こんにちは、偏差値40から英語に目覚めイギリスの大学へ入学・卒業し英検1級を一発で取得、TOEICは930点を持っているライフタイムラーナー管理人のJIN(@ScratchhEnglish)です。
悩みのタネ
- TOEICはどれくらいの難易度ですか?
- 他のテストと比べてやっぱり難しいんですか?
- スコア目安を何となく知りたいです。
今回はこのような質問にすべて解答します。
TOEICをこれから受験しようと考えている人に聞きます「TOEICのテストレベル」「TOEICの難易度」って気になりませんか?
もちろん気になる事だと思いますが、結論から言ってしまうと残念ですが正確にTOEICのテストレベルや難易度を知る為には自分で体感してみないと分からない部分がほとんどです。
しかしそんな事を言ってもしょうがないので、今回の記事では私がこれまで受けてきた別テストと比較したり、スコア目安を見ながら掘り下げていきます。
この記事を読むメリット
- TOEICのレベルや難易度が分かる
- 英検との比較を理解
- おおよそのスコア目安が分かる

TOEICのテストレベルはどれくらい?
まずはテストの難易度自体で見てみましょう。
客観的に見るTOEICのレベル
やはりTOEICを比較する上で重要なのは級制度のある英語テストとの比較です。
TOEIC以外の主要テストで級制度を取っているのは英検があります。

英検級 | TOEICスコア |
5級(小学生) | 換算不可 |
4級(中学初期) | 換算不可 |
3級(中学卒業相当) | ~400 |
準2級(高校初期) | 405~500 |
2級(高校卒業相当) | 505~700 |
準1級(大学レベル) | 705~850 |
1級 | 855~990 |
※あくまでざっくりした換算表です
ちなみにTOEICの平均スコアは590点と言われていますので、無理やりこの表にざっくり当てはめると2級に当てはまります。
実際のところTOEICのテストレベル自体を比較できるような指標はありません。
なので、次に主観にはなってしまいますが、英検2級、準1級、1級、TOEFL、IELTS、TOEICと英語テストを受けた私が実際に受けた印象を紹介します。
個人的な肌感覚のTOEICレベル
様々な英語テストを受けてきた私のTOEICの問題レベルの印象は
- TOEFLやIELTSより簡単
- 英検で言うと2級レベル相当の問題が多い
これはTOEIC全体が2級レベルという訳ではなく、2級レベルの問題比率が多いなと感じたという事です。
もちろんTOEIC問題の中には英検2級よりもレベルの高い問題も、低い問題も入っています。
しかしここまで色々話してきて申し訳ないのですが、実はそもそも英検とTOEICは英語テストとは言え、違う競技のようなものなので単純比較をするのはナンセンスです。
それぞれ求められている事が違うからです。
2つの違い
- 英検:レベルの違う級の合格を目指すテスト VS TOEIC:全員が同じレベルのテストを受けていかに間違えないかを競うテスト
- 英検:英語4技能の力を問う VS TOEIC:基本的にはリーディングとリスニングのみ
- 英検:使われる語彙が級ごとに変わる VS TOEIC:語彙レベルは変わらない
このように色々と違いはあるので単純比較はできないのです。
関連 英検とTOEICはどう違う?どっちがおすすめ?内容・レベル・認知度他
しかしそんな事ばかりを言っていてもしょうがないので、私が思うTOEIC問題レベルのイメージを本音で言うとするなら
「時間設定の厳しい英検準2級~準1級レベルの問題が散りばめられたテスト、そのレベルの問題をいかに時間切れにならずに素早くかつミスをしないで高スコアを取れるかどうかを問うテスト」
賛否両論あるかと思いますが、これが私の印象です。
※TOEICのレベル・難易度についてはあくまで個人的な意見です
次はTOEICスコアで見る大体のレベル目安を見ていきましょう。
TOEICスコア(点数)で見るレベル目安
ここでは英語力とTOEICスコアの関係を少し紹介します。
TOEICスコア(点数)が400点以下
TOEICスコア400点以下のレベル
- TOEICスコア10点~400点の英語レベルは基本的に中学校卒業レベルの英語力以下となります。
- 一般的にTOEIC400点ちょうどで英検3級(中学校卒業レベル)と同じようなレベルと言われています。
関連 英検3級のレベル「中学卒業程度」に秘められた難易度|TOEICでいうと何点?
日常で何ができる?
400点が大体英検3級レベルという事を考えると、普通の中学生が日常会話で出来る事とさほど変わりないという事です。
リスニングではゆっくり話してもらっても断片的にしか理解できず、スピーキングもジェスチャーを通してやっと断片的に理解してもらえるかしてもらえないかの間といっていいでしょう。
ビジネスで何ができる?

TOEICスコア(点数)が405点~500点
TOEICスコア405点~500点のレベル
- TOEICスコア405点~500点のレベルはざっくり言うと普通の高校生1年、2年レベルの英語力と言えます。
- 英検で見てみると準2級(高校中級レベル)がこのスコア帯に属しており、500点であれば英検準2級よりも若干レベルが高いでしょう。
関連 【3分で分かる】英検準2級の「高校中級レベル」とはどんな難易度?元講師が解説
日常で何ができる?
405点~500点レベルでは単語の羅列を駆使して最低限のコミュニケーションを行う事ができるようになります。
また、英語の標識などをみて何となく意味を理解したりする事もできるでしょう。
ビジネスで何ができる?

