こんにちは、数多くの子供たちに英検3級を指導して合格させてきた英検1級元英語講師のJIN(@ScratchhEnglish)です。
悩みのタネ
- 英検3級にはどうすれば合格できますか?
- 何とか1発で合格させたいんです
- 解くコツや良い対策方法があったら教えてください
英語講師時代にこのような質問をよく受けていました。
英検3級はしっかりと対策すれば合格できます。
そして効果的な対策方法、解答のコツ、使える問題集や教材を知っているのと知らないのでは様々な側面で大きな差が生まれます。
英検3級に特化した対策をする事で合格を確実のものにできるのです。
実際私も英語講師になる前はそこまで特化した対策というのは意識していなかったのですが、今はその重要性が身に染みて分かります。
英検3級の合格へ向けて知っておくべき情報、対策、勉強法などを英語講師として英検3級を指導、自身は英検1級を取得した筆者が全て網羅して紹介してガイドしていきます。
この記事を読むメリット
- 英検1級取得の元英語講師が知るすべての英検3級情報をすべて知る事ができる
- 実際にすぐに自分で簡単に実践する事が可能
- 合格への道筋を立てる事ができる
英検3級の難易度は中学卒業レベル・TOEICで換算すると何点くらい?
まずは英検3級のレベルや難易度を見ていきましょう。
英検3級のレベルに関する公式的見解
3級は、5級・4級で習得してきた基礎力の集大成の級で、レベルは中学卒業程度とされています。身近な英語を理解し、使用できることが求められます。この3級から面接試験が加わり、話す力が的確に測定されます。試験内容は、一次試験(筆記とリスニング)と二次試験(面接形式のスピーキングテスト)に分かれています。
引用元:日本英語検定協会
さらにこう続けます
二次試験でスピーキングテスト。英語で考えを伝えましょう。
筆記試験の題材は、海外の文化など少し視野が広がります。
中学卒業段階の英語力の達成目標:3級(文部科学省)引用元:日本英語検定協会
「中学卒業程度」というのが英検3級のポイントです。
すなわち義務教育の英語の集大成という訳です、こういう理由もあり英検3級は高校受験の際に持っていると有利だという事があるんですね。
英検5級、4級と大きく違うのがこの英検3級からスピーキングテスト(二次試験)が実施され、採点されて合否に影響するという所です。

簡単なレベルイメージ
- 英検5級:中学1年レベル
- 英検4級:中学2年レベル
- 英検3級:中学3年レベル
例えばこんな問題が出題されています
例えば英検3級(2017年第1回)のリーディングではこんな問題が出されています。
Students ( ) want to study in America have to study English hard.
1 who 2 what 3 whose 4 why
引用元:日本英語検定協会
こんな難しそうな関係代名詞の問題も出題されていますやっぱり英検4級と比べるとレベルは高いですね。

TOEIC換算で見る英検3級のレベル
TOEIC換算での英検3級のレベルはズバリ
「380点前後」

英検3級を受けるべき人とは
高校受験を控えている中学3年生や英語学習の先取りをしたい中学2年生におすすめです。
英検3級に向けて勉強することによって高度に英語の予習、復習をすることができます。

英検3級は高校生以降で英語をやり直したい人にもおすすめ
高校受験を控えている中学生以外にも大人になってから英語をやり直したい人にも英検3級はおすすめできます。
先ほども話したように英検3級は義務教育の英語を完全に網羅しています。
「英語をやり直したい!」という方は結構ブランクのある人が多いです。
そんなブランクを埋めるためにも中学3年までの基礎英語を復習代わりに勉強するのはとても良いです。

英検3級のもっと詳しいレベルなどに関する情報はこちらの記事で詳しくまとめていますのでぜひご覧ください。
関連 英検3級のレベル「中学卒業程度」に秘められた難易度|TOEICでいうと何点?
英検3級の合格ラインのスコアは?合格率はどれくらい?
次は皆さんも気になる英検3級の合格率や合格点について解説します。
英検3級一次試験の合格率は大体50~55%
英検3級一次試験の合格率は大体50%~55%の間で、英検3級二次試験の合格率は大体90%を超えています。
日本英語検定協会は2016年まで毎回合格率を発表していました。
2016年以降は合格率の発表を行っていないのですが、過去のデータ統計を見ていくと50%~55%でほとんど収まっています。
英検3級では一次試験で受験者の約半分が落とされて、二次試験ではほとんどが合格しているのが現状です。

