元英語講師として英検を指導し、個人的には英検1級に一発で合格したJIN(@ScratchhEnglish)です。
悩みのタネ
- 英検1級に何度も何度も落ちてしまいます
- 最上級の1級がどれくらいのレベル・合格率なのか知りたいです!
- 解くコツや良い対策方法があったら教えてください
当記事ではこのような質問に経験者の私が全て解答します。
皆さんの想像通り英検1級はかなり狭き門です、1つ結論を言えば合格率は10%を切ります。
しかし実は誤解されている部分も非常に大きいと私は感じており「英検1級合格者=ネイティブレベルに近ければならない」という事は絶対にありません。
地道に効果的な努力を積み重ねていけば合格できます!
この記事を読むメリット
- 実際に英検1級を受けた筆者が知る情報を全て公開
- 一発で合格した筆者の考える英検の攻略方法を全部知る事ができる
- 実際に自分で実践して合格への道筋を立てる事ができる

経験者が語るリアルな英検1級の難易度・レベル
まずは未知の部分が多い英検1級のリアルな難易度について解説します。
英検公式が定める1級の難易度
まず英検1級のレベルを見ていきましょう。
日本英語検定協会は公式ページで英検1級のレベルをこのように説明しています。
1級は、英検の試験において最終目標となる級です。広く社会生活で求められる英語を十分理解し、また使用できることが求められます。資格としての活用も入試優遇、単位認定、海外留学など広範囲に渡り、とくに通訳案内士(ガイド)試験の外国語(英語)の筆記試験が免除されるなど、高い評価を得ています。試験内容は、一次試験(筆記とリスニング)と二次試験(面接形式のスピーキングテスト)に分かれています。
引用元:日本英語検定協会
過去級との比較
- 英検準1級:大学中級レベル
- 英検2級:高校卒業レベル
- 英検準2級:高校中級レベル
過去級ではこのような記述がありましたが今回はありません。
英検と言う括りの中では最終地点ですが、これくらいレベルですという明確な記述が1級では排除されています。

別テストとの換算で予想する英検1級の難易度
こちらではTOEIC、TOEFL、IELTSといった別のテストとの換算を基に英検1級のレベルを考察していきます。
TOEIC換算で見る英検1級の難易度
TOEIC換算での英検1級のレベルはズバリ「900点から950点くらい」でしょう(前級の英検準1級は710点前後)
しかしこのレベルまで来ると正直TOEIC換算は役に立ちません。

TOEFL換算で見る英検1級の難易度
TOEFLと比較する場合英検1級は「TOEFL ibtで95点から100点くらい」です。
重複になりますが、あくまで目安なので英検1級に合格しているからTOEICやTOEFLで目安点が取れるというものでは決してありません。
IELTS換算で見る英検1級の難易度
IELTSで換算するとオーバーオール7~7.5です。

英検1級合格に必要な単語は少なくとも10000単語は超える
最初から話を折るようで申し訳ありませんが、英検準1級までとは異なり、英検1級の上には級が無いので判断が難しいところです。
しかし、英検準1級の推奨単語数が約7500単語から9000単語だったことを考えると10,000単語は必ず知っておかなければならないと言えます。
他のサイトでは15,000単語まで見積もっている方も居るので、10,000から15,000が一般的な予測値です。
大体どの言語も10000語知っていれば日常で不自由なく生活できると言われていますが、それをも超越している数です、恐ろしいですね…
英語を母国語とするネイティブは大体15,000~の単語を知っていると言われている為、ネイティブにかなり迫るくらいの単語量を知っている必要があります。
英検1級単語のおすすめの覚え方や英検1級頻出単語150選などはこちらの記事で紹介しています。
関連 【単語リスト付き】英検1級の単語はどれだけ難しい?おすすめの覚え方と共に解説
例えばこんなレベルの問題が出題されています
例えば2017年第2回のテストではこのような問題が出題されました。
The author’s first book is aimed at scholars and covers such ( ) matters as medieval Chinese coins. Next, she wants to write about something that will appeal to a general audience.
1 skittish 2 inclement 3 decrepit 4 arcane
引用元:日本英語検定協会
日常生活でもなかなかお目にかかれない単語だらけです。
英検1級、特にこの語彙問題は本気で勉強しなければ高得点を取れません。
しかし問題や文章、テーマ内容が難しいという訳ではなく、英検1級の語彙問題で出題される単語が最高レベルなのです。

