こんにちは、数多くの子供たちに英検5級を指導して合格させてきた英検1級元英語講師のJIN(@ScratchhEnglish)です。
悩みのタネ
- 英検5級のリスニングで高得点を取るにはどうすればいいですか?
- どうすればリスニング能力を上げる事ができますか?
- 効果的に解く戦略や対策方法はありますか?
英語講師時代によく頂いた質問です。
リスニング試験は筆記試験に比べると、より実力や知識が問われるテストです。
だからこそ効果的な対策方法や回答テクニックを知っているのと知らないのでは大きな差が生まれます。
私も以前リスニングは地力を上げるしか方法が無いと思っていましたが、英検5級に特化した解答テクニックを知る事で得点を伸ばす事ができるという事を今は理解できます。

この記事を読むメリット
- 実際に英検5級を指導した元講師が考える対策法や勉強法を知る事ができる
- 英検1級を持っている筆者の考える英検の攻略方法を知る事ができる
- 最後に現役ネイティブ講師が作るオリジナルクイズを解ける

本気で一発合格を目指している人向けの完全攻略ガイドはコチラ
-
-
【完全版】元英語講師が伝授する英検5級対策で知っておきたい知識まとめ
英検5級リスニング試験の構成内容
まずは英検5級リスニング試験の構成をおさらいしておきましょう。
英検5級のリスニング試験は3つのパートに分けて構成されています。
-
会話応答文:10問
-
内容確認:5問
-
イラスト問題:10問
各リスニングは2回再生されるため、受験者にとってやさしい構造となっています。
さらに筆記試験の際は選択肢が4つだったのに対してリスニングテストは3つに減っており、例え分からなくてあてずっぽうで書いてしまったとしても正解の確率は33.3%です。

関連 【早わかり】英検5級の試験時間は意外と短い!問題数と共に元英語講師が解説
英検5級リスニング大問1「会話応答問題」の概要・解き方・コツ
まずは英検5級リスニング試験の大問1である「会話応答問題」の解き方や問題内容を見ていきましょう。
英検5級リスニング会話応答文問題の出題パターン
英検5級リスニングテスト第1部は合計10問で構成されています。
英検5級第1部のリスニング形式は筆記試験で出てくる会話問題と非常に似ています。
というのも登場人物が二人で、最初の一文に応答する答えを探すという問題だからです。
例題
Is this your pen?
1.Yes, it is 2.Thank you 3.You’re welcome
このような形で答えを探すのですが、筆記試験ではそのままこのように文章で問題が出されるところを、リスニングテストでは選択肢自体を音で聞き取って番号を選ぶ形式になっています。
直近の過去問はこちらの日本英語検定協会公式HPでPDFにて確認する事ができます。
写真は基本見なくても分かる
第1部では各問題内容に応じた画像が問題に挿入されているのですが、基本的に画像は見なくても解ける問題です。
例えばIs this your pen?の例でいくと、恐らく一人がペンを持っているような絵が挿入されていますが、答えのYes, it isを導き出すためにその絵を見る必要はありません。
絵を見ないと答えが導き出すことができないような問題では無いので、絵に気を取られ過ぎないようにしましょう。

英検5級リスニング会話応答文問題の解き方
ここでは英検5級リスニング大問1の解き方のコツを元講師の視点で解説します。
当たり前の事をフィーリングで答える瞬発力が必要
英検5級リスニング第1部は非常にシンプルです、会話も各登場人物1文ずつしかありませんし、複雑な事は一つもありません。
そんな時に大事なのは「あたり前の正解を冷静にフィーリングで見極める事ができるか」
Is this your pen?の応答がThank youでもYou're welcomeでも無くYes, it isであることはある程度の知識があれば分かって当たり前の問題です。
でもリスニングではその当たり前のことを冷静に導き出せるかどうかが重要になります。
私は英検1級まで取得しましたが、間違えた問題の原稿を見て
「なんでこんな当たり前の問題で間違えたのだろう」
そんな状況は多々ありました。

焦らず余裕をもって次へ次への準備
もう一つリスニングに置いて非常に大切なのが次への準備です。
英検5級ではリスニングが2回流されますが、それでも一旦集中を切らしてしまうとドミノ式に崩れていきます。
小学生の受験者さんだったらなおさらでしょう。
まずは「分からなかった、理解して聞けなかった問題を考えすぎない事」
これは英検5級受験者さんのみならずどの級のリスニングでも言える事です。
1つの問題に頭を悩ませすぎると次の問題に大きく響きます、準備ができていないと英語リスニングは頭に入ってきませんし、本当だったら分かるような問題も落としてしまいます。
次の問題が始まる前に一つ呼吸を置けるくらい余裕を持つことが大切です。