英検3級の合格ライン
英検3級の合格ライン
- 一次試験:1103点(満点1650)
- 二次試験:353点(満点550)
単純に計算すれば一次試験が約66%、二次試験が64%となりますが100問中66%以上正答できれば合格という事ではありません。
スコアは各回の全答案採点後、統計的手法(Item Response Theory*)を用いてスコアを算出しているため、受験者の皆さまがご自身の正答数でスコアを算出することはできません。
※Item Response Theoryとはテストにおける受験者の応答パターンを用いて、形式や難易度が異なるテストの結果を比較するための理論です。
引用元:日本英語検定協会
このような複雑なシステムが用いられているので「〇問くらい正答したら合格」という事は言えないのです。
毎回のテストごとに各問題の問題数は変わらなくても配点が変わっているという事です。

英検3級にどれくらいの人が受験しているのかなどの追加の詳細情報はこちらの記事で紹介しています。
関連 実は英検3級の合格点は毎回同じ!気になる合格率と共に分かりやすく3分で解説
英検3級に合格するにはどれくらいの単語数を知っておくべき?
ここでは英検3級と単語数に関する情報を網羅していきます。
合格に必要な単語量は1100~1700単語
ざっくりですが英検3級合格の目安として必要な単語量は大体1100単語から1700単語くらいです。
英検4級が600~800くらいだったのでまたしても倍増していますね。
講師目線の肌感覚でも出題される英単語は英検4級よりも非常に高いレベルの英単語が使用されているなと感じます。
頻出単語例
- forget
- come
- become
- find
- make
- win
- swim
- stand
- understand
- break
正答率60%ちょっとくらいを求められる英検3級ですので、この10個のうち6個から7個分かっていないと合格は相当難しいでしょう。

英検のみならず英語学習での単語力の重要性など追加情報のまとめはこちらの記事でご確認いただけます。
関連 【英検3級単語数】意外と知らない必要な単語数と元講師おすすめの単語帳
元講師がおすすめする英検3級レベルの英単語の覚え方
中学生以上の受験者であれば私が英検1級取得し、累計15,000語を覚えた単語カードもしくは暗記アプリを使った単語学習を強くお勧めします。
私がずっと実践してきて累計約15,000単語を覚えた英単語の覚え方はこちらの記事で紹介しています、ぜひ参考程度でもいいので見ていってください!
関連 【完全版】イギリスの大学を卒業した私がおすすめする英単語の覚え方
英検3級の構造、何問出題される?どんな問題が出る?
こちらでは英検3級の問題内容について少し見ていきます。
筆記試験の内訳
語彙問題 | 文脈に合った正しい語句を4つ選択肢から選択 | 15問 |
会話問題 | 文脈に合った正しい会話フレーズを4つの選択肢から選択 | 5問 |
長文読解 | 長文の内容を掴んで問題に答える | 10問 |
ライティング | 質問に対する答えを英作文する | 1問 |
合計31問を50分間で解いていくのが英検3級の筆記試験です。
一番注目すべきは英検3級から筆記試験にライティング問題(英作文問題)が加わっていることであり、英検4級とはかなり変わってくると共に難易度も上がります。

リーディング試験の例題、各問題の解き方コツ、気を付けるべき事などはこちらの記事で詳しく解説しています。
関連 英検3級の長文問題にはコツがある!筆記で高得点を狙う為の対策法まとめ
リスニングテストの内訳
会話応答文 | 会話の最後の部分を4つの選択肢から探す | 10問 |
会話内容確認 | 聞いた会話情報と一致するものを選択 | 10問 |
文の内容確認 | 聞いた文の情報と一致するものを選択 | 10問 |
リスニングテストの構成は英検4級と一緒です。
25分で30問の問題を解いていきます。
英検4級を既に受けたことがある英検3級受験者にとってリスニングに関して言えば非常にやりやすいものになっています。

