こんにちは偏差値40台の高校を卒業後イギリスの大学に進学し卒業したJIN(@ScratchhEnglish)です。
悩みのタネ
- イギリス英語ってどれくらい種類があるんですか?
- 日本でいう訛りや方言はありますか?
- 下町英語みたいなのってあるんですか?
英語の区分を分ける時によく言われるのは
- アメリカ英語
- イギリス英語
確かにアメリカ英語とイギリス英語には大きな違いがたくさんあります。
例えば同じ物を表すときに使う単語が違ったり、スペルが違ったり、発音やアクセントが違ったり…
しかしアメリカ英語の中でも、そして特にイギリス英語の中ではその中でも多く細分化されます。
地域や階級(かつて)ごとによってアクセント、発音、使う単語や言い回しが全然違うんです。
イギリス内で話されている英語の種類をすべて特定、はさすがにできませんが、今回の記事ではイギリスで話されている主な英語アクセントにフォーカスして紹介していきます!
この記事を読むメリット
- 有名なイギリス英語アクセントを知ることができる
- 各英語を話す有名人を紹介
- 4年イギリスに住んだ筆者が解説

イギリス英語は1つじゃない!イギリスで話される主なアクセント16選
それでは有名なイギリス英語アクセントを16個紹介していきます。
注意点
- おおまかにカテゴライズしたものとなっていますが、このカテゴリーの中でもイギリス英語は細分化されています
- ~を使う有名人を記載していますが、歳を重ねるにつれて話し方が変わる人やメディア出演の際はニュートラルな標準的なアクセントを使う人もいます
容認発音(RP)
クイーンズイングリッシュ、RPとも呼ばれる王室やBBCアナウンサーが使う発音としても知られる事実上の標準発音です。
とはいえ容認発音が話されているイギリス英語の大多数と言ったらそうではありません。
一般社会では南部の教養がある人や、私立(パブリックスクール)上がりの人が使う印象が強くPosh accent(上流階級のアクセント)とよく形容されます。
日本で言うお嬢様、お坊ちゃま的要素は少なからずあります。
多くの人が使っているから標準という訳ではなく、支配層が使っている(かつて使っていた)から一応標準になっているといった感じです。
容認発音(RP)を使う有名人
コックニー(Cockney)
上流英語の容認発音とは真逆のような存在で、ロンドン東部の下町英語といったところ。
押韻スラング(Rhyming slangs)という隠語っぽいスラングがかなりあり理解するのが非常に難しいアクセントでもあります。

簡単なスラング例
- Apples and pears=Stairs(階段)
- Adam and eve=Believe(信じる)
- Bread and honey=Money(お金)
- Mince pies=Eyes(目)
- Lady godiva=Fiver(5ポンド)など
コックニーを使う有名人
- ハリー・レドナップ
- デイビッド・ベッカム
- アルフレッド・ヒッチコックなど
エスチュアリー(Estuary)
日本語では河口域英語と言うようです。
これはロンドンテムズ川周辺で使われるようになったためで、エスチュアリーには河口という意味があります。
上流でもない下流でもないロンドンの中間層が作り出したと言われ、RPよりくだけているものの、コックニーより俗感や下町感がない形になっています。

エスチュアリーを使う有名人
- ラッセル・ブランド
- アデル
- エイミー・ワインハウスなど
MLE(Multicultural London English)
マルチカルチュアルイングリッシュ、または
- ロードマンイングリッシュ
- ジャフェイカン
- ゲットーイングリッシュ
などと呼ばれることもあります。
ロンドンのラッパーやストリート界隈で使われがちな英語で、独特の表現は元々イギリスと繋がりが深いジャマイカの影響を大きく受けている面が多いです。
より詳しく知りたい方はNetflixシリーズの「トップボーイ」やイギリスのグライムミュージックで深く掘り下げる事ができます。
エセックス(Essex)
ロンドン東部の隣にあるエセックス州で話されている英語です。
セクシーなアクセントという人もいれば、嫌いな人も多い賛否両論があるアクセント。

