こんにちは、偏差値40から英語に目覚めイギリスの大学へ入学・卒業し英検1級を一発で取得したJIN(@ScratchhEnglish)です。
悩みのタネ
- イギリスに来たばかりでどのスーパーが安いのか知りたい
- 色々なスーパーを比較した記事を読みたい
- イギリスで生活費を下げたい
私も最初は「イギリス物価高いな」と悩んでいましたが、4年経った頃は「むしろ日本より安いかも」と思うようになっていました。
これは安いスーパーを狙い撃ちして食費を切り詰めることができたからです。
イギリスにはたくさんのスーパーがあり、それぞれの特徴やどこが安いのかを知っておくのは生活するうえで不可欠になります。
イギリスはかつて階級社会だったというのは有名ですが、実はスーパーマーケットにも階級があり、同じ商品でも価格が違うことがあります。
今回はなんと現在ロンドンで主婦をされている日本人のぴゅぴるさんの協力を得て「イギリス国内で安いスーパーマーケットランキング」を作成しました!
この記事を読むメリット
- ロンドンで主婦をしている日本人の方が実際にランキング付け
- 私やイギリス人の妻の意見も所々に入れてます
- イギリスの大手スーパーを全て比較できる


ロンドン在住の主婦が徹底比較!イギリス内で安いスーパーマーケットランキング
それでは実際に現在ロンドンに住んでいるぴゅぴるさんがつける「イギリスの安いスーパーマーケットランキング」を紹介していきます。
第1位・2位:Aldi / Lidl(アルディ/リドル)
こちらは、2つともドイツに拠点のあるスーパーマーケットです。
価格の安さはどのスーパーマーケットにも負けないほどで、節約がしたい方にはぜひおすすめのスーパーマーケットです。
プライベートブランドの商品を多く扱っており、下記のように基本的な食材はとても安く販売されています。
簡単な例
- スパゲティ500gが29ペンス(約42円※2021年時点)
- クロワッサンが37ペンス(約54円※2021年時点)
- ジャガイモ1袋2.5kgが1.19ポンド(約175円※2021年時点)
このスーパーマーケットの大きな特徴は、商品が段ボールに入ったままの状態で棚に置かれています。
段ボールが数個重ねてある場合、一番上の段ボールが空になっていたら、お客さんが自分で次の段ボールを開けて商品を取っていたりします。
陳列作業にかける人件費を抑えている分、倉庫での管理が少し疎かになっているのかな?という商品が並んでいることがありますので、フレッシュな野菜や果物を購入される際は鮮度の状態をチェックするようにしてください。
ロンドンの中心地Zone 1で見かけることはほとんどなく、Zone 2以降の地域によくあります。


第3位:Iceland(アイスランド)
Icelandは、名前の通り主に冷凍食品を扱っているスーパーマーケットです。
野菜・果物・お菓子・お肉・パンなどもありますが冷凍食品以外の商品は入れ替わり頻度が少ない印象で、購入前には必ず鮮度のチェックをおすすめします。
有名なブランドの冷凍食品もあれば、知名度の少ないブランドもあり、価格の安さはAldi / Lidlに負けません。
Icelandはロンドンの中心地Zone 1ではたまーに見かけるくらいで、店舗数はとても少ないです。
冷凍食品を安くまとめ買いがしたい!節約がしたい!という方にはおすすめのスーパーマーケットです。

第4位:ASDA(アスダ)
ASDAは24時間営業の店舗が多い巨大スーパーマーケットです。
食品以外にも衣類や日用品など幅広い商品を扱っており、日本のイオンなどの大きなスーパーマーケットに少し雰囲気が似ています。
野菜や果物などの価格はAldi / Lidlとほぼ似ています。
パン・お菓子・乳製品などその他の商品は一般的なブランドも扱っているため、Aldi / Lidlのプライベートブランドよりは少し高くなります。
ASDAもロンドンの中心地Zone 1ではほぼ見かけず、Zone 2以降になります。
店内のカートがコストコ並みに大きく、週末は車で一週間分の買い物をしにくる家族連れでごった返しているというのがASDAです。
安い商品をいち早く奪い取るぞ!というバーゲンの戦いが起こっているような雰囲気のスーパーマーケットになります。

第5位:Morrisons(モリソンズ)
出典:The Times
MorrisonsはASDAを小さくしたようなスーパーマーケットです。
小さいといっても、ASDAが巨大すぎるので、それでも大規模のスーパーマーケットです。
果物や野菜は、上位にあったAldi / Lidl / Iceland / ASDAとほぼ似ています。
これまでの4つのスーパーマーケットよりもMorrisonsは経済的に少し余裕が出てくるオフィスワーカー層が店内にちらほらと出てくるのが分かります。
ASDAとMorrisonsはどちらも似た価格ではありますが、ASDAよりMorrisonsの方が店内が少しリラックスした感じになります。
Morrisonsもロンドンの中心地Zone 1ではほぼ見かけず、Zone 2以降になります。

第6位:Co-op(コープ)
出典:Verdict
Co-opはロンドンのZone 1でもよく見かけるスーパーマーケットです。
小さめのスーパーマーケットで、ビジネス街や住宅街の中にちょこんとあり、コンビニのような雰囲気のスーパーマーケットです。
上位のMorrisonsまでは「とにかく安い!」のが特徴でしたが、Co-opは「高くも安くもない」というスーパーマーケットになります。
ロケーションにもよりますが、ビジネス街にあるCo-opには果物や野菜などの生鮮食品は少なく、お菓子・総菜・パンなどが多くなります。
仕事のお昼休みにランチを買いに行くようなスーパーマーケットです。
住宅街にあるCo-opも、それほど商品のバリエーションが多くなく、必要最低限の商品が置かれています。
近くのスーパーマーケットが開いていないときに利用するような、コンビニのようなスーパーマーケットです。

