできる唯一のオンライン英会話サービスがELT英会話です。
これまでもオンライン英会話で試験対策を行ってきた人も多いかと思いますが、英検1級に限って言えば対策を提供しているオンライン英会話はほとんどありません。
1級レッスンがない理由
- 受験者数が他の級より少なくニーズが小さいため
- レベルが高すぎて非ネイティブ講師の場合レッスンを行えない可能性があるため
- 合格者が一握りなので教え方を知っている人が少ないため
実際準1級まで英検対策レッスンを提供していた大手オンライン英会話サービスもすべて準1級止まりで、1級レッスンを提供しているサービスはありません。
そこで私がおすすめしたいオンライン英会話は「数多くの子供を英検1級に合格させた実績」がある完全オーダーメイド授業を行うネイティブオンライン英会話サービスであるELT英会話です。
実際に私も受講した事がありますし、代表者の方ともお話をさせていただいた事もありますが、試験対策の内容とクオリティは他社を凌駕していると言っても差し支えないレベル。
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ELT英会話の評判は?実際に受講した私がIELTS対策で業界最高であると思う理由
- 英検1級の指導経験あり
- 講師は全員ロンドン在住かつ有資格のイギリス人
- 1レッスン50分・担任制
- 語学学校として35年以上の歴史
- 無料体験はたっぷり40分
- 他社と比較すると値段が高め
- 24時間可能なレッスン体系ではない
質や内容を見れば値段設定は納得以上ですが、他のオンライン英会話と比較すると高めの設定なのは否めません。
無料体験時には日本人カウンセラーの方と今後の目標や苦手分野、課題など細かく相談ができるので、まずは無料体験をしてみる事を私はおすすめします。
特におすすめできる人
- 英検1級の対策はもちろん自分だけに合ったレッスンを継続したい
- 安心できる間違いのないイギリス人講師に教えてもらいたい
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