英検1級はあくまでテスト
最新の過去問を確認したり単語帳を読み返して思った私の結論は「究極に難しいものではないし、勉強すれば受かる」という事です。
英検の最上級だとしても結局はただのテストです、頻出単語は毎回共通していますし、勉強し続ければ受かります。

「マニアックなレベル」と言われる理由は最初の語彙問題
英検1級がなぜこれほどまでに難しいと考えられるのか、その理由は「語彙問題」です。
語彙問題で出てくる単語は英語圏で普通に生活していても遭遇しないような単語が出題されます。
イギリス人に問題を見せてみた事がありますが「うーんこんな感じの意味かな?正確な定義は分からない」という単語もちょくちょくありました。
語彙問題単体で見た時はそれくらい高いレベルであるという事です。
しかし、超高いレベルの単語が出てくる語彙問題でも頻出単語は毎回割と共通しています。つまり単語単体がどんだけ難しかろうが事前に対策してしまえばそこまで問題ではないのも事実です。
現に私も英検1級の勉強を始める前に過去問を見た時、凄いレベルの単語だな…と思いました。
当てずっぽうでしか無理と思ったほどです。
しかし英検1級用のパス単を淡々と進めていった結果、本番で語彙問題はほぼ満点でした。

語彙問題以外はそこまで難しくない
- リーディング
- リスニング
- ライティング
- 二次試験(スピーキング)
語彙問題以外にも4項目ありますが、特にリーディングとリスニングのレベルは極端に難しいとは感じません。
英検準1級と比べても乗り越えられない程の大幅な上積みは感じられません。

英検1級を受けるべき人とは
どれだけ英語を勉強しても物足りない、どうせなら英検で一番難しい1級を取ってみようと思ってしまう私のような英語マニアさんはぜひ目指してほしいです。
自己満足の世界にはなってしまいますが、英検のトップを取るのはやっぱり気持ちいいものです。

関連 【英検1級・難易度のヒミツ】合格したから分かるリアルで意外なレベルを紹介
英検1級の取得に価値はあるのか
ここでは英検1級の「価値」について考察していきます。
英検1級合格者はバイリンガルなのか
これに関してはどちらともいえないです。
例えば宇多田ヒカルさんみたいな本物のバイリンガルが1級に受かればバイリンガルと言えますが、私みたいに日本に生まれ育った人が取ったとしても1級取得が自動的に私をバイリンガルにしてくれるわけではありません。
現に私は自分の事を日本語と英語を同じレベルで使えるバイリンガルだとは思ったことは一度もありません。

英検1級は一般的に価値はない
結論から話すと「英検1級取得」に大きな価値があると思ったり、役に立ったと思った事は合格以来ありません。
残念ながら企業はTOEIC重視ですし、留学関係ではTOEFLやIELTSに劣ります。

通訳案内士の英語テストが免除になる
1つ英検1級取得でアドバンテージがあるとすれば、英検1級に合格すると通訳案内士試験の英語テストが免除になります。
ただ英検1級合格と同条件として「TOEIC900点以上」も通訳案内士英語試験の免除対象となっています。
TOEIC900点の方が英検1級合格よりはるかに簡単なので、通訳案内士の英語試験免除の為に英検1級合格を目指すというのは割に合わないと言えます。
英検1級に合格したからこそ分かるさらなるリアルなメリットなどはこちらの記事で詳しく解説しています。
関連 英検1級に価値はある?合格者が感じたリアルなメリットを徹底解説
英検1級の合格点、合格率、合格ライン
ここからは英検1級の合格点や合格率について解説します。
英検1級の合格率は10%以下は本当か
巷では10%以下と言う情報が良く見られます。
結論から言うと英検公式は2016年以降合格率データを公表していませんので2016年以降に行われた英検1級の正確な合格率は中にいる人しか分かりません。
しかし2016年以前のデータを見てみると、一次試験合格率が10%を若干下回る年がほとんどなのは事実です。
ざっくり40人受けて3人ほど受かるのが英検1級の合格率となっています。