第7位:Tesco(テスコ)
いよいよここから、イギリスの大手4大スーパーマーケットに入ります!
Tesco誰でも利用するスーパーマーケットで、ロンドンを歩けば必ず見かけます。
4大スーパーマーケットの中では比較的安く、野菜や果物がとても新鮮です。
Tesco Clubメンバーシップカード(無料)を作成すれば、買い物をするたびにポイントを貯めることができ、貯めたポイントを金券に換えられます。
ポイントはBritish Airwaysのマイルに換えることもできますので、マイルを貯めたい方にはおすすめです。
また最近始まったサービスに、メンバーだけ半額になる商品が月ごと・定期的に変わりますので、Aldi / Lidlよりも安くなることもあります。

第8位:Sainsbury's(セインズベリー)
Sainsbury’sは店舗の大きさによって価格が変わるスーパーマーケットになります。
レジが20個以上あるような大きなSainsbury’sは商品の幅も広く、Tescoより安い商品があったりします。
しかし、ハイストリートにある小さめのSainsbury’sは、一番高いWaitroseよりも高かったりします。
Sainsbury’sも独自のポイント制度があり、Nectarカード(無料)を作成すると買い物をするたびにポイントが貯まり、貯まったポイントを使ってお買い物ができます。
Nectarカードはイギリス国内のその他のお店でもポイントを貯めることができます。
節約のためには、大きめのSainsbury’sはおすすめですが、小さめのSainsbury’sでのお買い物はあまりおすすめしません。

第9位:M&S(マークス&スペンサーズ)
出典:Which.co.uk
M&Sは、独自ブランドの商品のみを扱うスーパーマーケットです。
価格は、Tesco / Sainsbury’sに比べて高めです。
価格が高い分、商品の質はとてもよく、野菜や果物は色がとても鮮やかで新鮮です。
電子レンジで温めるだけの総菜なども、Sainsbury’s以前のスーパーマーケットと比べるととてもおいしいです。
店内にベーカリーコーナーがあり、焼き立てのクロワッサンやバゲットなどは手頃な価格でおいしいです。
価格は少し高くてもディスカウントのサービスが豊富で、「3 for 2」という3つ買うと3つ目が無料になるディスカウントなどがあります。
「普段は節約しているけど、今日はいつもよりおいしいものが食べたい!」という日はM&Sでお買い物をしても良いかもしれません。

第10位:Waitrose(ウェイトローズ)
出典:The Sun
さて、イギリスで一番ランクの高いスーパーマーケットです。
驚くほど高い!というわけではありませんが、少しお金を出してでも質の良い・味の良いものが食べたいという方にはおすすめのスーパーマーケットです。
イギリスのスーパーマーケットで日本のコンビニ感覚でお弁当やできあがりの食品を買うと驚きの味がすることがあります。
スパゲティはぶよぶよで、ソースも味がしない、脂っこくてカロリー爆弾ということも珍しくありません。
そんな時に、Waitroseはぜひおすすめです。
特に果物・野菜・お肉は他のスーパーマーケットより50円~100円ほど高くなってしまいますが、味と質がとても良くなります。
店内も清潔で丁寧に商品が扱われており、店員さんも親切で笑顔に応対してくれます。
他のスーパーマーケットより少し遠くにあったとしても、少し歩いてWaitroseを利用する人も少なくありません。
予算がそれほど厳しくなければ、Waitroseでお買い物されるのがおすすめです。

その他マイナーなスーパー
- SPAR
- Farmfoods
- Costcutter
- Ocado
- Premier Stores
現地のイギリス人が選ぶ人気スーパーマーケットランキング
現地イギリスに住む日本人主婦の方のご意見を聞いたところで、次は「安さ」に関係なくイギリス人が選ぶ人気スーパーマーケットトップ10を紹介します。
YouGovが行った調査による人気ランキングは以下の通りです。
順位 | スーパーマーケット名 | 肯定的な割合 |
1位 | Aldi | 79% |
2位 | Tesco | 78% |
3位 | Morrisons | 77% |
4位 | M&S Food | 75% |
5位 | Lidl | 73% |
6位 | Sainsbury's | 73% |
7位 | ASDA | 73% |
8位 | Iceland | 71% |
9位 | Tesco Express | 69% |
10位 | The Co-operative Food | 68% |
※YouGovによる調査を基に作成

イギリスにおけるスーパーマーケット市場シェア
出典:Statista
Statista (2020) の統計によると、2020年8月時点でのスーパーマーケット市場シェアは以下のような結果となっています。
イギリスのスーパー市場シェア
- Tesco:26.6%
- Sainsbury's:14.9%
- ASDA:14.3%
- Morrisons:10.2%
- Aldi:7.9%
- Co-op:7.1%
- Lidl:5.9%
- Waitrose:4.7%
- Iceland:2.4%
- 以下その他

海外のスーパーマーケット巡りが好きな方であれば、いくつかのスーパーマーケットを利用してみて頂くと、それぞれの違いが見えてきて面白いと思います。
一週間分の作り置き用やパーティでの大量消費用などであれば、安いスーパーマーケットでまとめ買いも楽しそうですね。
予算に合わせて好きなスーパーマーケットを利用し、イギリスでの滞在を楽しんでください!