TOEICスコア(点数)が505点~600点
TOEICスコア505点~600点のレベル
- 英検では2級と同等レベルと言われており、つまりはここが高校卒業までに習う英語を理解していると言った立ち位置でしょう。
- 505点~600点レベルからやっと英語でなんとなくではありますが考える事を話せるようになったり、理解できるようになったりします。
関連 【3分でわかる】英検2級の難易度は大学レベルで正解?TOEIC・センターとも比較
日常で何ができる?
ブロークンイングリッシュながらある程度アイデアを伝えたり、相手が話す英語が徐々に分かるようになってきます。
また、基礎中の基礎の英単語は理解できているレベルです。
ビジネスで何ができる?

TOEICスコア(点数)が605点~700点
TOEICスコア605点~700点のレベル
- レベル的には英検2級よりは高く、英検準1級よりは低いと言った英語レベル。
- 「英語がある程度できます」と言えるようになる一歩手前のような段階です。
日常で何ができる?
ビジネスで何ができる?

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TOEICスコア(点数)が705点~800点
TOEICスコア705点~800点のレベル
- 英検と比較すると準1級より少し低いくらいのレベルで、ここまできて初めて少しだけ「英語ができる」と言えるようなレベルに突入します。
- しかしネイティブに近いレベルかと言ったら全くそうではありません。
関連 英検準1級のレベルってすごいの?大学生でも難しい難易度とTOEIC換算を解説
日常で何ができる?
日常生活ではある程度困る状況や場面が減ってきて、自分の言いたい事を何とか文を作って言えるようなレベルです。
また、リスニングもコツを掴んで聞き取れるようになる場面が多くなります。
ビジネスで何ができる?

TOEICスコア(点数)が805点~900点
TOEICスコア805点~900点のレベル
- 805点~900点レベルは英検準1級と同等、または800点後半であれば英検準1級よりも若干高いレベルの英語力になります。
- ここが英語上級レベルの入り口と言ってもいいかもしれません。
日常で何ができる?
スピーキングもリスニングも長文で発信および理解できるようになる人が多いです。
完璧とは遠いものの言いたい事を自分の言葉できちんと言う事ができ、相手の言っていることの多くを理解し、理解できない単語などがあった場合でも意味を汲み取る事ができる。
ビジネスで何ができる?

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TOEICスコア(点数)が905点~990点
TOEICスコア905点~990点のレベル
- 英検と比較すると英検1級レベルになるものの、ここまで来るとテストの性質や内容のレベルが違うので、TOEIC900点以上だから英検1級を取れるかと言ったらそうではない(逆も然り)
- リーディング、リスニングにおいてより複雑な問題を解く事ができる。
- また、900点越えたからと言ってネイティブレベルかと言ったら決してそうではない。
関連 【英検1級・難易度のヒミツ】合格したから分かるリアルで意外なレベルを紹介
理論的にはかなり高度なレベルの英語を操り会話を行う事ができ、リスニングでも相手の言っていることがほぼ理解できるようになる。
ネイティブ相手でも対等に対話する事ができる。
ビジネスで何ができる?
企業からしたらかなり希少な人材であり、英語を使う仕事の選択肢も広がる。
就活生としては資格として誇れるレベル。
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TOEICスコア(点数)で気を付けるべき事
ここまでTOEICの点数帯ごとにある程度のレベル解説をしてきましたが、ここで気を付けておきたいのはTOEICというテストは基本的にリーディング、リスニングの2つの技能しか問われず、アウトプット能力が評価される項目が皆無であるという点です。
仮にTOEICで990点満点を取ったからと言ってネイティブレベルであるというのは間違いで、満点獲得者でも会話やライティングはそこまでできないという人も実際にいます。
実務能力を問うものでもないので、TOEICテストのみに特化して勉強すれば意外と点数は簡単に伸びます。
しかし逆に元々英語力があった人が勉強せずにTOEICテストを受けて低い得点になるという逆パターンはまずありません。

※今回のレベル解説はあくまでイメージです
※※特定点数をとったら必ず上記の事ができるというものではありません
TOEICの平均スコア(点数)と受験年齢層
ここではTOEICテストの平均スコアと受験者層を少し見ていきましょう。
過去10回のTOEIC平均スコアは約590点
※TOEIC公式ホームページを参考にして作成
グラフを見ても分かる通り、過去10回分のTOEICテストの平均スコアは全て500点台後半に収まっており、計算すると過去10回分の平均スコアは約590点になります。
次は過去10回分の平均受験者数と受験年齢層を見ていきましょう。
過去10回のTOEIC受験者数平均は約9万7300人
※TOEIC公式ホームページを参考にして作成
過去10回分(2020年4月現在)のTOEICテスト1回分に対する平均受験者数は約9万7300人です。
TOEICテストWorldwide Report 2013によると、受験者年齢層で一番多い層が21歳~25歳、2番目が26歳~30歳としています。