二次試験の合格率は70%を下回る
1級以前の級では筆記試験を突破すればほとんどの人が二次試験の面接には通過できるという状態でしたが、英検1級ではそうはいきません。
先述のように2016年以降は公式に発表されていないので推測にはなりますが、過去の統計を見ると二次試験の合格率は65%程度ではないかと予想できます。
英検1級にはどれくらいの人が受験しているのか
時期や年によって受験者数は変化しますが、英検1級には大体年間2万5000人程度が受験しています。
英検準1級の年間受験者数が約7万人であったことを考えると、かなりの数の人が英検準1級で挫折する、もしくは満足して英検自体を辞めてしまったという背景が見て取れますね。

関連 10人中1人しか合格しない?英検1級の合格率・合格点のヒミツを合格者が解説
英検1級の問題傾向・問題数・特徴
ここでは英検1級の問題構造について簡潔に解説します。
筆記試験の内訳
語彙問題 | 文脈に合った正しい語句を4つ選択肢から選択 | 25問 |
長文語句問題 | 長文問題内にある空所の語句を埋める | 6問 |
長文内容問題 | 長文の内容に関する質問に対する答えを選択肢から選択 | 10問 |
ライティング | 質問に対する答えを英作文する | 1問 |
合計42問を100分で解く計算なのが英検1級の筆記試験です。
ちなみに問題数は英検準1級の問題数から変化はありません、代わりに所要時間が90分から100分に増えています。
つまり単純計算をすれば1問1問に使う事ができる時間は増えています。

リスニングテストの内訳
会話内容確認 | 聞いた会話情報と一致するものを選択 | 10問 |
文の内容確認 | 聞いた文の情報と一致するものを選択 | 10問 |
Real-life形式の内容問題 | 実生活で起こり得るリアルなリスニング内容と一致するものを選択 | 5問 |
インタビュー形式の問題 | インタビューの内容に関する問題を解く | 2問 |
英検1級のリスニングに関する出題方法は35分で27問を解いていく形式です。
筆記試験とは異なり、英検準1級と比べると3点異なる点があります。
-
所要時間が30分→35分
-
会話内容問題 12問→12問 文の内容問題 12問→10問
-
インタビュー形式問題の追加
この3つが主な変更点となっています。
英検1級のもう少し詳しい構造や二次試験の出題形式が知りたい方は、こちらの記事で紹介していますのでぜひご覧ください。
関連 英検1級の配点は受験者には分からない・自己採点も不可!その理由を解説
英検1級筆記試験の対策・勉強法・おすすめの参考書など
まずは英検1級の筆記試験に使えるおすすめの対策や問題集を合格者の私が解説します。
英検1級レベルの単語、熟語、文法の習得
何度も聞き飽きたかもしれませんが、英検では語彙力が最重要です。
英検1級レベルの語彙力と言うベースがあってこそさらに専門的な対策を打つ事ができますし、問題を解く事ができます。
- 語彙問題
- 長文問題
- ライティング問題
語彙力はすべてで共通して必要な知識なのでまずこの特訓から始めましょう。
英検1級用の単語帳でおすすめなのはこちらです。
安心の旺文社英検書です、この1冊で十分で何冊も買う必要は一切ありません。
正直こちらのパス単以外の単語帳は思いつかないくらいで、過去問の統計データを基にした頻出単語の選出が素晴らしいです。

英検1級リーディングは多読、速読を重ねて上達しよう
英検1級まで辿り着いた方々はもう既に一定以上の英語力があると言っていいでしょう。
語彙力の積み重ねの他に筆記試験で違いを生み出すのはリーディング慣れ(多読)とリーディングスピード(速読)です。
多読はもちろん速読も努力でカバーできます。
速読は読解能力が高くないとできないと考えている方もいるかもしれませんがそれは間違っています。

多読、速読の為にも英語教材は英語の物を使う
まず最初に勘違いして欲しくないのは、英検1級用の教材は日本語の物を使います(そもそも日本語のものしかない)
ここで言う英語教材と言うのは
- 速読を鍛える本
- リスニングを鍛える本
- ライティングを鍛える本
このような英語全般の基礎能力を鍛える書籍は英語で読んでみましょうという事です。