英検5級リスニング大問2「会話問題」の概要・解き方・コツ
次に英検5級リスニング試験の大問2である「会話問題」の解き方や問題形式を見ていきましょう。
英検5級リスニング第2部「会話問題」の出題形式
ここでは英検5級リスニング大問2の出題形式を紹介します。
英検5級リスニングでは一番少ない5問
英検5級リスニングの第2部は全体で一番問題数が少なく、合計5問で構成されています。
そして第1部とは異なり、会話全体を理解する必要があり、聞いた事を全て頭に落とし込む必要が出てきます。

英検5級リスニング第2部「会話問題」の問題例
例題
A: What are you doing, John?
B: I'm watching a baseball game.
問題: What is John watching?
選択肢: 1.A football game 2.A baseball game 3.A tennis game 4.A basketball game
※赤部分は音声です
言葉に対するレスポンスを選択する第1部とは異なり、第2部では起こったことの全体像を掴んで、そこから答えを抽出していくような形になります。
第1部よりはより集中力が必要です。
直近の過去問はこちらの日本英語検定協会公式HPでPDFにて確認する事ができます。
英検5級リスニング内容確認問題の解き方
ここでは英検5級リスニング大問2の解き方のコツを元講師の視点で解説します。
聞いて理解した情景を頭の中で思い浮かべられるか
さぁ先ほどの例で行くと、ある人がジョンに「何しているの?」と聞いたところジョンが「野球の試合を観ているよ」と答え、問題文が「ジョンは何を観ていましたか?」というものでしたね。
この例題はかなりシンプルなものにしましたが、もう少し複雑で難しかったりする場合もあります。

会話内のキーフレーズを聞けるかどうか
もちろんリスニングには得意不得意が少なからずあるので、情景を思い浮かべられない人もいるでしょう。
そのようなリスニングが苦手な人は会話内のキーフレーズを聞く事ができるかが重要になってきます。
例えば第2部の問題で行くと、名前や名詞、数字などが使われていることが多く、それらの情報をうまく音声からピックアップして覚えていられるかどうかが重要です。

英検5級リスニング大問3「イラスト問題」の概要・解き方・コツ
最後に英検5級リスニング試験の大問3「イラスト問題」の解き方や問題形式を解説します。
英検5級リスニングイラスト問題の出題パターン
ここでは英検5級リスニング大問3の出題形式を紹介します。
英検5級リスニング第3部は合計10問
英検5級の問題概要の記事を読んでいただいた方は既にご存知かと思いますが、英検5級のリスニングは
-
第1部:10問
-
第2部:5問
-
第3部:10問
つまり今回紹介する第3部は約半分近くの問題数を持つ重要な問題となってきます。
イラスト問題は絵がメインの問題
第1部の記事でも紹介しましたが、第1部の問題も挿絵が入っているのですが、第1部に出てくる挿絵は特に意味を持たず、挿絵を見なくても解答できる問題ばかりでした。
そして第3部でも問題に挿絵が組み込まれています。

英検5級のリスニング第3部「イラスト問題」の例題
例えば英検5級のリスニング第3部ではこのような形式で問題が出てきます。
男の子たちが野球をしている絵(イラストは私書けないので省略させてください)があるうえで
例題
1.The boys are playing basketball.
2.The boys are playing tennis.
3.The boys are playing baseball.
※赤文字は音声
3択から正しいものを選んでいくというスタイルです。
直近の過去問はこちらの日本英語検定協会公式HPでPDFにて確認する事ができます。
英検5級リスニングイラスト問題の解き方
ここでは英検5級リスニング大問3の解き方のコツを元講師の視点で解説します。
イラスト問題を解くために必要な3つの力
第1部、第2部、第3部と求められる能力は若干異なります。
- 第1部:レスポンスを瞬時にフィーリングで答える力
- 第2部:英語で聞いた内容を頭の中で思い浮かべる力
- 第3部:視覚で見た絵を英語で情報化できる力
第2部と第3部は逆の能力と言いましょうか…
第2部は英語→イメージ 第3部はイメージ→英語 に変換する能力が問われます。

見た絵をすぐに英語化するトレーニング
問題に出てくる絵を単に眺めているだけでは効果的とは言えません。
野球の絵が出てくるならすぐに「Baseball」と思い浮かべる、15という数字が絵に出てくるなら「Fifteen」、本を読んでいる絵が出てくるなら「Reading a book」そうする事で簡単に答えを導き出す事ができます。
問題自体は正直難しいとは言えないので、とにかくこの「ビジュアルの英語化」を心がけておくとスイスイと解けるようになりますよ!
この特訓には絵単という単語帳がおすすめ!
英検5級リスニング問題第3部で大切なのは、いかにイラストを見てその内容の情報を英語化できるかどうかです。
例えば野球をしている人のイラストが問題で出てくるのであればどれだけ早く「Baseball」という単語が頭に浮かぶのか、という事です。
トラの絵が出てくるなら「Tiger」バスケットボールをしている絵なら「Basketball」15という数字なら「Fifteen」情報を英語化する能力が必要です。

