こんにちは、数多くの生徒たちに英検2級を指導して合格させ、そして自らも高校時代偏差値40から数カ月で英検2級に一発合格した英検1級元英語講師のJIN(@ScratchhEnglish)です。
悩みのタネ
- 英検2級のリーディングで高得点を取るにはどうすればいいですか?
- どうすれば時間切れにならずに解く事ができますか?
- 長文読解が苦手です、効果的な戦略や対策方法はありますか?
今回はこのような質問にすべて答えます。
筆記試験は才能や経験に依存する面が少ないのでリスニング試験よりも対策でかなり高確率で高得点を狙う事ができます。
これは長文読解でも同じで、コツを知っていれば誰でも伸ばす事ができます。
そして効果的な対策方法を知っているのと知らないのではテストの結果に大きな差が生まれます。
実際私も英語講師になる前はそこまで特化した対策というのは意識していなかったのですが、経験を積むごとにその重要性が身に染みて分かります。
この記事を読むメリット
- 英検1級を持っている筆者の考える英検の攻略方法を知る事ができる
- 実際に自分で簡単に実践する事が可能
- 各問題に特化した解き方のコツや対策法を簡単に実践できる

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英検2級レベルの単語力が無いと合格できない理由
まずは英検2級に合格するためには英検2級レベルの単語を知っていることが必須である理由を解説します。
英検2級の筆記試験は単語力で7~8割決まる
単語力が無ければ筆記試験は話になりません。
英検2級の筆記試験は単語力で7~8割決まると言っても大げさな表現ではありません。
2級レベルの単語力が無い場合
- 筆記試験の語彙問題を解けない
- 筆記試験のリーディングを読めない
- リスニング試験のリスニングを聴けない
こんな状態で合格ラインまでもっていくのはほぼ不可能です。
つまり英検2級レベルの単語力が無いという事は=英検2級に合格できないと取る事さえできるのです。

元講師おすすめの英検2級単語の覚え方
英検2級の受験者さんには私が英検1級取得し、累計15,000語を覚えた単語カードもしくは暗記アプリを使った単語学習を強くお勧めします。
ノートに書いたり、暗記シートを使ったり、単語帳をただ眺めているだけではだめです。
私がずっと実践してきて累計約15,000単語を覚えた英単語の覚え方はこちらの記事で紹介しています、ぜひ参考程度でもいいので見ていってください!
関連 【完全版】イギリスの大学を卒業した私がおすすめする英単語の覚え方
ちなみに私が一貫しておすすめしている英検2級用の単語帳はこちらのでる順パス単です。
正直こちらのパス単以外の単語帳は思いつかないくらいで、過去問の統計データを基にした頻出単語の選出が素晴らしいです。

英検2級筆記試験の構成内容
英検2級の筆記試験は4つのパートに分けて構成されています。
- 語彙問題:20問
- 長文語句問題:6問
- 長文内容問題:12問
- ライティング:1問
この割り当てはひとつ前の準2級とは異なっており、長文により大きなウェイトが置かれています。
関連 【3分で分かる】英検2級の試験時間は何分?元講師が問題数や特徴と共に解説
英検2級リーディング大問1「語彙問題」の概要・解き方・コツ
まずは英検2級筆記試験の大問1である「語彙問題」の解き方や問題内容を解説します。
英検2級の語彙問題の出題パターン
語彙問題2種類の出題例
- 登場人物が一人でその文章の穴埋め
- 登場人物が二人で会話に応対する文章の穴埋め
基本的に英検2級の語彙問題では20問がこの2種類で構成されています。
下の級である英検準2級では、この後に会話問題という似た問題が5問設定されていましたが、英検2級では無くなっています。

登場人物が一人の場合の出題例
例えば前者の登場人物が一人の場合、こんなような形式で問題が出されます。
例題
Brenda lives very far from school. She has to ( ) to and from school by train everyday.
1: Study 2: Reverse 3: Engage 4: Commute
登場人物が二人の場合の出題例
登場人物が2人の場合ではこのような形式で問題が出されます。
例題
A: Did you watch the TV series last night, Ben?
B: Yes, but the story was a little too complicated, did that ( ) to you?
A: No, I thought exactly the same.
B: Yeah, I will watch it tomorrow again to understand more.
1: ride on 2: make sense 3: use of 4: go off
基本的に英検2級の語彙問題で問われる能力は
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単語力
-
熟語力
-
文法力
英検2級レベルの単語を知っているか、熟語を知っているか、文法事項を知っているか、というだけの話なのです。
つまり「知っていれば誰でも解ける問題」なんです。
勉強すれば誰でも得点が稼げます、英検2級ではここに20問も割り振られているのでラッキーと思うべきです。
一方この語彙問題の対策を怠ってしまうと大幅に得点を落とす事になります。