リスニング各設問の特徴・例題、解き方のコツ、さらに特化した対策や勉強法はこちらの記事で超詳細に解説しています。
関連 英検3級リスニングの対策にはコツがある!元講師がスグ使える解答術を伝授
英検3級のもう少し詳しい構造が知りたい方は、こちらの記事で紹介していますのでぜひご覧ください。
英検3級二次試験とライティングについて
英検3級から本格的にスピーキングの二次試験とライティング問題が導入されます。
英検3級受験者の方でライティングやスピーキングが大の苦手という人もたくさんいるのではないでしょうか?そこまで心配する必要はありません。
ライティングの問題例や書き方、注意点などはこちらの記事で詳しく解説しています。
関連 英検3級ライティング対策はどうすればいい?スグに使えるコツと書き方を徹底解説
二次試験に関しても、皆さんが思うほどスピーキングとはいえ英会話ではありません!
- 英検3級二次試験の合格率
- 二次試験と英会話の違い
- 二次試験に挑む前に知っておくべき心構え
- 対策に使える書籍
- 当日の心構え
このような情報はすべてこちらの記事で紹介しています、ぜひご覧ください。
関連 英検3級の二次試験合格率は90%超え?力を出し切るコツや対策方法を解説
元講師がおすすめする英検3級の合格を目指すための勉強法
ここでは英検3級の合格を目指すためにおすすめする勉強法を解説します。
英検3級合格のための対策勉強法
私は英検3級に合格するためには以下の3ステップを踏む必要があると考えています。
-
英検3級用単語帳を使って1冊の5割、6割程度覚える
-
単語学習のペースは落としながら問題集で英検3級の問題に慣れる
-
英検3級の過去問を使用して本番への準備をする
この3つのステップを踏んで本番に向かう事ができれば非常にいい結果を出せるはずです。
この3ステップのさらに詳しい情報や、やり方、そして問題集や過去問を使用するときに必ず気を付かなければならないルールはこちらの記事で紹介しています。
また、元講師の私がデザインした3ヵ月学習スケジュールも公開していますので「何をやったらいいのか分からない」という方はぜひご覧ください。
関連 【英検3級対策】元講師おすすめの対策勉強法と勝ち抜くヒント・コツ
受験日まであと1週間なのに何もやってない…どうすればいい?
よくありがちな状況
- 「英検3級の受験日まであと1週間しかない!」
- 「ほとんど何も対策できていない…どうしよう」
- 「何をしたらいいのか分からない、1週間で何ができるっていうの?」
このようにテンパっている人もいるのではないでしょうか?
まず言っておかなければならないのは、残り2週間、1週間しか無い時点で何もやっていないという状況はかなりの緊急事態です。
その時点での英語の地力にもよりますが、合格できる確率はかなり低いでしょう。
ただできる事はあります。
これまでやってこなかった自分を恨んで悲観するのではなく、まず今できる事を考えて、合格の可能性が低くても確率を1%から5%へ、5%から10%へ、10%から20%に上げるような努力をしましょう。
残り1週間しかなくヤバい!と焦っている人へ送る応急処置の詳細はこちらの記事で紹介しています。
関連 英検3級で一夜漬けは可能?勉強していない人でもできる勉強を元講師が提案
英検1級まで取得した私がおすすめする英検3級対策教材+本
英検5級~2級を指導し、自身は2級から1級全て合格して持っていますが、一貫しておすすめしたいのは旺文社さんの対策本です。
英検準1級や1級にまでなると、英検だけでなく英語全般の知識も必要なので様々な対策本や教材が必要になりますが、英検3級であれば旺文社の対策本だけで十分です。
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おすすめ度/重要度 | 値段・コスパ | 特徴 | |
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でる順パス単 英検3級
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英検3級 過去6回全問題集
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7日間完成 英検3級予想問題ドリル
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英検3級総合対策教本
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(3.5)
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そんな私が旺文社さんの対策本の中でもおすすめする本を3冊厳選してこちらの記事で紹介していますので、ぜひご覧ください。
関連 【1分でわかる】英検3級対策に強い味方!元講師おすすめ問題集・参考書3選+α
こちらは全て英検3級の対策や解き方、概要をまとめた記事なので、より詳しい情報は個別記事にてご確認をよろしくお願いいたします。

英検の申し込み方はこちらの記事で解説しています。
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