エセックスを使う有名人
- ジェイミー・オリバー
- ラッセル・ブランド
- オリー・マーズなど
ウエストカントリー(West Country)
名前の通りイングランド西部のアクセントをおおまかにまとめたイングリッシュアクセントです。
一応後述のブリストルもこの括りに入ります。
しかしウェストカントリーアクセントというともっと西側のコーンウォールやデボン、ドーセットを表している場合が多いです。
ちなみにコーンウォールの人たちは独自のアイデンティティを持っており、自分たちはイングランド人ではない、コーンウォール人だ!という意見の人が多く、実際かつてはコーンウォール語というものがありました。
ウエストカントリーを使う有名人
- クリス・マーティン
- ロジャー・タイラー
- アダム・ララーナなど
ブリストリアン(Bristorian)
名前の通り「ブリストル」で使われている英語です。
2019年に行われたBig 7 Travel社によるアンケート調査によると、ブリストリアンアクセントはイギリス国内の英語アクセントで最も人気がないアクセントに選出されたとのことです。
ブリストリアンを使う有名人
- ジェームズ・メイ
- ハンナ・マレー
- ラッセル・ハワードなど
ノーフォーク(Norfolk)
私も長い間住んでいたイングランド東部のノーフォーク州で話されている英語アクセントです。
田舎もんっぽいという評判もちらほらあったりします。
BeerとBearやDeerとDearの違いが薄くもはや分からないレベル。
ノーフォークを使う有名人
- デリア・スミス
- マイク・ガスコイン
- オリヴィア・コールマンなど
スカウス(Scouse)
スカウスはイングランド北部の都市リバプール英語を指します。
聞いたらすぐに分かるくらい北部都市の中でもかなり特徴的な英語です。

スカウスを使う有名人
- スティーブン・ジェラード
- ビートルズ
- ショーン・エバンスなど
ジョーディー(Geordie)
イングランド北部ニューカッスルで使われている難解英語です。
難解レベルでいったらイギリス内でもかなり高く、本当に何を言っているのか全く分からないという事もあります。

ジョーディーを使う有名人
- スティング
- シェリル
- アラン・シアラーなど
マンキュニアン(Mancunian)
イギリス第2または第3の都市という認識のマンチェスターで話されている英語です。
鼻声なところが特徴的!

マンキュニアンを使う有名人
- ギャラガー兄弟
- バーナード・ヒル
- ダニー・ボイルなど
ブルミー(Brummie)
イングランド中部の大都市、バーミンガムで使われている英語です。
ネットフリックスのドラマ「ピーキー・ブラインダーズ」はバーミンガムを舞台にしているので興味があればおすすめ!

ブルミーを使う有名人
- オジーオズボーン
- ロブ・ハルフォード
- ジョン・オリバーなど
スコティッシュ(Scottish)
名前の通りスコットランドで話されている英語を指します。
個人的な経験で言うと、もしかしたら数あるイギリス英語の中で一番難解だったかもしれません。
スコットランドを舞台にした映画「トレインスポッティング」ではアメリカで字幕付き上映されたこともあります。
ノーザンアイリッシュ(Northern Irish)
イギリスを構成する1国である北アイルランドで話されている英語です。
地理的にはアイルランド島なので、アイリッシュ英語にかなり近いものがあり、セクシーなアクセントとして評価されることも多々あります。
ノーザンアイリッシュを使う有名人
- ジョージ・ベスト
- リアム・ニーソン
- ヴァン・モリソンなど
ウェルシュ(Welsh)
ウェールズで使われているかなり特徴的な英語です。
もちろんウェルシュアクセントと言ってもウェールズ国内の北部と南部では異なります。
ウェールズ語自体がかなり特徴的という事でウェルシュ英語も特徴的なのかもしれません…ウェールズ語はアルファベットの並びを見るだけでも難解である事が分かります。
ウェルシュを使う有名人
- ライアン・ギグス
- アンソニー・ホプキンス
- キャサリン・ゼタ・ジョーンズなど
ヨークシャー(Yorkshire)
イングランド北部のヨークシャー地域の英語を指します。
とはいえヨークシャーは非常に広い地域ですから、ヨークシャー内でも区域によっては結構異なります。

ヨークシャーを使う有名人
- ジュディ・デンチ
- ルイ・トムリンソン
- ゼイン・マリクなど