直近の英検2級過去問はこちらの日本英語検定協会公式HPでPDFにて確認する事ができます。
英検2級の語彙問題の解き方
例題
Brenda lives very far from school. She has to ( ) to and from school by train everyday.
1: Study 2: Reverse 3: Engage 4: Commute
正直知っていれば即答できる問題なので、解き方というものは特にありません。
Commute=通勤(通学)するという単語を知っていれば間違える訳がない問題なのです。
知っていれば1秒で解けますが、知らなければいつまで経っても正解を導き出すことは不可能です。
1つアドバイスがあるとすれば、この語彙問題に絶対に時間を使わないようにしましょう。
分からなければ考え込まずに飛ばしてください。
時間は長文問題やライティングに使った方が有意義です。

英検2級リーディング大問2「長文語句問題」の概要・解き方・コツ
次に英検2級筆記試験の大問2である「長文語句問題」の解き方や問題内容を解説します。
英検2級長文語句問題の出題パターン
英検2級の長文語句問題ではショートストーリーやEメールなどの短い文章が2種類用意されており、解く事になります。
問われる能力・知識
- 単語力
- 熟語力
- 文法力
- 前後関係の理解
直近の英検2級過去問はこちらの日本英語検定協会公式HPでPDFにて確認する事ができます。
英検2級の長文語句問題の解き方
ここでは長文語句問題の解き方のコツを紹介します。
各段落の空所の前後関係をしっかりと読み取ろう
長文語句問題のもう一つの特徴として「段落ごとに問題が1つある」という事があります。
つまり空所に合う文を選ぶ問題なので、その段落、もっといえばその段落にある空所の前後関係さえ分かっていれば解けます。

長文語句問題では問題の先読みはしなくてもいい
長文読解ではまず「問題の先読みをするべき」と常に言ってきましたが、この長文語句問題では先読みの必要性はそこまで高くありません。
聞かれた質問に答えるというものではなく、空所に文を当てはめる問題なので先に選択肢を見てもあまり効果は無いです。
どちらかというと時間の無駄です。
一気読みは絶対に厳禁
先ほども言いましたが、英検2級の長文語句問題は各段落に割り振られています。
段落ごとに流れで解いていくようにしましょう。
物語を最初から最後まで一気に読んでから問題に移っていては時間のロスが発生し、効率的ではありません。

一気読みをしない代わりに解き終わったら必ずすぐ見直し
一気読みをする必要はありませんが、2問ないし3問の問題を解いて、物語を最後まで読んだら物語全体の知識がついたうえで見直しをしましょう。
「最初からしっかり読み返せ」という訳では全くありません、むしろ読み返しも厳禁です。
ストーリーを全部読み終わったうえで、先に解答した問題で選んだ選択肢と物語全体の内容にズレがないか、矛盾がないかどうかササっと確認するという事です。
最悪分からない時は消去法を使うしかない
語彙力と文法力が大きく問われる英検2級の長文語句問題では、分からない時に考え込んでいてもしょうがありません。
何度も何度も読み返して時間を使い過ぎるのは大きな時間の無駄です。
そういう時は消去法しかありません。

英検2級リーディング大問3「長文内容問題」の概要・解き方・コツ
次は英検2級筆記試験の大問3である「長文内容問題」の解き方や問題内容を解説します。
長文語句問題と長文内容問題の違い
英検2級では2種類の長文問題に分かれている為、この2つの違いを知る事は非常に大切です。
おおまかな違い
- 長文語句問題=長文内の空所に適切な文を選ぶ
- 長文読解問題=長文全体の内容に関する質問に対して適切な答えを選ぶ
長文語句問題は文法的にもある程度重点を置いており、長文内容問題はみなさんが良く知る長文読解問題です。
- 長文語句問題=文法的要素がより大きい問題
- 長文内容問題=読解的要素がより大きい問題
このような区別の仕方もできると思っています。
語句問題では空所の前後関係理解が非常に重要である一方で、内容問題では長文全体の大まかな理解が必要になります。

英検2級の長文内容問題で扱われる内容は3種類
英検2級の長文内容問題は長文語句問題と同様基本的に3つの文章(大問3A, B, C)から構成されています。
これは英検準2級と比べる1つ増えている計算です。
直近の英検2級過去問はこちらの日本英語検定協会公式HPでPDFにて確認する事ができます。
英検2級の長文内容問題の解き方
ここでは英検2級の長文内容問題の解き方のコツを紹介思案す。
本文を読み始める前に問題文に目を通すのは鉄則
長文読解を解く上でこのテクニックは必須です。
長文語句問題の記事ではこれと全く逆の事を言いましたが、大問3のような全体の内容を理解しなければならない問題においては必ず問題の先読みをする必要があります。
私も英検1級だけでなく、TOEIC、TOEFL、IELTSなどの英語試験を受けてきましたが、基本的に長文問題はまず問題文に目を通しておくべきです。
特に英検2級の長文読解問題の本文はそこまで長い文章では無いのでなおさら問題文を先読みしておくべきです。

