おうちで英語を子どもに教えてみたいけどどうすればいい…?
そんなパパママの疑問にこたえるべく、幼児英語指導歴10年以上のベテランがコツから注意点まですべてまとめます。
英語を教えたいけど自分の英語知識に自信があまりない…と悩んでいる保護者の方にオススメ!
英語をすらすら話せたらいいな!誰もが考えることですね。
子どもがいるパパやママなら、自分の子どもたちが英語を得意になって欲しいと思うでしょう。
英語は言葉ですから練習さえすれば誰でも話せるようになります
でもそれには単語を覚え、文章を覚えるという単純作業をコツコツ続ける必要があります。
それを飽きずに続けるには、何よりも英語が好きになることが重要です。
パパかママのどちらかがネイティブか、英語圏に住んでいる場合以外は完全にバイリンガルの子どもを育てるのは困難
家庭で幼児に英語を教えるとしたら、バイリンガルを育てるというより英語好きな子どもを目指す方が現実的。
子どもの時に英語好きになれれば、その後本格的に英語を勉強するようになった時、または英語を使って仕事をしなければならなくなったときに必ず頑張れます。
でも子どもはどうやったら英語好きになるんだろう…
今から幼児英語教師歴の大ベテラン、Ms.Takahashi先生が教えてくれるよ!
今回の記事では、幼児に英語を教える際のコツからやってはいけない注意点まで、業界歴10年の私がすべて解説します!
- 10年間幼児英語教師として子どもを指導
- イギリス在住歴あり
- 自他ともに認める英語好き
プロが教える幼児に英語を教える際のコツ4選
ここからは、幼児英会話教師として長年子どもに英語を教えてきた私が、英語好きな子どもを育てる方法を紹介します。
英語に接する機会を作る
現在は日本にいても英語に接するチャンスはたくさんあります。
日常生活の中で自然に英語に接することで、子どもたちは英語に興味を持つようになります。
- 子どもたちが興味を持つようなテレビの子ども向け英語番組やYouTubeの英語チャンネルを一緒に見る
- 外国人に挨拶してみる、例えばコンビニで働いている外国人の店員さんに声をかけるのもいいです。
- 英語の絵本を読んであげる
- 英語を使ったゲームをする
- やさしい英語の歌を一緒に歌う
一旦自分の片言の英語でも通じた、英語の歌が歌えるようになったという楽しい経験があると英語好きになります。
将来かなりの時間をかけて英文法を勉強するのも楽々となるのです。
教えられなくても、子どもが英語に触れられる環境を提供してあげる
強制しない
パパやママあるいは先生が子どもたちに英語を教えるなら、子どもたちが英語に興味と関心を示したときに始めるのが一番。
たとえば、テレビの英語番組を楽しそうに見ている、英語の歌を覚えて口ずさんでいる。
そんな様子が見えたら本格的に英語を教えるのに適した時期のサイン
まったく英語に関心がないときに、勉強しなさいと言うと逆に英語が嫌いになり、それがずっと続くとまったく英語の勉強は断固拒否の状況になりかねません。
私が担当していた子どもたちは、素直で良い子が多くて助かりました。
時にはママが英語を習わせたくて無理やりレッスンを始めた子どももいましたが、そういう場合は逆にとても苦労しました。
やはりその子どもにとって最適な時期にレッスンを始めることが大切
嫌いになってしまったら二度と英語に興味を示さなくなる可能性もある
ムリやりやらせて嫌いになるリスクの方が大変なんだね!
子どもが英語に少し興味がありそうなときがはじめ時!逆に言えば、英語に興味が出るようにうまく誘導してあげることも重要
十分に褒めてあげる
幼児が喜んで英語に取り組むには褒めることが大事です。
アメとムチなら、アメの方が確実に効果があります。
まして英語の習得には長い時間がかかりますから、根気よく続けるには褒め言葉は重要
一つの単語でも言えたら、「good」「very good」「good job」「excellent」 などと褒めてあげると、子どもたちはがぜんやる気を出します。
どんな些細なことでもこの歳で英語ができるのはスゴイこと!一つひとつ丁寧に褒めてあげる
間違っても叱ってはいけない
最初から完璧な人はいません。
誰でも間違えながら覚えるわけですね。
なので幼児が間違えてしまってもチクチク叱らないのが賢明
仮に「one apple, two apple,」と言ったとしても、「two applesでなければだめでしょ!」なんて言わないで、「one apple, two apples,」と何回でも繰り返して言えるようにすることが上達の近道。
叱られてやる気を出す可能性があるのはもっと成長してから、幼児に勉強で叱るのはデメリットしかない!
