こんにちは、数多くの生徒たちに英検2級を指導して合格させ、そして自らも高校時代偏差値40から数カ月で英検2級に一発合格した英検1級元英語講師のJIN(@ScratchhEnglish)です。
悩みのタネ
- 英検2級にどうしても合格したいです
- 一発で合格する秘訣はありますか?
- 解くコツや良い対策方法があったら教えてください
狭き門ではありますが英検2級はしっかりと対策すれば合格できます。
そして効果的な対策方法、解答のコツ、使える問題集や教材を知っているのと知らないのでは様々な側面で大きな差が生まれます。
英検2級に特化した対策をする事で合格を確実のものにできるのです。
実際私も英語講師になる前はそこまで特化した対策というのは意識していなかったのですが、今はその重要性が身に染みて分かります。
この記事を読むメリット
- 英検1級取得の元英語講師が知るすべての英検2級情報をすべて知る事ができる
- 明日から自分で簡単に実践する事が可能
- 合格への道筋を立てる事ができる

英検2級の難易度は高校生レベル?TOEFLやTOEIC換算では何点になる?
まずは英検2級の難易度やレベル感について解説します。
公式が定める英検2級のレベル
日本英語検定協会は英検2級をこのように説明しています。
2級は、準2級までしっかりつけてきた力を実生活の様々な分野で応用できる力を身につけている級で、レベルは高校卒業程度とされています。社会生活に必要な英語を理解し、使用できることが求められます。入試優遇、単位認定、センター試験対策、さらに海外留学や社会人の一般的な英語力の条件として幅広く適用されます。試験内容は、一次試験(筆記とリスニング)と二次試験(面接形式のスピーキングテスト)に分かれています。
引用元:日本英語検定協会
この文章を見て分かるように2級は「高校卒業程度」のレベルだという事が分かります。
この級に合格できれば高校までの英語はバッチリできていると思って良いです。
2級に合格できればそこから英語を使って活躍する出来るポテンシャルを秘めていることを意味します。

私が思う英検2級のレベル
先ほどは英検公式が考える英検2級のレベルを見ていきましたが、少し私個人の意見も挟んでいきたいと思います。
私が思う英検2級のレベルは「英語で意思疎通がギリできるかもしれない」です。
例えば語学留学に行きたいと思っている人であれば最悪でも英検2級レベルの英語力は欲しいといったところ。
英検2級レベルでは思った事をスラスラ英語にすることは不可能ですが、思っていることを非常に簡略化して伝える事は可能なレベルと考えています。

TOEIC換算で見る英検2級のレベル
英語テストのレベルを測る指標として一つ「TOEIC換算」というものがあります。
TOEIC換算での英検2級のレベルは「520点くらい」でしょう。
TOEFL換算で見る英検2級のレベル
ちなみにTOEFLと比較する場合英検2級は「TOEFL ibtで40点前後」でしょうか。
あくまで目安なので英検2級に合格しているからTOEICやTOEFLで目安点が取れるというものではありません。
例えばこんな問題が出題されています
例えば2017年の第2回英検ではこのような問題が出題されました。
Mark started a coffee farm in Hawaii. He was not able to sell many coffee beans in Hawaii, but he has made a lot of money since he started ( ) them to other countries.
1 shortening 2 observing 3 exporting 4 decorating
出典:日本英語検定協会
2級から難しそうな単語がちらほら出てきていますね、しかし英検2級に出てくる単語は「英語が出来るようになりたい」人にとっては全部知らなければいけない単語です!
問題自体はシンプルで、例題で出した問題で言えば、4つの選択肢の単語を知ってさえいれば迷う事は100%ありません。
筆記の場合いかに「英検2級で出てくる単語を知っているかどうか」が鍵になるか、という事が分かりますよね!

