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英検4級の合格点は?合格率・ラインと共に解説|何問で合格かは知り得ないワケ

この記事の結論
  • 英検4級の合格点・ラインは毎回固定されています
  • ただし何問正解すれば合格(不合格)かは受験者が知ることは不可能
  • 過去のデータを見ると合格率は約65%~70%ですが現在は非公表

「今回の英検4級の合格点は何点ですか?」

英語講師時代によく頂いていた質問です。

合格点や合格ラインについて、意外と勘違いしている人も多い

結論、新形式に改訂された2016年以降は各級の合格点が固定されているため、合格ラインが毎回変わることはありません。

実際のところ、私も英語講師になってから知りました。

毎回のテストごとに変化するのは配点

しかし配点は内部にいる人しかわからないので、自己採点をして合否を判断することは不可能です。

本記事では、英検4級の合格点と合格率について、過去のデータを参照しながら予測していきます。

英検1級 合格証明書
筆者は英検指導経験だけでなく自ら1級まで取得しています

英検4級受験後に自己採点ってできますか?

いいえ、配点に関しては毎回変動して一般公開はされていないので不可能です

タップできる目次

英検4級の合格率は完全非公開|過去のデータを基に元講師が紐解きます

まずは英検4級の合格率と受験者数について解説します。

英検4級の合格率について
  • 英検4級の合格率は大体65~70%|ただし最新の数字は絶対にわからないワケ
  • 小学生の合格率は2014年以降非公開
  • およそ40万人が英検4級を受験
いろいろあるよ

英検4級の合格率は大体65~70%|ただし最新の数字は絶対にわからないワケ

英検4級一次試験の合格率は、65%~70%の間です。

日本英語検定協会は2016年まで毎回合格率を発表して来ましたが、実は2016年以降合格率の発表を行っていません。

しかし、過去のデータ統計を見ていくと65%~70%がほとんど

英検4級 合格率 推移
合格率
2010年71.4%
2011年69.9%
2012年69.8%
2013年70.1%
2014年69.4%
2015年69.9%
英検4級合格率(2010年~2015年)

最後に発表された2015年度の合格率は69.9%です。

69.9%であれば、単純計算すれば10人に7人合格している計算になります。

データは古いですが、2016年以降合格率が大幅に変わったというのは考えづらい

英検5級 合格率 推移
合格率
2010年83.1%
2011年82.5%
2012年83.0%
2013年82.4%
2014年82.0%
2015年81.4%
英検5級合格率(2010年~2015年)

ちなみに、同時期の5級合格率と比べてみると、約10%ほど合格率が落ちています。

講師時代の経験を考えても、英検5級に比べると不合格になる子たちがではじめた印象でした。

インターネット上どこを探しても正確な合格率は見つからないの?

そう、もう公式が発表していないのだからな

小学生の合格率は2014年以降非公開

英検が全体合格率の公表をやめたのは2016年ですが、受験者層などを含めた詳細の統計は2014年に廃止しています。

小学生の合格率を表すもっとも最近の数値は2013年のものになります。

2013年の小学生合格率は62%!

ちなみに5級の小学生合格率は85%でした。

「小学生」カテゴリーだけで見ると、合格率はかなり低下していたことがわかります。

4級は小学生にとっては難しいんだね

簡単ではないな、中2レベルの内容を独学でやらなければならない

およそ40万人が英検4級を受験

英検4級の受験者数は、大体40万前後です。

40万人の7割と仮定すると、合格者は28万人程度だと予想できます。

こうみると、かなりの数の受験者が合格していることになる

思ったより多いんだね!

最近は小学生の受験者も増えてきているぞ!

英検4級の合格点は622/1000点|何問間違えたら不合格かはわからない理由

次は、英検4級の満点や合格点、合格ラインについて解説しています。

英検4級の合格点について
  • 新形式の英検で採用されているCSEスコアとは
  • 英検4級の満点は1000点
  • 合格ラインの決定方法
  • 英検4級の合格ラインは622/1000点
  • 英検4級のスピーキングテストは採点対象外
  • スコア600点台であったらギリギリ合格できなかったということなのか
タップできるよ

新形式の英検で採用されているCSEスコアとは

2016年に改訂された新形式より、英検では合否判定をCSEスコアというもので判定しています。

各級の合格基準スコア(英検CSEスコア)は固定されています。これにより、違う回に同じ級を受験した方の結果や同じ回に別々の級を受験した方の結果も、明確な数値で比較することができます。合格基準スコアは過去の英検のテスト結果より算出しています。

引用元:英検CSEスコアでの合否判定方法について | 英検 | 公益財団法人 日本英語検定協会
CSEスコアの特徴
  • 技能ごとにスコアを均等に配分
  • 同じ正答数であっても回次によりスコアは異なる
  • 合格するためには、技能のバランスが重要
ザックリと!

