こんにちは、イギリスに住んでいた頃3年間くらいパブのバーテンダーとして働いていたライフタイムラーナー管理人のJIN(@ScratchhEnglish)です。
悩みのタネ
- 一体パブってどういう意味なの?
- どうやって注文すれば良いの?
- イギリスでパブを満喫するにはどうすればいいですか?
日本でパブと言えばやはりフィリピンパブが浮かびがちなので、イギリスのパブと言ってもどんな所なのか、どういう意味なのか想像つかない場合もあるかと思います。
結論から言えば日本で言う大衆居酒屋的な位置づけの飲み屋です。
今回の記事では実際に現地のイギリスで3年間バーテンダーとしてパブで働いた私が
- パブの歴史と由来
- おすすめの楽しみ方
- イギリス国内にある面白いパブの紹介
このような点を中心に紹介していきます。
🇬🇧イギリスのパブにまつわるトリビア⑤🇬🇧
【最も高いところにあるパブ】
イギリスで最も高いところにあるパブはヨークシャーにあるTan Hill Innで、標高約520メートル地点にあります
高い山が極端に少ないイングランドなので驚くような数字では無いですよね
イングランド人からしたら凄い高い所 pic.twitter.com/kBueXHGK8u
— JIN🇬🇧@英語ブログ毎日投稿245日目🏴 (@ScratchhEnglish) July 21, 2020
この記事を読むメリット
- イギリスにおけるおおまかなパブの意味を理解できる
- 現地に行った時パブを1.75倍楽しめるかも?
- 実際に裏で働いていたから分かる私の豆知識を紹介

イギリスにおけるパブの歴史とトリビア
ここでは実際にパブで働いていた私がイギリスパブにまつわるちょっとしたトリビアを紹介します。
パブの由来は「Public House」
イギリスで「パブ」と言われる飲み屋ですが、これはパブリックハウス(公共の家)を略したものです。
14世紀ごろの「誰でも気軽に立ち寄れる酒場」がコンセプトとしてあり、時が経った今でも根底の部分はそのまま残っています。
特に年配の方々にとっては人に会いに行く為の場所であったり、パブで意気投合した仲間に会いに行くといったような使い方をされている人も多いです。

イギリス国内には5万軒近くのパブがある?
2018年の統計(Statista)によれば、イギリス国内にはおよそ4万7600軒ほどのパブが存在しているようです。
しかし残念な事に2000年以降減少傾向をたどっている為、2020年の今はさらに減っているものと考えられます。
最古のパブは560年創業!?
我こそが英国最古のパブと主張するパブはいくつかありますが、その中でも最も古いパブはケンブリッジ州にある「The Old Ferry Boat Inn(写真参照)」
なんと560年に作られたものと言われています(意見が分かれていますが)
日本とは異なり自然災害が非常に少ない国なので、とんでもなく古い建物が普通にたくさんあるのもイギリスの魅力ですね。
ちなみに私が住んでいたノーリッチで最も古いパブは「アダム・アンド・イブ」というパブで1249年創業と言われている場所でした、中はホビットの家みたいでとても面白い場所でした。
イギリスで最も多いパブの名前は「レッドライオン」
日本全国に佐藤さんや鈴木さんがたくさんいるように、イギリスにあるパブの名前は苗字のように全国で共通して同じ名前が使われている事が多いです。
最も多いパブの名前は「レッドライオン」
私の住んでいた場所にもレッドライオンはありました、歴史があるからこその現象かもですね!

最も高いところにあるパブ
出典:Tan Hill Inn
イギリスで最も高いところにあるパブはヨークシャーにあるTan Hill Innで、標高約520メートル地点にあります。
高い山が極端に少ないイングランドなので我々日本人にとっては「これが最高地点にあるパブなの?」驚くような数字では無いですよね。
イングランド人からしたら凄い高い所。
日本では遠くを見渡すと大体山々が連なっているのが見えると思いますが、イギリスの場合、特に低い場所だと遠くに丘が見えたりして私なんかにとっては異様な風景でした。
1.75倍パブを満喫する為のおすすめの使い方3選
それでは実際にイギリス現地のパブで働いていた私がおすすめするイギリスパブの楽しみ方を紹介します。
地元のビールを飲んでみよう
日本でも最近では「地ビール」がどんどん増えてきていますが、イギリスには数えきれないほどの小規模醸造所(マイクロブルワリー)が存在しています。
地域によって様々な銘柄がしかもすべて樽から直接飲めるのが魅力です。
基本的にパブには固定のレギュラー銘柄とゲスト銘柄(樽1本ごとに銘柄も交代)があり、特にゲスト銘柄は一期一会なので面白いですよ。
その代わり気に入った銘柄を見つけても次の日にはもう無くなっていて一生お目にかかれないなんて事もあります。

