こんにちは、イギリスの大学で映画学を修了したきまぐれ映画評論家のJIN(@ScratchhEnglish)です。
今回はドラマですが久しぶりのレビュー記事になります。
Netflixでトップボーイを見終わってからちょっと一旦ドラマ見るのはやめようかな、Netflix一旦解約しようかなと思っていた時に
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「窪塚洋介出演、ロンドンが舞台、BBC制作」の「義理恥」というドラマを発見して気になってみてみたので今回はその感想+レビュー記事です。
いつも通りレビューはゆるくあからさまなネタバレ無しで書いていきます。
窪塚洋介出演のイギリスドラマ義理恥(Giri/Haji)の感想【ネタバレ無し】
義理恥(2019年、イギリス) 原題:Giri/Haji
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出演:平岳大、窪塚洋介、ケリー・マクドナルド、ウィル・シャープ、本木雅弘
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監督:ジュリアン・ファリーノ、ベン・チェッセル
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エピソード数:8本
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製作国:イギリス(BBC)
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IMDb採点:79点
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ライフタイムラーナー採点:★★★★★★★☆☆☆ 7/10
義理恥(Giri/Haji)の概要
出典:BBC
ロンドンと東京を舞台に日本の極道を中心にストーリーが展開されていく。
イギリスのBBCが製作し、2019年にイギリス国内で放映、現在はNetflixが世界に向けて放映している。
日本国内で有名な平岳大、窪塚洋介、本木雅弘が海外制作のドラマに出演するという事で話題に。
義理恥(Giri/Haji)のあらすじ
ロンドンで起こった1件の殺人事件から東京で混乱が巻き起こる。
東京で警察官として勤めるケンゾウ(平岳大)は、既に亡くなったと思われていた弟のユウト(窪塚洋介)が生きているかもしれないという情報を基に警視庁からロンドンへ大学院受講生という形の潜りで調査派遣される。
そこから物語はロンドンと東京の双方であらぬ方向へと動いていく…
義理恥(Giri/Haji)の個人的感想(あからさまなネタバレは無し)
ストーリーはさすがイギリスドラマと言ったところでとても面白い。
60分ドラマながら惹きつけるものがあり、面白いので毎エピソードが一瞬で過ぎてしまう。ただ問題点としてこのドラマは元々日本向け、世界向けに制作されたものではなく、イギリス国内向けにBBCが製作したという点がある。
いち日本語ネイティブ視聴者として見て思ったのが
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せっかく日本人の有名俳優を起用しているのに日本語が終始不自然
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リアリティを突き詰めるというよりはイギリス人にウケるような形で誇張されている(ただそこまでぶっ飛んだ誇張ではない)
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ところどころ変な名前のキャラクターがいる(日本人)
1の原因は明白で、恐らく英語で書かれた原稿をそのまま日本語に翻訳したものを使っているから。
私も一応本業は翻訳で、映画翻訳もたまにやっているので分かるのですが、最初から日本語で書くセリフと一度英語で書かれたセリフを日本語に翻訳するのでは若干雰囲気が変わります。
これは翻訳者が悪いという訳では決してなくて、どうしてもそうなりがちなのです。
例えば吹き替えの映画を考えてみても普段の日本語会話とは少し違うじゃないですか?英語の原稿を忠実に守った結果でしょう。
日英バイリンガルの方が元の脚本を書いていたら違った結果になっていたかもしれませんね。
出典:Bustle
2と3に関しては日本を題材にした海外制作の映画やドラマがネイティブの私たちが見ると「ん?」と思うよくあるあれと一緒です。
このような事があったのでストーリーはとても面白いけどずっと何かモヤモヤ、チグハグする気持ちがずっとありました。
内容や流れは面白いし理解できるけど何か頭に入ってこない謎の感覚…
ただ最初に言った通り元々イギリス国内向けに作られたドラマなのでこれで良いのでしょう。
また最終話はイギリスドラマ、映画ではよくある含みがあると捉えられてもおかしくないモヤモヤする視聴者に委ねる系の終わり方ではありましたが、個人的にはスピンオフはあっても第2シーズンは無いかなと思っています。