問題文の中のキーワードを見つけ出す
問題文を先読みする際に必ずするべきなのは問題文の中で出てくるキーワードを抜き出すという所です。
キーワード例
- 数字
- 人物名
- 名称
- 色
- 時間
- 値段
このようなものがキーワードである場合が多いです。
問題文を先読みする際にキーワードを抜き出しておけば本文でそのキーワードが出てきたときにすぐ対応する事ができます。

時間がない切羽詰まった時の対応策
英検2級の長文内容問題はライティング問題の前に出てくる問題です。
人によってはその前にかなり時間を使ってしまい残り時間がほとんどなくなってしまったという場合も少なくないでしょう。
本当に時間がない時はまず本文にある各段落の最初の1文だけ読みましょう、なぜかというと基本的に段落の最初の一文はその段落の概要が書いてあることが多いからです。

元講師がおすすめする英検2級リーディング対策法
最後に英検2級の筆記試験で高得点を目指すためのおすすめ対策法を解説します。
2級対策に使える教材や問題集を探している方はぜひこちらの表をご活用ください。
書籍名をタップ(クリック)すると詳細を確認できます
おすすめ度/重要度 | 値段・コスパ | 特徴 | |
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でる順パス単 英検2級
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英検2級 過去6回全問題集
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(5.0)
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7日間完成 英検2級予想問題ドリル
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(3.5)
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(4.0)
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英検2級総合対策教本
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(3.5)
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(4.0)
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3週間で英文速読の基礎が身につく本
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(3.5)
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(4.0)
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英語思考リスニング
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(3.5)
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(4.0)
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英検2級ライティング大特訓
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(4.0)
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(4.0)
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おすすめ問題集・参考書の詳細ガイドはコチラ
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英検2級の教材は苦手分野で選ぶ!今おすすめしたいイチオシ参考書・問題集7選
続きを見る
まず英検2級レベルの頻出単語と熟語を覚える
英検2級レベルの単語を覚えて覚えましょう。
単語学習の量に比例してリーディングの点が上がるのは間違いありません。
ちなみに私が一貫しておすすめしている英検2級用の単語帳はこちらのでる順パス単です。
問題慣れするために問題集をこなす
単語、熟語、文法知識というのはいわば野球の素振りのようなもので、実際に実践練習をこなしていかないと大幅な点数アップは見込めません。
おすすめの問題集は
こちらの薄めの予想問題ドリルもしくは
より多くの実戦経験を積みたい方はこちらの問題集がおすすめです。

長文読解では英文速読法は覚えておくと超効果的
英語の長文問題を解く際には「英文速読」も鍵となります。文字通り「英語の文章を速く読む力」の事です。
国語のテストだって本を速く読んで内容をつかめる人の方が有利ですよね。
速読法はマスターできれば学校のテストでも、入試でも、他の英語テストでも力を大きく発揮します。
習得して絶対に損はないので、ぜひおすすめします。
英文速読のテクニックを知って、速読能力をトレーニングするために私が一番おすすめするのがこちらの本です。
英検とは関係のない書籍ですが、目からうろこの速読テクニックが数多く詰め込まれており、練習問題も1日ごとについているのでやりやすいものとなっています。
レベルも英検準2級に挑戦する英語レベルであれば読めるような英語レベルの本なので難しすぎて無理!となる事は無いでしょう。
この中に載っているテクニックの中の1つを挙げるのであれば
「返り読みをしない事」
英語のテストでは一旦読んだ英文にまた戻って読んでしまいがちですが、それは絶対にしないようにというテクニックです。

最後は必ず過去問で追い込みをかける
これまで紹介した対策法などをある程度こなして英語の文章やストーリーを読むことに慣れ、問題集で流れを掴んだらここで英検2級の過去問で追い込みをかけると非常に効果的です。
最終的には過去問での対策は避ける事ができません。
問題集も良いのですが、やはり最後は実際のレベルで問題を解くことが必要になります。

本気で一発合格を狙う人にのみにおすすめの「英検ネットドリル」
本気で一発合格を狙っている方に私がおすすめしたいのがこのサイトでも至るところでおすすめしている旺文社の英検教材のデジタル版である「英検ネットドリル」です。
実際に自腹を切ってレビュー記事を書きました、気になる方はぜひ記事を読んでからご検討ください。
英検ネットドリルのメリット
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