話が好きな人はカウンターに座ってみよう
イギリスのパブは日本の飲食店のようにテーブル案内される訳ではありません。
カウンターで1回ずつ注文して勝手に好きな空いている席に座ったり、立ち飲みしたりというのが基本です(レストランに重きを置いている場所は除く)
話好きな人はカウンターに座って1人で来ているお客さんやバーテンダーの人に話しかけてみましょう。
意気投合して仲良くなったりする事もよくあります。
実際私もパブでバーテンダーやっていた時は本当によく話しかけられましたし、お客さんが少ない昼時なんかは7割話すのが仕事みたいな感じになっていました。
もちろん忙しい時間帯はバーテンダーの人は話す事ができませんけどね。
夏はガーデン付きの場所がおすすめ
イギリスにはガーデン、庭付きのパブが結構たくさんあります。
夏はガーデン付きの場所がおすすめです。
日本ほど気温は暑くならず、湿気も少ないので、イギリスの夏はとっても程よく暑いです。

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イギリスにあるちょっと面白いパブ5選
ここではイギリスにある面白いパブを5つ紹介します。
ザ・サー・ガーネット(ノーリッチ)The Sir Garnet
出典:Cool Places
最初だけ思い出枠としてイギリスに住んでいた頃私がよく行っていた場所を紹介します。
イングランド東部にあるノーリッチという小都市にあり、マーケットの真隣に面しているパブです。
ビールの味に関しては賛否両論ありましたが、週末は確か午前1時か2時くらいまで空いていて(基本的に小都市のパブの夜は早い)、パブで働き終わった後に仲間と行ったり、1人でも1杯、2杯引っかけてから帰宅していました。
1861創業と歴史のある場所なのですが、非常にキレイでスタイリッシュ、外エリアも最高です。

ザ・ワールド・エンド(ロンドン)The World's End
出典:OpenTable
こちらも思い出のパブですが、実際に面白いパブでもあります。
ロンドンのカムデンタウンにある大型のパブで「The World's End(世界の終わり)」という名前も面白いです。
同名の映画が撮影された事もあります。
カムデンらしいパンクさもあり、アンダーワールドというイベント施設も併設されています。
私もたまにロンドンに行く機会があれば必ず立ち寄っていたパブです。
ザ・ナットシェル(バリー・セント・エドモンズ)The Nutshell
私の住んでいたノーリッチから若干近いサフォーク州、バリー・セント・エドモンズにある「イギリス国内最小のパブ」の称号を持つ場所です。
行った事はありませんが、よく話を聞いていました。
写真を見ても分かるようにとてつもなく小さい空間ですよね、絶対落ち着かないだろうなー
メトロ誌には「No bigger than your average bathroom(一般的なバスルームと同じくらいの広さだ)」と形容されるほどです。
奇抜で面白い体験にはもってこいですね。
ザ・クルックド・ハウス(ダドリー)The Crooked House
出典:The Sun
廃墟と思うかもしれませんが、廃墟ではなく営業しているパブです。
The Crooked House(歪んだ家)という名に恥じない傾き具合ですよね!
とはいえこれはわざと傾かせたわけではなく、炭鉱作業の結果このようになってしまったようです。

マーズデン・グロット(サウスシールズ)The Marsden Grotto
サンダーランド近郊のサウスシールズにあるこのパブはなんと海食洞の崖と一体化した奇妙なパブ。
1782年のオープン当初は崖と繋がっていなかったようですが、崖にビジネスチャンスを見出したオーナーが合体させたようです。
違法取引の場として使われていた歴史もあり紆余曲折を経て、今では近くで取れる新鮮なシーフード料理を売りにするガストロパブとなっています。