元講師がオンライン英会話を25社以上受講して比較!

英検5級の時間配分はどうする?試験時間・出題範囲とともに元講師が解説

英検5級時間配分
この記事の結論
  • 英検5級は合計45分の50問
  • 出題範囲はおおよそ中学1年生の英語
  • かなり短いテストになっています

経験上驚かれるかもしれませんが、実際本番を受けるまで試験内容を理解していないという方々も結構います。

「実力さえあれば大丈夫」と思っている方も多いのですが、実際その通りであると同時に、もったいない事をしているのも事実です。

受験勉強でも資格勉強でもなんでも試験に向けて勉強するタイプのテストを攻略するにおいて「テストの構造・特徴を知っておく」というのは必須

実は私もかつては「実力があればぶっつけ本番でも大丈夫」と思っていたタイプの人間です。

しかし、いざ自分が教える側に立った時、構造を知って全体像を理解した上で、やっと効果的な対策が取れる→結果につながることが明確に分かったのです。

英検1級 合格証明書
筆者は英検指導経験だけでなく自ら1級まで取得しています

意外と短いテストなんだね!

タップできる目次

英検5級の試験時間・問題内容・問題数

まずは英検5級筆記試験の問題構造を解説します。

英検5級の試験時間・問題数
  • 筆記テストの内訳
  • 英検5級筆記試験における理想的な時間配分
  • リスニングテストの内訳
  • 英検5級は合計45分の50問
  • 細かい配点は中の人しかわからない理由
色々あるよ

筆記テストの内訳

英検5級のテスト内訳は以下のようになっています

語彙問題文脈に合った適切な語句を選択肢4つから選択(短文)15問
会話問題会話の文脈に合ったフレーズを選択(会話)5問
文法問題与えられた語句を文脈に合わせて並び替え(短文)5問

合計25問の問題を25分で解く計算になります。

単純計算すれば1問に1分使えるので、時間設定はかなり緩い設定

すべてが選択式であることを考えると、最初の語彙問題と会話問題をササっと終わらせて、並び替えの問題に時間を使う、というプランでいいでしょう。

筆記問題と言っても5級はリーディング、というような項目は無いので比較的対策しやすいです。

英検5級筆記試験における理想的な時間配分

原則としてまず覚えておいてほしい点は、理想の時間配分は得意不得意によって異なるところ。

つまり、対策の時点でしっかりと時間を測った上で過去問を解き、そこから自分にとっての理想的な時間配分を見つけるのがもっとも理想的と言えます。

ただし、一般的に言えば、以下のような時間配分が理想的です。

語彙問題10分
会話問題6分
文法問題6分
見直し3分

英検5級単語を高いレベルで覚えている方であれば、語彙問題は迷うことなく解けるので、より後ろの会話・文法問題に時間を使うなどの調節ができます。

語彙問題は知っているか知っていないかの問題なので、ここに時間を使いすぎるのだけはオススメしません

リスニングテストの内訳

次に英検5級リスニング試験の問題構造を紹介します。

会話応答文会話の最後の部分を3つの選択肢から探す10問
内容確認聞いた情報と一致するものを選択5問
イラスト問題イラストの内容と一致しているものを選択10問

リスニングテストも筆記試験同様問題数は25問ですが、時間設定が5分短い20分です。

各リスニングは2回再生されるため、受験者にとってやさしい構造となっています。

筆記試験の選択肢が4つだったのに対してリスニングテストは3つに減っており、例えあてずっぽうでも正解の確率は33.3%

合格したいのであれば何も書かない、というのは絶対にしてはいけませんね。

小学生のお子様が英検5級を受けるのであれば、20分間リスニングに集中できるかどうかも鍵になります。

英検5級は合計45分の50問

先ほどの内訳をつなぎ合わせるとこのようになります

語彙問題文脈に合った適切な語句を選択肢4つから選択(短文)15問
会話問題会話の文脈に合ったフレーズを選択(会話)5問
文法問題与えられた語句を文脈に合わせて並び替え(短文)5問
英検5級筆記試験の内容
会話応答文会話の最後の部分を3つの選択肢から探す10問
内容確認聞いた情報と一致するものを選択5問
イラスト問題イラストの内容と一致しているものを選択10問
英検5級リスニング試験の内容

まず問題数と時間配分を理解した上で、解答プランを練っていきましょう。

そうすることで効果的に解くことができ、時間切れになる確率は減るので、合格により近づけます。

細かい配点は中の人しかわからない理由

実は、英検5級の問題数や試験時間はわかっても、各問題の配点は誰にもわかりません。

スコアは各回の全答案採点後、統計的手法(Item Response Theory*)を用いてスコアを算出しているため、受験者の皆さまがご自身の正答数でスコアを算出することはできません。