やっぱり年齢に合った教え方は大事なんだねー
叱ったところで幼児の英語は上手くなりません、むしろデメリットの方が莫大なので間違えても叱らない
この項をまとめると、幼児に英語を教えるコツは次のようなことです。
- 子どもたちが英語に接する機会をふやす
- 子どもたちが英語に関心を示したときに教え始め、強制しない
- 出来たら褒める
- 間違っても叱らない
記憶力や聴覚の優れている幼児期に英語好きな子どもを育てることは、将来英語の得意な国際人を育てることにつながります。
しかし、ムリやりやらせるのではなく、子どもが興味をもってはじめられる環境づくりをしてあげる方が重要です。
【要注意】幼児に英語を教える際に絶対やってはいけないこと
幼児期に英語を習うときれいな発音を覚え、英語を聞く力もつきます。
それならぜひ自分の子どもたちにも英語を教えたいと思うパパやママも多いです。
スクールに通うのではなく、まず自分で教えてもらおうと考える人も
そこで気になることは、どうやって教えるかです。
ここからは、幼児に英語を教えるときに気を付けたい4つのことを紹介します。
間違ったことを教えない
「正しい英語を教える」これはごく当然のこと。
でも時々勘違いをして間違った英語を教えてしまうことがあるのです。
幼児はパパママや先生の言う英語をそのまま正しいものとして覚えます
ですから最初に聞いた英語が間違っていることは致命的にもなるわけです。
ここでひとつ私の経験を、あるママは子どもに早く英語を覚えさせたいばかりに、自分で子どもに予習をさせていました。
ある日その子が、「I like an apple. I like an orange.」と言っていました。
「○○が好き」、という場合は特定の物ではなく「○○というものが好きだ」なので、複数形で I like apples. I like oranges.となる
「ママが教えてくれたのは間違い、こう言いましょう」とは言いませんでしたが、その子が正確に言えるようになるまでには相当時間がかかりました。
幼児に教えるときは、簡単なことでも正しい英語かどうか確認することが大切です。
間違った英語を教えてしまう可能性がある場合は、オンラインレッスンに参加したり、自分が教えるのではなく英語に触れる環境を作る方に力を入れる
仮に間違った場合でも叱らない
言葉は間違えながら覚えるものです。
何度でも繰り返して、正しい言い方を練習させて覚えることが肝心。
例:「What is it?(これは何でしょう?)」「 It is a melon.(メロンです)」はOKですが、「It is a orange.(ミカンです)」は間違っています
こんなときは「それは間違い!ダメ!」と言うよりも、「It is an orange.」「It is an orange.」と何度でも言って真似させるのが正解です。
もちろん正しく言えたら大いに褒めてあげましょう。
間違えてしまっても叱ることはせず、正しい使い方を定着させるまでやさしく継続する
無理強いしない
子どもが英語好きになるようなレッスンをめざすならば、無理強いは禁物です。
子どもが英語に興味を持ち始めた時にレッスンを始めるのはもちろんのことですが、はじめてからも乗り気の時とそうでない時、そしてほかのことに興味がある日もあるわけです。
例えば、色の勉強をしているときに色鉛筆を見せて 色を表す英語を教えていると、色鉛筆に興味を持った子どもが絵を描き始めることもあります
そんな時は「今は練習よ!」と無理やり単語を言わせても効果はありません。
それより「上手に描けたね(good job)」と褒めてから、絵の一部を指さして、これは何色(What color is it?)と聞いてみる方が建設的です。
私の経験としては、あるお宅に行ってみるとまだ昼寝から目が覚めきれない女の子が連れてこられて、「さあ、レッスンよ!」とママがせかしていることがありました
どんなにいい子どもでも、眠いのに起こされて英語を勉強するのは無理。
