こんにちは、数多くの子どもたちに英検4級を指導して合格させてきた、英検1級元英語講師のJIN( @ScratchhEnglish)です。
結論を言ってしまうと英検4級一次試験の合格点は622点です
英語講師として数多くの生徒に英検4級を教えた筆者が英検4級の合格点、合格ライン、合格率を一挙解説!
意外と知らない英検4級の合格点が毎回固定されている点など元講師の視点でお伝えします。
英検4級の合格点や合格率が気になる人はぜひ読んでほしい内容です。
「今回の英検4級の合格点は何点ですか?」
英語講師時代によく頂いていた質問です。
合格点や合格ラインについて、意外と勘違いしている人も多い気がします。
結論から言ってしまうと、英検の仕組みが改定された2016年以降では各級の合格点が固定されているため、合格点が毎回変わることはありません。
実際のところ私も英語講師になってから知りました。
テストごとに変化するのは配点ですが、配点は内部にいる人しかわからないので試験後自己採点をして合否を判断することも不可能です。
- 合格ラインを理解して過去問対策の質を上げることができる
- 改定されてからの英検の採点システムを理解できる
- 自己採点で合否を判断するのが不可能な理由を知ることができる
英検4級受験後に自己採点ってできますかね?
いいえ、配点に関しては毎回変動して一般公開はされていないので不可能です
英検4級の合格率は完全非公開|過去のデータを基に元講師が紐解きます
まずは英検4級の合格率と受験者数について解説します。
英検4級の合格率は大体65~70%|ただし最新の数字は絶対にわからないワケ
英検4級一次試験の合格率は大体65%~70%の間です。
日本英語検定協会は2016年まで毎回合格率を発表して来ましたが、実は2016年以降合格率の発表を行っていません。
しかし、過去のデータ統計を見ていくと65%~70%がほとんど
年 | 合格率 |
2010年 | 71.4% |
2011年 | 69.9% |
2012年 | 69.8% |
2013年 | 70.1% |
2014年 | 69.4% |
2015年 | 69.9% |
最後に発表された2015年度の合格率は69.9%です。
69.9%であれば、単純計算すれば大体10人に7人合格している計算になりますね。
年 | 合格率 |
2010年 | 83.1% |
2011年 | 82.5% |
2012年 | 83.0% |
2013年 | 82.4% |
2014年 | 82.0% |
2015年 | 81.4% |
ちなみに、このように同時期の5級合格率と比べてみると、約10%ほど合格率が落ちています。
私自身の講師時代の経験を見ても、やはり英検5級に比べると不合格になる子たちが増えはじめた印象でした
小学生の合格率は2014年以降非公開
英検が合格率の公表をやめたのは2016年ですが、受験者層などを含めた詳細の統計は2014年に廃止しています。
小学生の合格率を表すもっとも最近の数値は2013年のものになります。
2013年の小学生合格率は62%!
ちなみに5級の小学生合格率は85%でした
全体と比べても高く思えるかもしれませんが、4級を受けるようなレベルの小学生であれば予習も進んでいる子たちが多いはずなので、驚く数字でもありません
およそ40万人が英検4級を受験
英検4級の受験者数は大体40万前後だと言われています。
40万人の7割と仮定すると、合格者は28万人程度だと予想できます。
こうみると、かなりの数の受験者が合格していることになりますね
英検4級の合格点は622/1000点|何問間違えたら不合格かはわからない理由
次は、英検4級の満点や合格点、合格ラインについて解説しています。
新形式の英検で採用されているCSEスコアとは
2016年に改訂された新形式より、英検では合否判定をCSEスコアというもので判定しています。
各級の合格基準スコア(英検CSEスコア)は固定されています。これにより、違う回に同じ級を受験した方の結果や同じ回に別々の級を受験した方の結果も、明確な数値で比較することができます。合格基準スコアは過去の英検のテスト結果より算出しています。
引用元:英検CSEスコアでの合否判定方法について | 英検 | 公益財団法人 日本英語検定協会
まとめて重要な部分を要約すると
- 自己採点や自分で合否判断するのは不可能
- 4級の場合スコアは筆記:500点、リスニング:500点と均等に配分
- 各問題の配点はテストごとに変化