今回は「英語の速読」を鍛える為のおすすめ洋書を3つ紹介します。
おすすめ度 | 値段・コスパ | 特徴 | |
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(4.5)
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(4.0)
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(4.0)
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(4.0)
※Kindle Unlimitedの読み放題対象 |
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(4.5)
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(5.0)
※Kindle Unlimitedの読み放題対象 |
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10 Days to Faster Reading
試験用の速読では無く、普段通常の洋書を読むときに適用する事ができるトレーニングを提供する書籍です。
内容・評価 | |
概要 | 英語のリーディングスピードを上げる為のトレーニングを掲載 |
おすすめ度/重要度 | (4.5) |
料金/コスパ | (4.0) |
対象 | 短期間で必要なテクニックを身に付けたい人 |
期待できる効果 | 10日間と短期でテクニックや知識を取得 |
掲載内容例
- リーディングをする際の目の動き
- 個々のワードではなくかたまりとして読む
- ささやきや頭の中で読むのをやめる
- 目的を持って読む
- 内容によってリーディングスタイルを変える
英語ネイティブを対象にしており、かなりテクニカルな所まで踏み込んでいる書籍です!

SPEED READING: The Complete Blueprint To Speed Reading
内容・評価 | |
概要 | 英語のリーディングスピードを上げる為の基礎知識・テクニックを掲載 |
おすすめ度/重要度 | (4.0) |
料金/コスパ | (5.0) ※Kindle Unlimitedの読み放題対象 |
対象 | リーディングが特に苦手な人 |
期待できる効果 | スピードリーディングの基礎知識を習得 |
先ほど紹介したもの同様、英文速読に関するヒントがたくさん載っている本ですが、1冊目よりやや易しめの内容となっています。
さらに電子書籍に抵抗が無い方であればKindle Unlimitedに加入して無料で読む事ができます。
関連 Kindle Unlimitedは英語学習に100%活用すべき|洋書を読み漁ろう!

Speed Reading: Learn How to Read and Understand Faster in Just 2 hours
最後に紹介するのはAmazonのSpeed Reading分野の中でベストセラーを獲得している鉄板の書籍です。
内容・評価 | |
概要 | 段階を追って速読に関するヒントを紹介 |
おすすめ度/重要度 | (4.5) |
料金/コスパ | (5.0) ※Kindle Unlimitedの読み放題対象 |
対象 | 英文速読のテクニックをサクッと読みたい方 |
期待できる効果 | 少し違った視点で速読テクニックを習得 |
Amazon.comにてベストセラーを獲得している書籍なので、間違いのない書籍です。
長い本ではないのでサクッと読む事ができるのが非常におすすめな点です。
先ほどの書籍同様、Kindle Unlimitedに加入すれば無料で読む事ができます。
関連 Kindle Unlimitedは英語学習に100%活用すべき|洋書を読み漁ろう!
また、どうしても日本語の書籍を使いたいという方にはこちらの本がおすすめですが、英検1級レベルの方にとっては物足りない内容となっています。
長文読解ではスキミングとスキャニングテクニックも使える
リーディングテクニックの「スキミングとスキャニング」を聞いたことがありますか?
これはネイティブが英語問題(彼らにとっては国語の問題)を解く際にも使うリーディングテクニックです。

スキミングとスキャニングとは
まず動詞であるSkimとScanの意味を今一度確認してみましょう
- Skim:すくい取る
- Scan:精査する
この時点でイメージ少し湧いてきたのではないでしょうか?
ポイント
スキミングとスキャニングのテクニックをもっと詳しく知り、特訓できるおすすめの書籍がこちらです。

問題慣れするために問題集をこなす
語彙、文法、リーディングテクニックというのは野球でいう素振りのようなもので、本番前は実際に実践練習をこなしていく必要があります。
事前に実践慣れする事で本番よりスムーズに無駄な時間を作らず解答を進める事ができます。
おすすめの問題集はこの2冊
より多くの実戦経験を積みたい方は集中ゼミの方がおすすめです。