こんな日は最初の半分ぐらいの時間を歌やゲームに当てて、目が覚めたころ短めのレッスンをする方がいいです。
幼児英語では子どもの気持ちが最優先!くれぐれも学生を勉強させるようなアプローチは取らない
他の子と比べない
兄弟レッスンやお友達と一緒のレッスンの場合は、頑張らせたくて、つい「○○ちゃんはこんなに覚えたわよ」「○○君に追いつかなくちゃだめよ」などと言いがちですが、これは逆効果です。
比べるのであれば、昨日までにできたことと今日できたことを比べて、「よくできるようになったね」と褒めてあげましょう。
これは大人も同じなのではないだろうか?できる人と比べるのではなく、あくまで比べるべきは過去の自分
比べられた時に受ける精神的なダメージは子どもの方が大きいよね…
他の子どもと比べてもいいことなし!見るべきは昨日できたことと、今日できたこと
この項をまとめると、幼児に英語を教えるときに気を付けたいことは次のことです。
- 間違った英語を教えない
- 子どもが間違っても叱らない
- 無理強いしない
- 他の子と比べない
多くの子どもたちが楽しく学んで英語好きになれることを期待しています。
自宅で英語の勉強に使えるオススメの幼児向け教材や素材
子どもたちが英語に興味を示したら、英語の基本を習い始めるチャンスです。
もちろん幼児英語教室に通うとか、幼児英語の通信講座を申し込めば立派なテキストや教材が届きます。
でもパパやママがちょっと手助けすれば、家庭でも子どもたちが英語を勉強できる
ここでは、そのために役立つ素材や教材を紹介します。
最初は身近にあるものを使ってみよう
最初は教材を揃えなくても、定期的にテレビやYouTubeの幼児向けの英語番組を親子で見るだけでもいいのです。
学習番組はよくできていて、1回15分ぐらいでも英語の数字を覚えたり動物の名前を覚えたりできます。
親子で一緒に見て、身近にあるぬいぐるみなどを指さして、dog, cat, pigなどと言ってみるのもいいですね。one, two, three と数えるのも効果的
英語の歌のCDを聞くのもいいですね。
たとえば、イギリス童謡の子どもとうたおう! マザーグースはオススメ。
CD付きで33曲の英語の歌を楽しく聞き、一緒に歌うのにピッタリです。
子どもたちは聞く力があります
もしかしたら、パパやママよりも早く英語の歌を口ずさむようになるかもしれません。
英語の歌は、英語を聞き取る耳を鍛えるのにとても役立ちます。
家で基本的な英語表現を習いたい場合
英語番組を見て単語や英文を言えるようになったなら、少しだけ英文に慣れてみるのもいいですね。
とても簡単で幼児や低学年の子どもたちにオススメできるのは次の2冊です。
1単元で3~5個の英語の単語と1組の英語表現を覚えられます。
パパやママが手助けしてあげれば英語の単語と簡単な英文を無理なく覚えられます
詳しい指導書もついているので、英語を教えたことのない人でも使えるのが魅力!
もう少し年が上の小学生にオススメ
子どもたちが小学校中学くらいならば、次のテキストは非常に役に立ちます。
百ます計算で有名な影山英男先生の監修によるとても良くできたテキストです。
英語の定番表現を毎日10分間暗唱するだけで、小学生でも中学校の2年生レベルくらいの英語表現を覚えて言えるようになります。
CDも付いていますから、きれいな発音も覚えられる!
兄弟で一緒に練習するのもいいですね。
この項をまとめると、 自宅で幼児に英語を教えるなら、まずはテレビやYouTubeの英語番組を見聞きしてきれいな英語の音になれることからはじめましょう。
身近なものを使って英語の単語や表現を言えるようになることは大切
小学校の低学年ぐらいまでなら、仲田利律子先生のたのしいABCランド、中学年以上なら影山英男先生の英語暗唱ノートはオススメです。
無理せず自然に英語を話せるようになることを目指しましょう。
親が英語をできない場合はどうすればいい?