英検5級リスニング問題の対策法・勉強法
最後に英検5級リスニング試験の対策方法や勉強方法を紹介します。
大問1は筆記の会話問題対策と同じアプローチで対策しよう
この英検5級リスニングテスト第1部では、おおまかに2つの能力が一定レベル以上ある必要があります
ポイント
- Is this your pen?と聞かれたらYes, it isと答える、というような言語的知識
- 知識で理解していることを音で聞いて処理する能力
一つ目の能力はリスニングのトレーニングでは無く、文法トレーニングや会話フレーズの暗記トレーニングで培う事ができます。

最も重要なのは英検5級レベルの単語を覚える事
第2部だけに限らず、リスニングでもそのレベルに合った単語力が一番大切です。
単語を理解していなければリスニングをしたところで分かる訳が無いですし、全てがあてずっぽうの解答になってしまいます。

関連 【英検5級】小学生におすすめの英単語の覚え方とやってはいけない2つの事
その上でさらに第3部や第2部に効果的なトレーニングが、単語を視覚でも覚える、という事です。
どういうことかというと、例えばウサギの絵や写真を見せて子供に「Rabbit」と答えさせるなど、絵や写真、視覚的要素を見てそれを英語で何というのか答える事ができるようにするトレーニングです。
先ほども言いましたが
- 第2部:英語→イメージ
- 第3部:イメージ→英語
このような脳内変換能力がある程度必要になってきます。

英検5級受験者がリスニング力を鍛える上で知っておくべき3つのこと
次に英検5級に関わらず英語のリスニング能力を上げるために知っておくべき3つの事を紹介します。
単語は絶対に音でも覚えるべき
まず過去問や問題集を解く前にリスニング力を高めるためには、単語やフレーズがどのような音をしているのか知る必要があります。
大人であればアルファベットを見ただけでこの単語がどんな音をするのかある程度予測できますが、小学生であればその能力は圧倒的に低いです。
まずは英検5級レベルの各単語がどのような音をしているのか知っておく必要があります。
英検5級レベルであればカタカナでも大丈夫です、例えばWatchという単語ならウォッチ、You're welcomeならユアーウェルカムなどでまず覚えても問題ないでしょう。

単語を頭でも思い浮かべるようにしよう
過去問や問題集の答え合わせはしっかり行おう
過去問や問題集を答え合わせするとき〇×つけるだけで終わっていませんか?
筆記問題は解説を見るけどリスニング問題はどうしたらいいのか分からないからとりあえず〇×だけなんてことありませんか?
勿体ないですし意味がありません。
問題集であれば、音源が入っていて、原稿も付いてきます。
リスニングの問題を間違えたのであれば
- どの単語が聞き取れなかったのか、知らなかったのか
- どの部分で聞き間違いをしたのか
- どこでどういう理由で間違えてしまったのか
最低でもこの3つはクリアにしておきましょう。
間違いの個所をピックアップしたらもう一度音源を使って聞いてみましょう、恐らくこの方法を使った後にもう一度聴けば1回目よりも断然に意味を理解して聞けているはずです。
リスニングなんてこの繰り返しです。

本気で一発合格を目指している人向けの完全攻略ガイドはコチラ
-
-
【完全版】元英語講師が伝授する英検5級対策で知っておきたい知識まとめ
現役ネイティブ講師が作る英検5級オリジナルクイズ No.26~No.30
こちらは現役のネイティブ英会話講師であるイギリス人の妻にオリジナルで作成してもらった英検5級レベルの英語クイズです!

5級No.26-30
現役ネイティブ英会話講師の妻が作るオリジナル問題 No.26~No.30

No.26~No.30以外の英検5級レベルの英語クイズは他の英検5級記事に散りばめられています!色々な記事を読んで探してみましょう!
本気で一発合格を狙う人にのみにおすすめの「英検ネットドリル」
本気で一発合格を狙っている方に私がおすすめしたいのがこのサイトでも至るところでおすすめしている旺文社の英検教材のデジタル版である「英検ネットドリル」です。
実際に自腹を切ってレビュー記事を書きました、気になる方はぜひ記事を読んでからご検討ください。
英検ネットドリルのメリット
- 対策に絶対必要な「でる順パス単シリーズ」で音声使用可能
- トレーニング問題機能で対策効率アップ
- 弱点チェック機能で弱点を克服できる
- 二次試験対策に使えるバーチャル試験官機能
- 辞書機能でいつでもどこでもワンクリックで単語の意味を確認可能