英検2級を受けるべき人とは
大学受験で英検2級を使用したい高校生は受けるべきです、英検2級に受からなかったとしても英検2級に向けてした勉強はセンター試験や大学受験に必ず役に立ちます。
それ以外のおすすめ層
- 「英語を話したい!」
- 「英語が出来るようになりたい!」
- 「英語を仕事で使ってみたい!」
このような野望を持つ人にもおすすめです。
英検2級レベルの英語が無ければ高度な英語学習のスタートラインにすら立てません、英検2級は将来英語が出来るようになるための基盤を構築する級レベルだと言えます。
英検2級に向けて勉強しておいて損は一切ありません。
英検2級のもっと詳しいレベルに関する情報はこちらの記事で詳しくまとめていますのでぜひご覧ください。
関連 【3分でわかる】英検2級の難易度は大学レベルで正解?TOEIC・センターとも比較
英検2級の合格点(ライン)と合格率
次に英検2級の合格率や合格ラインについて解説します。
英検2級の合格率は大体30~35%程度
英検2級一次試験の合格率は大体30%~35%の間で、英検2級二次試験の合格率は準2級とほぼ変わらず大体80%程度です。
英検の特徴としては、級が1つ上がるごとに一次試験の合格率が10%近く落ちてるところです。
2016年以降公式に合格率の発表を行っていませんが過去のデータ統計を見ていくと大体30%~35%でほとんど収まっています。
10人中で考えると3人が一次試験を突破して、その3人のうち2人もしくは全員が二次試験も突破して英検2級を取得するといったところ。

英検2級の合格ラインは1520/1850点
英検2級の合格ライン
- 一次試験:1520点(満点1850)
- 二次試験:460点(満点650)
単純に計算すれば一次試験が約82%、二次試験が70%となりますが、例えば100問中82%以上正答できれば合格、という事ではありません。
スコアは各回の全答案採点後、統計的手法(Item Response Theory*)を用いてスコアを算出しているため、受験者の皆さまがご自身の正答数でスコアを算出することはできません。
※Item Response Theoryとはテストにおける受験者の応答パターンを用いて、形式や難易度が異なるテストの結果を比較するための理論です。
引用元:日本英語検定協会
このような複雑なシステムが用いられているので「〇問くらい正答したら合格」という事は言えないのです。
毎回各問題の配点が変わっているという事です。

英検2級にどれくらいの人が受験しているのかなどの追加の詳細情報はこちらの記事で紹介しています。
関連 10人中7人落ちる?英検2級の合格率と毎回同じ合格点の秘密を元講師が解説
合格に必要な単語数は4,000~5,000単語
次に英検2級の合格に必要な単語量などについて解説します。
英検2級合格に必要な単語量は4000~5000単語
ざっくりですが英検2級合格の目安として必要な単語量は大体4000単語から5000単語くらいです。
前後級の比較
- 英検準1級:7500~9000単語
- 英検2級:4000~5000単語
- 英検準2級:2500~3000単語
英検準2級と比べると大体1000~2000くらいの上積みがあるとみて取れますね、そしてこれを見るだけでも英検2級と準1級には非常に大きな差がある事も分かります。

頻出単語例
- Allow
- Provide
- Recommend
- Consumer
- Pollution
- Ancient
- Industrial
- Likely
- Immediately
- Therefore
この例で挙げた単語10個のうち2個以上分からない単語がある場合は筆記の合格は難しいと言えます。
次の英検2級の筆記試験で合格を狙うのであれば、頻出単語はほとんど押さえておく必要があります。

単語力の重要性や無料小テスト、頻出単語150選など追加情報のまとめはこちらの記事でご確認いただけます。
関連 【単語リスト付き】元講師が実践した英検2級の単語の覚え方を小テスト付きで解説
英検2級受験者におすすめしたい英単語の覚え方
英検2級受験者であれば私が英検1級取得し、累計15,000語を覚えた単語カードもしくは暗記アプリを使った単語学習を強くお勧めします。
ノートに書いたり、暗記シートを使ったり、単語帳をただ眺めているだけではだめです。
なぜそのような覚え方がダメな覚え方なのか、そして私がずっと実践してきて累計約15,000単語を覚えた英単語の覚え方はこちらの記事で紹介しています、ぜひ参考程度でもいいので見ていってください!
関連 【完全版】イギリスの大学を卒業した私がおすすめする英単語の覚え方
英検2級の問題傾向・問題数・特徴
こちらでは英検2級の試験内容について解説します。
英検2級筆記試験の内訳
語彙問題 | 文脈に合った正しい語句を4つ選択肢から選択 | 20問 |
長文語句問題 | 長文問題内にある空所の語句を埋める | 6問 |
長文内容問題 | 長文の内容に関する質問に対する答えを選択肢から選択 | 12問 |
ライティング | 質問に対する答えを英作文する | 1問 |
合計39問を85分で解く計算なのが英検2級の筆記試験です。
一つ下の準2級は、合計38問の75分設定だったので、問題数が1問増えて時間が10分増えた計算になります。
つまり英検2級の方が1問1問の難易度が増加していると考える事ができます。

