こんにちは、かつて英検を指導し、個人的には18歳の頃に英検準1級を一発で取得した英検1級元英語講師のJIN(@ScratchhEnglish)です。
悩みのタネ
- 英検準一級を取得するレベルがある場合TOEICでは何点くらいとれるのでしょうか?
- 大学生なら簡単に受かるレベルですか?
- 英検準一級レベルの英語力では、社会では大して評価されないのですか?
今回はこのような質問にすべて解答します。
実際英検各級のレベルを知らずにとりあえず低すぎる級、または高すぎる級を受けてしまう方々はかなりいます。
非常にもったいないです。
挑戦するなら絶対に自分に合ったレベルの級を受けた方が身になりますし、お金を無駄にする事もありません。
今回の記事では英検準1級のレベルを実際に合格した私が様々なテストと比べながら深掘りして解説していきます
この記事を読むメリット
- 客観的かつ元講師の主観的に見る英検準1級のレベルや難易度解説
- 英検準1級が凄いのかどうかが分かる
- 準1級レベルがTOEICだとどれくらいなのかを理解できる
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英検準1級のレベルは「大学中級レベル」
まずは「大学中級レベル」と言われる準1級のレベルを様々な側面から考察していきます。
英検公式が定める英検準1級の難易度は「大学中級レベル」
準1級は、最終目標である1級の手前まで着実に力をつけているレベルで、およそ大学中級程度とされています。社会生活で求められる英語を十分理解し、また 使用できることが求められます。入試優遇や単位認定はもちろん、教員採用試験に優遇されたり、海外留学にも多方面で幅広く適用される資格です。試験内容は、一次試験(筆記とリスニング)と二次試験(面接形式のスピーキングテスト)に分かれています。
引用元:日本英語検定協会
この文章でのポイントは
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大学中級レベル
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実生活で求められる英語力
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海外でもある程度通用するようなレベル
大学中級と言っても日本には数多くの大学があって学力もピンキリなのであまりピンときませんが、日常会話くらいはできるレベルと定めているという事が読み取れます。
CEFRで見れば一目瞭然!世界基準で見る英検準1級レベルの立ち位置
出典:文部科学省
CEFR(セファール)というのはヨーロッパ全体で外国語学習者の習得状況を示す際に用いられるガイドラインです。
一番下はA1から最高レベルのC2まで区分化されています。
この表を見て分かる事
- 英検準1級はB1からB2レベル(B2寄り)
- ケンブリッジ英検 B2やIELTS 5.0~6.5、TOEFL ibt 50~74と似たようなレベル
CEFR | 能力レベル別に「何ができるか」を示した熟達度一覧 |
B2 |
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B1 |
|
出典: ブリティッシュ・カウンシル、ケンブリッジ大学英語検定機構
ちなみに世界や日本の平均はCEFRでどれくらいなのか
CEFRの数値を出されてもあまりピンとこない人も多いかもしれません、ここでCEFRの数値を分かりやすくするために世界各国や日本の平均を考察してみましょう。
スウェーデン発祥の語学を中心にした国際教育機関であるEF Education Firstが独自に算出した数値であるEPI/CEFR換算を見るととても分かりやすいので紹介します。
CEFR | EF EPIスコア |
Pre-A1 | 1-199 |
A1 | 200-299 |
A2 | 300-399 |
B1 | 400-499 |
B2 | 500-599 |
C1 | 600-699 |
C2 | 700-800 |
※EF Education First EPI レポートを基に作成
EF Education Firstの公式ではこのように結論付けられています。
この数値から分かる事
- 日本の平均英語力をCEFR換算で算出するとB1レベル
- 世界1位のオランダはCEFR換算でC1レベル
- ヨーロッパ平均B2レベル
- アジア平均B1レベル
TOEIC換算で見る英検準1級のレベル
人によっては「TOEIC換算」で見た方がレベルが分かりやすいかもしれません。
TOEIC換算での英検準1級のレベルは「700点から750点くらい」でしょう。
TOEFL換算で見る英検準1級のレベル
ちなみにTOEFLと比較する場合英検準1級は「TOEFL ibtで60点から70点くらい」でしょうか。
あくまで目安なので英検準1級に合格しているからTOEICやTOEFLで目安点が取れるというものでは決してありません。
私が個人的に思う英検準1級のレベル
ここからは私の肌感覚でのレベル判断です。
私の実体験に基づくリアルなレベル感
- 英検2級取得(17歳)
- 英検準1級取得(18歳、英検2級取得から約6ヶ月後)
- イギリスに住み始める(英検準1級取得から半年後)
準1級レベル以上の英語力(IELTS 6.5)をもってイギリスに行きました。
その英語力でイギリスに住み始めて感じたのは「日常会話でギリギリ、むしろ微妙」です。
ここでいう日常会話というのは何となく生きていけるというレベルでは無く
- 相手の言っていることが大体理解できる
- 自分の言いたい事を何となく伝えられる
- 一人で暮らしていける
このようなレベルです。
そこで行きついた結論は「一人でなんとか生活していけるけど困難は数えきれないし一人で解決できない問題も多々ある」というレベルです。
これが私が英検準1級を持って英語圏に住み始めた時に感じたリアルな肌感覚です。
英検準1級で学ぶ単語は本当に使える!
もう一つ自分の経験からの情報ですが、英検準1級で学ぶ単語は全て役に立ちます。
覚えて無駄な単語は1つもありません。
いざ英語圏で暮らしてみると英検準1級で学んだ英単語をそこらじゅうで見る事ができます。
英検準1級はどんな人におすすめ?
ここではそんな英検準1級はどのような人におすすめできるのかを紹介します。
留学やワーホリを考えている人
先ほどの話と重複しますが、英検準1級で学ぶ単語はぜんぶ英語圏での実生活の役に立ちます。
最低でも英検準1級レベルの英語力を事前に付けておくといざ行ったときに生活が幾分か楽になるのは間違いありません。
英語の勉強を始めた人の最初の大きな目標として
私は英検1級も持っていますが、英検準1級と1級ではかなりのレベル差がありますし、1級は語彙問題だけかなり難しい特殊なテストです。
英検1級を目標に置くのではなく、まず英検準1級を目標に置いてみるのがおすすめです。
私としては英検準1級に合格してからTOEIC、TOEFL、IELTSなどの別テストに切り替えていくのがスムーズなのではないかと考えています。
英検準1級は私の中では英語がある程度できるかどうかを見るうえで良い指標であると考えています。
英語を今後使っていきたい大学生
英語のスペシャリストを目指す人は英検準1級レベルでは決して満足してはいけません。
しかし他の分野のスペシャリストを目指しているけど英語も知っていれば幅も広がると考えている大学生なんかには英検準1級はぜひまず目指してみて欲しいレベルです。
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本気で一発合格を狙っている方に私がおすすめしたいのがこのサイトでも至るところでおすすめしている旺文社の英検教材のデジタル版である「英検ネットドリル」です。
実際に自腹を切ってレビュー記事を書きました、気になる方はぜひ記事を読んでからご検討ください。
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