最後の追い込み対策は必ず英検1級の過去問で行う
ここでは英検1級対策になぜ過去問が必須なのか、そして正しい使い方を紹介します。
過去問対策だけは絶対に外せない
受験するのは英検1級ですから、最後は必ず過去問を使って追い込みをかけましょう。
過去問での対策は避ける事ができません。
問題集も良いのですが、実際レベルで問題を解くことは必須です。

過去問を解く際に必ず気を付けなければいけない注意点
過去問はただただ解いているだけでは何も意味がありません、ここでは過去問を解く際に最低限やっておきたい手順を解説します。
過去問を解くときは必ず時間を計る
問題集をやる時はやらなくても良いですが、過去問を解くときは必ず時間を計って過去問を解きましょう。
きっちり時間を計る事で本番でもスムーズに時間切れになる確率を大幅に軽減できます(英検1級筆記試験の所要時間は100分です)

同じ問題は最低2回はやる
少し退屈だと思うかもしれませんが同じ問題を2回は解いてみてください。
一度解いた問題は時間を空けてもう一度解いてみましょう。
それは1回目に間違えたところを覚えなおして解けるようになっているのか自分を試すためです。
2回同じ間違いをしてしまうようならば覚えが足らなかった証拠です、3回目の間違えを犯さないように必ず2回で覚えましょう。

答え合わせを必ずしっかりやろう
答え合わせを答え合わせだけで必ず終わらせないようにしましょう。
過去問や問題集には答えだけでなく解説も付いてきますし、リスニングの原稿だって付いてきます。
間違えた時に確認すべき事
- どの単語を知らなかったのか(聞き取れなかったのか)
- どの部分で解答(聞き)間違いをしたのか
- どういう経緯で間違えてしまったのか
最低でもこの3つはクリアにしておきましょう。
知らない単語が出てきたならその単語を覚えましょう、リスニングであれば解説と答えを読んだ後もう一度聴いてみましょう。
この質の高い答え合わせが出来ないのであれば過去問や問題集を買った意味がありません。

リーディング試験の例題、各問題の解き方コツ、気を付けるべき事などはこちらの記事で詳しく解説しています。
関連 英検1級の長文対策はスピードで攻める!レベルの高い問題を解くコツを総ざらい
英検1級ライティングの対策・勉強法・おすすめの参考書など
次に英検1級のライティング試験に使えるおすすめの対策や問題集を合格者の私が解説します。
まずはアカデミックライティングのDos and Dontsを知ろう
「Dos and Dontsを知れ」
これは私がイギリスの大学を始めた際に最初に言われたことです
ポイント
ちゃんとしたアカデミックライティングのルールを知ってからそれに沿って書きなさいという事です。
多くの人が思っている以上にアカデミックライティングは自由ではありません。
言語的にやってはいけない事は基本的に決まっています。
アカデミックライティングのルールに馴染みのない人はまず書き方ルールの載っている本で対策をする必要があります。
関連 英語エッセイにコツはある!ライティング17の基礎ルールをイギリスの大学卒が解説
ライティングの上達は実践→添削しか方法がない
ルールを知ってからライティングを上達させるのは実践して添削してもらうしかありません。
日本語でも同じですが例えば自分で読書感想文や作文を書いて自分自身で採点するのは不可能ですよね。
答えが無いから。
答えが無いものを自分自身で答え合わせすることは出来ません。
自分の全力を尽くして完璧だと思ってその作文、小論文、エッセイを書いている訳なので自分が思う最高の文章を自己採点するなんて不可能なんです。
安心してください、周りに採点してくれるような英語ネイティブが居なくてもインターネットが普及した今は採点してもらう事が出来ます。
オンラインのライティング添削サービスを使うのもあり
周りに英文を添削してくれる人がいないという方はオンラインのライティング添削サービスを使ってしっかりとライティング力を鍛えるのもおすすめです。
私が実際に受講した中で最もおすすめしたいのは業界最安値のオンライン英会話ながらアカデミックライティングレッスンもあるスパトレです。
オンラインで公開添削のような形でリアルタイムでアカデミックライティング課題の添削をしてくれます。
またオンライン英会話業界最安値という事で言う事はありません。
7日間の無料トライアルもありますので気になった方はぜひ試してみましょう!