リーディング試験の例題、各問題の解き方コツ、気を付けるべき事などはこちらの記事で詳しく解説しています。
関連 英検2級の長文は普段とは少し違うコツを覚えて対策しよう!筆記試験大特集
英検2級リスニングテストの内訳
会話内容確認 | 聞いた会話情報と一致するものを選択 | 15問 |
文の内容確認 | 聞いた文の情報と一致するものを選択 | 15問 |
リスニングに関する出題方法は英検準2級と同じで25分で30問を解いていく形式です。
しかし準2級と比べると項目が一つ減っており、リスニングにおいて一番シンプルだった会話応答文問題が排除されています。
シンプルな問題が消えたことで難易度は高くなっています。

リスニング各設問の特徴・例題、解き方のコツ、さらに特化した対策や勉強法はこちらの記事で超詳細に解説しています。
関連 英検2級リスニングのコツは問題ごとに解き方を変える事!明日から使える解き方講座
英検2級のもう少し詳しい構造が知りたい方は、こちらの記事で紹介していますのでぜひご覧ください。
英検2級二次試験スピーキングとライティングについて
スピーキングやライティングが大の苦手という人もたくさんいるのではないでしょうか?
対策をすれば問題ありません。
2級ライティングの問題例や書き方、注意点などはこちらの記事で詳しく解説しています。
関連 対策前に覚えておきたい!英検2級ライティングで必ず気を付けるべき事を完全まとめ
また、2級のスピーキング二次試験に関してはこちらの記事で詳しく解説しています。
英検2級の合格を目指すための勉強法まとめ
私は英検2級に合格するためには以下の3ステップを踏む必要があると考えています。
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英検2級用単語帳を使って1冊の5割、6割程度覚える
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単語学習のペースは落としながら問題集で英検2級の問題に慣れる
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英検2級の過去問を使用して本番への準備をする
この基本的な3つのステップ+αを踏んで本番に向かう事ができれば非常にいい結果を出せるはずです。
この3ステップのさらに詳しい情報、そして問題集や過去問を使用するときに必ず気を付かなければならないルール、私が独自に設計した3ヶ月の学習スケジュールはこちらの記事で紹介しています。
関連 誰にでもできる!英検2級イチオシ勉強法+元講師が考えた学習計画を大公開
元英語講師の私がおすすめする英検2級向け問題集・参考書
英検5級~2級を指導し、自身は2級から1級全て合格して持っていますが、一貫しておすすめしたい英検対策書は基本的に旺文社さんの対策本です。
おすすめする問題集や参考書はこちらの分かりやすい表でまとめました。
書籍名をタップ(クリック)すると詳細を確認できます
おすすめ度/重要度 | 値段・コスパ | 特徴 | |
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でる順パス単 英検2級
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(5.0)
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英検2級 過去6回全問題集
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7日間完成 英検2級予想問題ドリル
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(4.0)
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英検2級総合対策教本
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(3.5)
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(4.0)
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3週間で英文速読の基礎が身につく本
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(3.5)
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(4.0)
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英語思考リスニング
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(3.5)
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(4.0)
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英検2級ライティング大特訓
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(4.0)
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(4.0)
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おすすめ問題集・参考書の詳細ガイドはコチラ
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英検2級の教材は苦手分野で選ぶ!今おすすめしたいイチオシ参考書・問題集7選
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以上が英検2級を受ける人が知っておきたい情報、対策法、勉強法のまとめでした、各々のより詳しい情報は個別の記事でご確認ください。
ぜひ各記事をしっかり読み英検2級がどんなものなのかを知り、効果的に対策する事で合格を目指しましょう!
そして英検の申し込み方はこちらの記事で解説しています。
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本気で一発合格を狙っている方に私がおすすめしたいのがこのサイトでも至るところでおすすめしている旺文社の英検教材のデジタル版である「英検ネットドリル」です。
実際に自腹を切ってレビュー記事を書きました、気になる方はぜひ記事を読んでからご検討ください。
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