まとめて重要な部分を要約すると

  1. 自己採点や自分で合否判断するのは不可能
  2. 4級の場合スコアは筆記:500点、リスニング:500点と均等に配分
  3. 各問題の配点はテストごとに変化

各問題の配点は、受験者の答えが出揃ってから毎回決められるので、事前に知ることも事後に知ることも不可能。

満点1000点のうち622点以上、なら60%強の問題に正解すれば合格なのね!と勘違いされることもありますが、間違いです。

つまり「何問正解で合格?」という問いに対する答えは、運営の人にしかわからない

英検4級の満点は1000点

普通の学校のテストとは違い、英検は100点満点ではありません。

級ごとに満点の点数も変わります。

各技能500点なので筆記問題(500点)とリスニング(500点)を合わせた合計の満点が「1000点」

1000点・・・ちょっとよくわからない・・・

複雑だから、この1000という数字は知っていなくても問題ない

合格ラインの決定方法

今までの満点の7割程度(2級以下は6割程度)という合格目安は無くなり、リーディング・リスニング・ライティングの3技能(4級以下はリーディングとリスニングの2技能)の各技能スコアの合算で合否を判定致します。

引用元:一次試験・二次試験の合否はどのように判定されますか? | 英検FAQ

旧形式から新形式に移ったことで、合格ラインは毎回固定で同じです。

つまり、テストごとに合格点(ライン)が変わることはありません。

なんだか頭が混乱してきた・・・

つまり、合格点を変動させるのではなく、各問の配点を毎回変えることで調節しているんじゃ

英検4級の合格ラインは622/1000点

日本英語検定協会が決めている英検4級の合格基準は満点1000点中622点です。

単純に計算すると約62%なので、最終的な得点が満点の65%あれば合格できます。

しかし、100問あったとして65問に正解すれば合格できるという訳でもない

スコアは各回の全答案採点後、統計的手法(Item Response Theory*)を用いてスコアを算出しているため、受験者の皆さまがご自身の正答数でスコアを算出することはできません。

Item Response Theoryとはテストにおける受験者の応答パターンを用いて、形式や難易度が異なるテストの結果を比較するための理論です。

引用元:英検CSEスコアでの合否判定方法について | 英検 | 公益財団法人 日本英語検定協会

先ほど紹介した、CSEスコアシステムが用いられているので「何問正解したら合格、何問不正解したら不合格」ということは一切ありません。

毎回のテストごとに、各問題の問題数は変わらなくても配点が変わっているわけです。

事前に自分が合格できるレベルにあるのかどうかを知りたい場合は、過去問を解いてみて「7割くらい正答できているか」に注目すると、自分が合格できる可能性があるか理解できます

英検4級のスピーキングテストは採点対象外

2016年以前までは、英検4級でスピーキングテストを行うことはありませんでしたが、新形式では希望の受験者に限りスピーキングテストに参加できます。

なお採点はされますが、級認定には一切影響を及ぼしません。

コンピュータ端末を活用した録音形式で実施

自宅や学校のパソコン、およびタブレット等から、インターネット上のスピーキングテストサイトにアクセスして受験いただきます。なお、受験日の指定はなく、期間は1年間を有効といたします(注:受験回数は1回のお申し込みにつき1回のみとする)。したがって、時間的・地理的制約は無く、いつでも・どこからでも受験いただけます。

引用元:実用英語技能検定 リニューアルのご案内(2016年度第1回~) | 英検 | 公益財団法人 日本英語検定協会

家で気軽にできて採点してもらえるのは結構イイ!

スコア600点台であったらギリギリ合格できなかったということなのか

英語講師として働いていた頃、保護者の方々から「スコア○○点でした、ギリギリで合格できなかったのでしょうか?」とご質問をいただくことが結構ありました。

英検 通知書

手元にあるのが私の二次試験通知しかないので申し訳ございませんが、このように合格であっても不合格であっても、合格ラインからどれくらい離れているのか通知書でわかります。

英検4級で言えば、合計スコアが622点に近い場合、限りなく合格に近いわけです。

ほぼ合格と言ってもいいくらいなので、次の受験で4級を継続または飛ばして3級に進むのもアリ

英検4級に合格する確率を上げるにはどうすればいい?

ここまで過去の統計ベースで「英検4級の合格率や合格点」を解説してきました。

ただし、この数字を知ったところで合格に近づくわけではありません

効果的な対策をしたうえで挑むことで、合格の確率を上げられます。

でもどうすればいいのかわからない!

心配ない、ここからしっかりと解説していくぞ!

合格の確率を上げたい!
  • 最低限の教材で自習(教えられる)自信がある人にオススメ
  • デジタルデバイスで勉強したい方にオススメ
  • 教えてくれる存在がいないと家で学習できない人にオススメ
色々あるよ

最低限の教材で自習(教えられる)自信がある人にオススメ

「できる限りいろいろ買いたくありません、最低限の教材を教えてください」

もし私がこう聞かれたら、英検4級用の「でる順パス単」と「最新の過去問」と答えます。

英検の独学対策でもっとも重要なのがこの2冊です!