ちなみに各問題の配点は、受験者の答えが出揃ってから毎回決められるので、事前に知ることも事後に知ることも不可能。
満点1000点のうち622点以上、なら60%強の問題に正解すれば合格なのね!と勘違いされることもありますが、間違いということです。
つまり「何問正解で合格?」という問いに対する答えは、運営の人しか知りません
英検4級の満点は1000点
普通の学校のテストとは違い、英検は100点満点ではありません。
さらに級ごとに満点の点数も変わります。
英検4級は、各技能500点なので筆記問題(500点)とリスニング(500点)を合わせた合計の満点が「1000点」です
関連記事:英検4級の難易度は中学何年生レベル?公式が定める「中学中級程度」の秘密
合格ラインの決定方法
今までの満点の7割程度(2級以下は6割程度)という合格目安は無くなり、リーディング・リスニング・ライティングの3技能(4級以下はリーディングとリスニングの2技能)の各技能スコアの合算で合否を判定致します。
引用元:一次試験・二次試験の合否はどのように判定されますか? | 英検FAQ
旧形式から、新形式に移ったことで、今は合格ラインが毎回固定で同じという訳です
英検4級の合格ラインは622/1000点
日本英語検定協会が決めている英検4級の合格基準は満点1000点中622点です。
単純に計算すると約62%なので、最終的な得点が満点の65%あれば合格できます。
100問あったとして65問に正解すれば合格できるという訳でも無いのです
スコアは各回の全答案採点後、統計的手法(Item Response Theory*)を用いてスコアを算出しているため、受験者の皆さまがご自身の正答数でスコアを算出することはできません。
※Item Response Theoryとはテストにおける受験者の応答パターンを用いて、形式や難易度が異なるテストの結果を比較するための理論です。
引用元:英検CSEスコアでの合否判定方法について | 英検 | 公益財団法人 日本英語検定協会
最初に紹介した、CSEスコアシステムが用いられているので「何問正解したら合格、何問不正解したら不合格」ということは一切ありません。
毎回のテストごとに、各問題の問題数は変わらなくても配点が変わっているということです。
事前に自分が合格できるレベルにあるのかどうかを知りたい場合は、過去問を解いてみて「7割くらい正答できているか」に注目すると、自分が合格できる可能性があるか理解することができます
英検4級のスピーキングテストは採点対象外
現在の形式になる2016年以前までは、英検4級でスピーキングテストを行うことはありませんでしたが、2016年以降の新形式では希望の受験者に限り、スピーキングテストに参加できるようになりました。
採点はされますが、級認定には一切影響を及ぼしません。
コンピュータ端末を活用した録音形式で実施
自宅や学校のパソコン、およびタブレット等から、インターネット上のスピーキングテストサイトにアクセスして受験いただきます。なお、受験日の指定はなく、期間は1年間を有効といたします(注:受験回数は1回のお申し込みにつき1回のみとする)。したがって、時間的・地理的制約は無く、いつでも・どこからでも受験いただけます。
引用元:実用英語技能検定 リニューアルのご案内(2016年度第1回~) | 英検 | 公益財団法人 日本英語検定協会
家で気軽にできて採点してもらえるのは結構イイ!
関連記事:【実は】英検5級と4級はスピーキングテストあり!受けない場合でもOKな理由を解説
スコア600点台であったらギリギリ合格できなかったということなのか
英語講師として働いていた頃、保護者の方々から「スコア○○点でした、ギリギリで合格できなかったのでしょうか?」とご質問をいただくことが結構ありました。
手元にあるのが私の二次試験通知しかないので申し訳ございませんが、このように合格であっても不合格であっても、合格ラインからどれくらい離れているのか通知書でわかります。
英検4級で言えば、合計スコアが622点に近いということは、限りなく合格に近いもののギリギリで落ちてしまったということになります。
ほぼ合格と言ってもいいくらいなので、次の受験で4級を継続または飛ばして3級に進むこともできます
英検4級の合格率・合格ラインに関連するよくある質問
最後に、英検4級の合格率・合格ラインに疑問を持っている方が抱かれがちのよくある質問をまとめて解答します。
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