ライティングにおすすめのオンライン英会話
私が実際に受講したレビュー記事はコチラ
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スパトレってどう?実際に1ヶ月受講した元講師が思うSPTRのリアルな感想
英検1級に特化したライティングトレーニングも必須
英検1級のライティングを勉強したいのに日記を書いて添削してもらっていては領域が違い過ぎて役には立ちません。
また本番ではどのようなライティングトピックが出題されるのかなどを事前にチェックしておく必要もあります。
そこでおすすめの2冊がこちらです。
このような問題集を解いて添削してもらい、英検1級のライティング問題に特化した能力を付けていきましょう。

関連 英検1級ライティング対策のコツは添削しかない!その前にやるべき事と併せて紹介
英検1級リスニングの対策・勉強法・おすすめの参考書など
次に英検1級のリスニング試験に使えるおすすめの対策や問題集を合格者の私が解説します。
リスニングの特訓だけをしてリスニングが上手くなる訳では無い
リスニングの対策=リスニング力を鍛える
そう勘違いしている人も多いと思うのですが、リスニングで高得点を取るにはリスニング力(耳の力)も必要である一方でベースとなるのは単語やフレーズなどの知識です。
いくら耳が良い人でも会話中に出てくる単語や英会話フレーズを知らなければ意味がありません。

英検1級のリスニング単語をまず理解する為にすべき事
これまで英検1級レベルの単語取得にはパス単をおすすめして来ました。
この単語帳は必要です、しかし筆記試験での話です。
1級用のパス単に出てくるような高いレベルの単語はさすがにリスニングではあまり出てこないからです。
最初にお話しした通り英検1級がとてつもなく難しいレベルだと思われている理由は、筆記試験のパート1、語彙問題にあります。
筆記試験の語彙問題で出てくるような最高レベルの単語はリスニングでは基本的に使われません。

そこで英検1級リスニング用の語彙力、フレーズ力をつけるためにおすすめなのが英検1級リスニング模擬試験の書籍を使うという方法です。
おすすめはこちら
問題集を使った勉強方法
- まず普通にリスニング問題を解く
- 解き終わったらスクリプトを全部読む
- スクリプト内で知らない単語やフレーズは発音含め全部調べ上げて覚えなおす
- 同じ問題の2週目を行いリスニング内容を完全に理解したか試す
- それでも分からないリスニングは今一度スクリプトを見直して、時間を空けて3週目を行う
リスニング内容を理解する為の前提として
- リスニングで出てくる単語やフレーズをそもそも知っている
- その単語やフレーズの正しい発音を知っている、自分で発音できる
- その単語やフレーズを耳で聞いても認識できる
この3段階が絶対に必要です。
1つでも欠けている単語やフレーズは、例え目で見て理解できるものでも耳で聞いたら全く理解ができないものと考えていいでしょう。

英検1級リスニング各設問の特徴・例題、解き方のコツ、さらに特化した対策や勉強法はこちらの記事で超詳細に解説しています。
関連 難易度の高い英検1級リスニングはどう対策する?合格者がコツと勉強法を解説
英検1級二次試験の対策・勉強法・おすすめの参考書など
最後に英検1級のリスニング試験に使えるおすすめの対策や問題集を合格者の私が解説します。
おすすめ面接対策書籍はこれ
英検1級の面接対策をする上で手に入れておきたい対策本はこちらです。
まずこの1冊を手に入れて傾向を掴んだり、解答のポイントを抑えましょう。
英検1級二次試験は単なる英会話ではありません、出されるトピックや出題問題の傾向を掴んで効果的な返しをテンプレートのような形で持っておくといいでしょう。