英検4級にオススメの問題集や参考書は、以下のランキング記事をご確認ください。

とはいえ、「自宅で独学は難しそう・・・」といった心配がある方は、独学ではなく別のやり方をオススメします。

教材買っただけでそのまま放置が一番もったいない

「買ったところで使い方がわからない!」

今そう思った方のために、単語帳を使ったオススメの単語の覚え方と勉強方法を記事にしています。

教材としてはこの2つがあれば大丈夫なんだね

そうじゃな、最低限この2つあれば対策はできる

家でガッツリ自習できるなら、この方法がもっとも安く対策できます。

とはいえ「いちいち揃えるのがめんどくさい」「机に座って勉強できる気がしない」方にオススメの解決策は次に紹介します。

デジタルデバイスで勉強したい方にオススメ

英検ネットドリル 公式ページ-812x550

どうしてもデジタル環境で勉強したい方にオススメしたいのが、旺文社の英検教材のデジタル版「英検ネットドリル 」です。

英検ネットドリルのメリット
  • 対策に絶対必要な「でる順パス単シリーズ」で音声使用可能
  • トレーニング問題機能で対策効率アップ
  • 弱点チェック機能で弱点を克服できる
  • 二次試験対策に使えるバーチャル試験官機能
  • 辞書機能でいつでもどこでもワンクリックで単語の意味を確認可能

実際に私が購入したのは2級版なので写真はすべて2級用のものですが、基本的な仕様は4級でもまったく同じです

英検ネットドリル メニュー
旺文社の人気書籍が搭載
  • でる順パス単
  • 過去問集
  • 7日間完成予想問題ドリル

お馴染みの旺文社書籍を、デジタルだからこその機能とともに利用できます。

英検ネットドリル 単語
単語帳に音声機能がついてるから英語が話せない親御さんにもやさしい

このようにパス単掲載単語を、簡単に音声付きで覚えられるのが素晴らしい!

まさに鬼に金棒です。

英検ネットドリル チェック
理解度チェックでパス単をさらにパワーアップ

各書籍に理解度チェックテストがあるので、勉強の組み立てがやりやすいですね!

デメリットなどに関しては、実際に自腹を切って別サイトにてレビュー記事を書いています!気になる方はぜひ読んでからご検討ください。

教えてくれる存在がいないと家で学習できない人にオススメ

  • 「本当に自分ではどうしようもなさそう」
  • 「独学だとモチベーションが続かない」
  • 「先生的な存在がいないと心配」

このような状況に陥っている方も多いのではないでしょうか?

たしかに、家だとやる気が出ないんだよね・・・

大丈夫、今の時代安い料金でプロの先生に頼むこともできる!

このような状況で教材だけ買ってダラダラ勉強していては、当たり前ですが合格する確率はかなり低いのも事実なんです。

「じゃあどうしたらいい!?」

そこでオススメなのが、業界最安値水準でありながらプロの先生しか在籍していない「QQキッズ

英検4級の合格率・合格ラインに関連するよくある質問

最後に、英検4級の合格率・合格ラインに疑問を持っている方が抱かれがちのよくある質問をまとめて解答します。

英検4級のレベルや難易度はどれくらいですか?

公式では「中学中級程度」と定められており、おおよそ中学2年生で習うような内容が多いです。

英検4級は小学生だと難しいですか?

すでに、英会話スクールに通って予習をしている子などであれば合格は可能です。

実際に、私が英語講師として勤めていた頃も、小学生のうちから英検4級に合格していた子たちはいました。

英検4級に落ちてしまいました、どうすればいいでしょうか?

まずは、落ちてしまった原因を探ること、落ちてしまったからといって悲観しないことが重要です。年齢や原因によっては、英検受験を先延ばしにするのも選択肢です。

次も目指す場合は、成績を確認して不足していた部分+単語力を補うのがセオリーとなります。

合格するにはどのような勉強をすればいいでしょうか?

対策のセオリーとしては、4級レベルの単語学習→問題集で練習→過去問で仕上げとシンプルです。

とくに、単語力をつけるという側面が重要になります。

英検4級の単語にはどのようなものが出ますか?

基本的には中学2年生が習う単語レベルと似ています。

合格点は小学生、中学生、何年生などで変わりますか?

いいえ、英検4級の合格点は全受験者共通です。極論、幼児と大人も合格点は同じとなります。

英検4級に過去問はありますか?

はい、英検4級には旺文社が出版する過去問があります。対策には必須ですので、ぜひチェックしてみてください。

英検4級の試験時間はどれくらいですか?

英検4級は、筆記、リスニング合計で65分、65問のテストです。

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