Item Response Theoryとはテストにおける受験者の応答パターンを用いて、形式や難易度が異なるテストの結果を比較するための理論です。

引用元:英検CSEスコアでの合否判定方法について | 英検 | 公益財団法人 日本英語検定協会

全受験者の回答が出そろってから配点が決定されるため、開催テストごとに各問題の配点が変わるということです。

1問○○点というのは事前に決まっていない

逆に合格点は2016年以降、毎回固定されています。

英検5級の合格点と合格率ついては、個別の記事で詳しく解説していますので、以下からご覧ください。

英検5級は中学1年生レベルという前提で考察する出題範

英検5級のレベル解説記事でも紹介した通り、英検5級は公式に「中学初級程度」のテストというレベルに設定されています。

その前提を基にさまざまな側面から5級の範囲を考察していきます。

英検5級の出題範囲
  • 文部科学省が目指す中学時の取得単語数は1,600から1,800語
  • 中学校でよく使われる教科書から紐解く出題範囲
  • 英検5級の英単語帳から考察する出題範囲
  • 以上を踏まえたうえで英検5級の試験範囲の考察まとめ
色々あるよ

文部科学省が目指す中学時の取得単語数は1,600から1,800語

まずは中学卒業までに文部科学省が求める取得単語数を見てみると、2020年代から1,600語~1,800語と2010年代と比べると大幅に増加していることがわかります。

年代求める英単語数
2010年代1,200語
2020年代1,600~1,800語
以下を基に作成:旧学習指導要領(文部科学省)外国語教育の抜本的強化のイメージ(文部科学省)

つまり年代によって中学1年生が覚える英単語量は異なり、学校における英語授業と英検5級との比較はかなり難しいです。

一応まず文部科学省のデータを抽出しておきました。

中学校でよく使われる教科書から紐解く出題範囲

皆さんは中学生の頃どの英語教科書を使っていましたでしょうか?私はよくある「ニューホライズン」を使っていました。

こちらがニューホライズン各書で覚えることができるとされる単語数です。

とくに覚えたい語覚えたい語合計題材語巻末資料編の補充語彙
1年40713754439248語句
2年14725540246241語句
3年4626731348289語句
合計6006591259133778語句
引用元:【東京書籍】 会社案内 お問い合わせ よくあるご質問Q&A 教科書・図書教材:中学校 英語 

ここから、中学1年生の標準的な教科書ではおよそ600語から800語(巻末資料込み)、掲載されていることがわかります。

ここで600~800語という数字がわかる

一般的に中学1年生で習うとされている主な英文法の例は以下の通りです。

アルファベット全アルファベット
名詞単数形、複数形など基礎名詞
冠詞AやThe
Be動詞/動詞is, am, areなど/基礎動詞
形容詞Nice, Happyなど基礎形容詞
代名詞He, Sheなど
副詞Often, Veryなど基礎副詞
前置詞In, On, Atなど
接続詞But, Andなど基礎接続詞
否定形/疑問形I don’t~/Do you~?など基礎
現在進行形~ing形の基礎
命令文基礎理解

イメージ的には最初の基礎を網羅と言ったところです。

英検5級の英単語帳から考察する出題範囲

私の経験上、英検を受ける時は「でる順パス単シリーズ」を覚えてしまえばその級に必要な単語は網羅できていると考えています。

これは5級でも1級でも同じです。

スクロールできます
書籍名英検5級 でる順パス単
英検5級 パス単
小学生のための英検5級 合格単語600
小学生のための英検5級 合格単語600
英検5級 英単語 650 英検ランク順
英検5級 英単語 650 英検ランク順
掲載語句600語600語650語
書籍名をタップ(クリック)すると詳細を確認できます

大体英検用の単語帳を丸々覚えれば単語は網羅できると考えれば、英検5級の範囲目安は600語程度です。

私の経験を考えてもこの数字はかなり妥当であると言えます。

以上を踏まえたうえで英検5級の試験範囲の考察まとめ

最後にここまで紹介した既存データを基に英検5級の範囲についての考察をまとめます。

英検5級範囲の考察まとめ
  • 基本的な考えとしては中学1年生が習う英語の範囲に近い
  • 英文法知識も中1で習うものと考えていい
  • 一般的な中1の教科書では600~800単語掲載
  • 英検5級向け単語帳はほぼ600語句掲載
  • 単語範囲としてはおよそ600単語レベル前後

冒頭でもお話ししたように、英検公式が範囲を公開しているわけではありません。

今回はデータと講師経験を基にした考察にすぎないという点は気にとめておいてください。

おうちでの勉強に困っているけど本気で5級に受かりたい場合の勉強法

  • 「おうちで勉強できる気がしない・・・」
  • 「親が教えられるほど英語ができない・・・」
  • 「結局なあなあで終わってしまいそう・・・」

そう思う方も多いはずです。

その状況で何もやらない場合、当たり前ですが合格する確率はかなり低いだけでなく、子ども英語で絶対に避けなければならない「英語嫌い」を助長させてしまう可能性すらある

「ではどうすればいいの?」

そこでオススメなのが、業界最安値水準でありながら、子ども慣れした資格持ち講師から英検5級用のでる順パス単を使ってレッスンをしてもらえるQQキッズです。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

CAPTCHA


日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)

タップできる目次