実践練習をする機会が少ない人にはオンライン英会話もおすすめ
英検1級の二次試験は下位級と比べてかなり柔軟性がある内容なので、英会話的な実力も初めて必要になってきます。
- 既に留学したり海外に行ったことがあり英語を話す抵抗が少ない人
- リーディングやリスニングだけ得意な人
- ほぼ独学で上り詰めてあまり対面での英会話の経験がない人
英検1級では様々な英会話力を持つ人が受験を考えているかと思います。
これまでスピーキングの場数を踏めていない、もしくは現在そのような環境に居ない方はオンライン英会話で実践を積むのがおすすめです。
今は良い時代になって海外に住んでいなくても、英会話教室に行かなくてもパソコンやスマホ一つで英会話レッスンを受講してアウトプットする環境が整っています。
スピーキングに苦手意識があるのであればこのような場を活用して実践感覚を積めば英検1級合格に近づけるだけでなく、今後の英語人生でも価値ある知識を得る事ができます。
注意
残念ながら英検1級は非常にレベルが高く、ニーズも少ない為、特化したレッスンを提供しているオンライン英会話はほとんどありません。
そこで私がおすすめしたいオンライン英会話は「数多くの子供を英検1級に合格させた実績」がある完全オーダーメイド授業を行うネイティブオンライン英会話サービスであるELT英会話です。
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ELT英会話の評判は?実際に受講した私がIELTS対策で業界最高であると思う理由

関連 大幅に狭き門になった英検1級の二次試験はどう対策する?合格率や勉強法を解説
英検1級合格を目指すための6ヶ月学習プランと勉強法
英検1級に一発で合格した筆者が社会人でも無理せずに6ヶ月スパンの学習計画で合格を目指せるようなプランを作成しました。
実際に働きながら合格したからこそ分かる効果的な勉強法および勉強の進め方があるかと思いますので、ぜひ気になる方はこちらの記事でチェックして頂けると幸いです。
関連 独学でもできる!実際に合格した私が英検1級の勉強法全部見せます|6ヶ月学習計画
英検1級の勉強におすすめできる教材・書籍12選
私が英検1級の勉強におすすめしたい主な教材・書籍は結構たくさんあります。
リストを作りましたので、どのような教材を使えば良いのか分からないという方や、単純に気になる方はこちらの記事でぜひ参考にしてみてください!
関連 英検1級の解決策!合格した私がおすすめしたいイチオシの参考書・問題集12選
以上が英検1級に一発で合格した筆者が考える英検1級を受ける人が知っておきたい情報、対策法、勉強法、解き方のまとめでした、各々の詳細情報は個別の記事でご確認ください。
ぜひ各記事をしっかり読み英検1級がどんなものなのかを知り、効果的に対策する事で合格を目指しましょう!
英検の申し込み方はこちらの記事で解説しています。
総合的に1級を対策できるオンライン英会話がない…どうすればいい?
オンライン英会話で試験対策を行う人も多いかと思いますが、英検1級に限って言えば対策を提供しているオンライン英会話はほとんどありません。
1級レッスンがない理由
- 受験者数が他の級より少なくニーズが小さいため
- レベルが高すぎて非ネイティブ講師の場合レッスンを行えない可能性があるため
- 合格者が一握りなので教え方を知っている人が少ないため
実際準1級まで英検対策レッスンを提供していた大手オンライン英会話サービスもすべて準1級止まりで、1級レッスンを提供しているサービスはありません。
そこで私がおすすめしたいオンライン英会話は「数多くの子供を英検1級に合格させた実績」がある完全オーダーメイド授業を行うネイティブオンライン英会話サービスであるELT英会話です。
実際に私も受講した事がありますし、代表者の方ともお話をさせていただいた事もありますが、試験対策の内容とクオリティは他社を凌駕していると言っても差し支えないレベル。
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- 英検1級の指導経験あり
- 講師は全員ロンドン在住かつ有資格のイギリス人
- 1レッスン50分・担任制
- 語学学校として35年以上の歴史
- 無料体験はたっぷり40分
- 他社と比較すると値段が高め
- 24時間可能なレッスン体系ではない
質や内容を見れば値段設定は納得以上ですが、他のオンライン英会話と比較すると高めの設定なのは否めません。
無料体験時には日本人カウンセラーの方と今後の目標や苦手分野、課題など細かく相談ができるので、まずは無料体験をしてみる事を私はおすすめします。
特におすすめできる人
- 英検1級の対策はもちろん自分だけに合ったレッスンを継続したい
- 安心できる間違いのないイギリス人講師に教えてもらいたい
- 苦手分野や課題を徹底的に矯正してほしい