誰でも自分の子どもたちが英語好きになって欲しいと思いますね。
でもパパママ全員が、英語が得意とは限りません。
でもやり方次第では英語好きな子どもを育てることはできます。
ここでは、親が英語をできない場合にもやってみたいことをご紹介します。
英語に接する機会を作る
パパママは英語が苦手だとしても、子どもたちが英語に接する機会を用意することはできます。
- 英語の歌を聞かせる
- テレビやYouTubeの幼児向け英語番組を見せる
- コンビニなどで働いている外国人の人に声をかけてみる
大事なのはパパやママも一緒に聞いたり見たり、声かけをすることです。
私が教えていたある幼児の子は、英語の童謡のテープが気に入っていつの間にか歌えるようになりました。
ママも一緒に聞いて覚えるならば楽しみを共有できる!
幼児は英語番組も大好きです。
他の教え子は、テレビの英語番組を見ただけで基本的な英語表現ができるようになってパパを驚かせたことがあります。
親が英語に苦手意識をもっていると、どうしても子どもたちも敬遠しがち
だからこそパパママが苦手でも積極的に英語に触れているところを見せれば、子どもたちも英語との距離をぐんと近づけるのです。
英語ができなくても、教える必要はない!あくまで子どもが英語に楽しく触れ合える環境づくりの方が大事!
パパやママが一緒に学んでくれたらもっとうれしいかも!
子どもが英語に触れられる環境を作ることに徹する+自分も一緒に英語を学べると最高
覚えたことを日常生活で使ってみる
幼児向けの英語番組で紹介している英語表現はとてもやさしいものばかりです。
パパママも幼児と一緒に英語番組を見たり聞いたりしていれば、すぐに覚えられます。
少しでも英語を言えるようになったら、日常生活の中で子どもたちと覚えた英語を使ってみるのはとても良い方法
たとえば、おやつを食べるときに「いくつ食べたい?」と聞いて「3つ」と答えたら一緒に「one, two, three…」と数える。
- トランプをしたら、カードを数えるときは英語で言ってみる
- 色紙を出してあげるときは「何色がいい?」を英語で聞いてみる
- どんな些細なことでもたまに英語へ変換してみる
言葉は使ってみることで定着します。
パパママも習うつもりで一緒に話してみましょう!
親側も楽しんでやることが重要じゃな!
パパやママのマネをしたい子どもとしてもモチベーションが上がるね!
日常の中でちょっとした質問を入れてあげるだけでも効果は大きい!
本格的に英会話を習いたい場合
子どもたちが家庭で英語を見聞きし、話してみて、興味を持っているようなら、本格的に英語の勉強を始めるのに適した時期です。
両親がきちんと教える自信がないならば、幼児英語教室や訪問家庭教師を検討するのもオススメ。
最近はオンラインでネイティブの先生と英会話をすることも可能
ペラタマ編集部がオススメするネイティブ講師がいるオンライン英会話は、以下のとおりです!
- ELT英会話:講師は全員資格持ちのイギリス人
- グローバルステップアカデミー:英語以外の科目を教えられるネイティブ講師が多数在籍
- NovaKid:英語圏各国からの先生が多数在籍
上記サービスも実際にレビューしていますので、気になる方はチェックしてみてください。
オンラインは一般の教室よりも安い料金なのが魅力ですが、幼児が一人で画面に向かってレッスンをするのは難しいので保護者の付き添いが必須です。
一番は、あくまでも子どもたちが楽しく積極的に勉強するようになることを目指すこと
無理やりレッスンを始めるとか、付き添ったパパママが「ちゃんと練習しなさいよ」と強要することがないように気を付けてください。
むしろ、子どもたちが1つでも新しい表現を覚えたら「よくできたね!」と褒めてあげましょう。
自分が教えられないのであれば、オンラインでプロに頼るのもひとつの手!
ペラタマ編集部がオススメのサービスは以下のとおり:
- ELT英会話:講師は全員資格持ちのイギリス人
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