こんにちは、偏差値40から英語に目覚めイギリスの大学へ入学・卒業し英検1級を一発で取得したライフタイムラーナー管理人のJIN(@ScratchhEnglish)です。
悩みのタネ
- 「ほとんどない」は英語で何て言いますか?
- 「ほとんど残っていない」と言いたいです
- 最も適切な表現はどれですか?
日常や文章を書くときに「ほとんどない」を表現したい時皆さんはどんな英語を使いますか?
想定シチュエーション
- 数や量がほとんどない
- 経験がほとんどない
- 違いがほとんどない
- ほとんど~できない
- 頻度がほとんどない
様々な場面が考えられますよね!
今回の記事ではイギリスの大学を卒業した私が場面別で使える「ほとんどない」を表す英語を網羅的にまとめてきっちりと解説していきます。
この記事を読むメリット
- 明日から「ほとんどない」と英語で言えるようになる
- ネイティブに対するリスニング理解度が高まる
- 「ほとんどない」を英会話で使い分ける事ができるようになる

英語で「ほとんどない」は何を使う?網羅的にまとめました【頻度や数】
それでは理解がやや難しい「ほとんどない」を表す英語表現を見ていきましょう。
数・量がほとんどない状況の「ほとんどない」を表す英語
「公園にほとんど人がいない」「もう牛乳がほとんどないよ!」など、色々な場面で使える表現ですね。
数や量を表したい時は、主に2つの表現を使うことが出来ます。
- There are few~
- There is little~
fewは可算名詞(数えられる名詞)と一緒に使います。なので、後ろに続く名詞は必ず『複数形』にします。
littleは不可算名詞(数えられない名詞)と一緒に使います。なので、後ろに続く名詞は『単数形』のままです。
簡単な例
- 「公園にほとんど人がいない」→There are few people in the park.
- 「もう牛乳がほとんどないよ!」→There is little milk left. (leftは「残っている」)
このように文を作ることが出来ます。
もちろんThere is/are構文を使わず、「Few people are in the park」のように主語の部分に持ってくることも可能です!
可算名詞と不可算名詞の違いを苦手とする方は多いと思いますので、代表的なものをいくつか見ていきましょう。
不可算名詞の方が少ないので、まずこちらを覚えてしまうのがおすすめです!
不可算名詞例
- 液体(水やその他飲み物)
- 明確な「形」を持たないもの(可能性、希望、経験など)
- 視覚的に見えないもの(情報、アドバイス、愛など)
他にも沢山ありますが、普段よく使うのはこの辺りです!
覚えておくと便利な表現
- There is little possibility that~ (~の可能性はほとんどない)
- There is little hope that~ (~の見込み/希望はほとんどない)
- There is little information about/on~ (~に関する情報はほとんどない)
また、a fewやa littleという形にすると、「~がまだ少しはある」というポジティブな意味に変わってしまうので注意しましょう!
意味が異なってしまう比較例
- There are few people in the park. (公園にほとんど人がいない。)
- There are a few people in the park. (公園に少しは人がいる。)
例文

経験がほとんどない
経験を意味する「experience」も不可算名詞(※場合によっては可算)として使うのでI have little experience in~ (~における経験がほとんどない)と言った形で不可算名詞と相性の良いlittleを使って表すことが出来ます。
仕事上の会話で「~業界での経験はほとんどありません」などと言う場合にもこの表現が使えます。
他にも
- I’ve never really tired ~ before.
- I’ve never really done ~ before.
このように言うと、「~をほとんど試したことがない」という意味になります。
更に、「どこかの国や場所へほとんど行ったことがない/数回しか行ったことがない」と言う場合には
- I’ve never really been to~.
- I’ve been to~only a few times.
と言えばOKです!
どちらも今までの経験について話す場合なので、現在完了形(have+過去分詞)の形になっている点もポイントですね!
例文

違いがほとんどない
2つの物を比較して、両者の間には違いがほとんどないと言いたい時の表現です。
- There is not much difference between A and B.
- There is little difference between A and B.
differenceは名詞で「違い・相違点」、between A and Bは「AとBの間」という意味の重要表現です。
また、少し視点を変えて
- They (A and B) are almost the same. (AとBはほとんど同じだ/違いがない)
このように言い換えることもできます!
例文

(状態として)ほとんど~できない
「ほとんど~できない」という時には以下の副詞を用いて表現します。
- hardly
- scarcely
意味はほとんど同じですが、hardlyの方がはるかに使用頻度は高く、scarcelyはやや固い、文語的な表現です。
また、どちらの単語も助動詞のcanと共に使用することが多いのもポイントです。
簡単な例
- I can hardly hear you. (あなたの声がほとんど聞こえません)
- He could hardly see her face. (彼は彼女の顔を見ることがほとんどできなかった。)
例文

(頻度として)ほとんど~ない
普段ほとんどしないことを表すには、以下の副詞を使用します。
- rarely
- seldom
rarelyは日本語でもお馴染みのrare(貴重な、レアな)という単語の副詞形です。
seldomは語尾がlyではないので他の副詞より覚えにくいですが、rarelyと同じ意味で使える副詞です(使用頻度はrarelyのほうが上、やや文語的)
簡単な例
- My father rarely gets sick. (私の父はほとんど病気にならない)
- The dog seldom barks. (その犬はほとんど吠えない)
また、先ほど紹介したhardlyという単語を使った表現でhardly everというものがあり、こちらも「(頻度として)ほとんど~しない」という意味で使われます。
簡単な例
I hardly ever go out for dinner on weekdays. (平日の夜はほとんど外食しない)
hardlyとhardly everは見た目も似ていて紛らわしいですが、使用頻度がどちらも高いのでしっかりと覚えておきましょう!
最後に、このhardly、scarcely、rarely、seldomは全て準否定語という種類で、「単語自体に否定の意味が含まれている」ことに注意しましょう。
正解例と不正解例
- ×I can’t hardly hear you. (※notは必要ない)
- 〇I can hardly hear you.
「ほとんど~ない」を表す副詞
- hardly
- scarcely
状態を表す準否定語です。
多くの場合、助動詞のcanを伴い「ほとんど~できない」を意味する。
- rarely
- seldom
- hardly ever
頻度を表す準否定語で、「ほとんど、めったに~しない」を意味します。
例文

以上、今回は「ほとんどない」を表す英語表現についてまとめました。
可算・不可算や準否定語など慣れないと混乱しやすい表現が多いですが、一度使えるようになると便利なので、ひとつずつ着実にマスターしていきましょう!