偏差値40から英語に目覚めイギリスの大学へ入学・卒業し、英検1級を一発で取得したJINです。
結論、英語の速読は一日にしてならず!日々のトレーニングで上達していきます
イギリスの大学を卒業した筆者が、英語の速読トレーニングにおすすめできる方法を10個まとめて紹介!
教材を使うものから、意外なトレーニング方法、アプリを使った方法まで網羅して解説します。
英文を読むのが遅くて悩んでいる方に、ぜひ読んでほしい内容です。
「英語を読むのが遅くて毎回ギリギリ」「もっと速く読めたら楽だろうにな…」
私も昔まったく同じことを思っていました、しかし今思うと、ただ単に読んでいるだけだと効果は薄いです。
速読に合ったトレーニングを行うことで、最大限に向上できるもの
本記事では、英語の速読を鍛えるための、おすすめトレーニングを10個まとめて紹介します。
一つひとつやる必要はありませんが、自分に合うものを見つけて頂ければうれしいです!
- オススメの速読トレーニングを10個知れる
- それぞれの効果やメリットがわかる
- この記事を読み終わったらすぐに実践できる
一番楽な方法はなんですか?
楽な方法はありません、あくまで「自分に合うかどうか」「やりやすいか」を基準にはじめてみましょう!
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英語の速読力を鍛えるためのおすすめトレーニング10選
それではさっそく、オススメの速読トレーニング方法を10個紹介していきます!
速読トレーニング用のアプリを使う
速読とアプリは相性が非常にいいです。
多くのアプリで搭載されている、「フラッシュリーディング」は、速読におけるもっとも悪癖の「返り読み」を強制的に矯正できます。
英語学習者だけでなく、ネイティブのスピードリーダーたちもアプリを活用している方が多いです。
私のオススメは断然「SPRITZ」、iOSにもAndroidにも対応しています。
Spritz App
Spritz Holding LLC無料posted withアプリーチ
アプリを使うメリットや、他のオススメは以下の記事で詳しく紹介しています!
市販の参考書やトレーニング本を使用する
私もできる限りの英文速読の情報をブログで書いていますが、参考書でないとできない部分があるのも事実です。
- 実際に長文が掲載されている
- 演習やエクササイズを実践できる
- 紙ベースのものは続けやすい
現状、実践的な速読トレーニングを行うにあたって、実際に長文を読みながら、テクニックを試してトレーニングするというのは不可欠です。
その点、参考書は抜きんでています。
デジタル×アナログでやってこそ最高の効果を実現できます
私のオススメは以下のとおりです!
書籍名 | 英語の速読入門 | TOEIC TEST 速読WPMトレーニング | 大学入試 世界一わかりやすい 英文速読の特別講座 | 英語ネイティブスピードリーディング | 10 Days to Faster Reading | SPEED READING: The Complete Blueprint To Speed Reading | Speed Reading: Learn How to Read and Understand Faster in Just 2 hours |
オススメ度 | (4.5) | (4.0) | (4.0) | (4.0) | (4.5) | (4.0) | (4.5) |
値段・コスパ | (4.0) | (4.0) | (3.5) | (3.5) | (4.0) | (5.0) | (5.0) |
対象 | 初級者~中級者 | 中級者(TOEIC受験者) | 高校卒業レベル(大学受験者) | 初級者~中級者 | 上級者 | 上級者 | 上級者 |
各書籍の詳細は以下の記事で解説しています。
スラッシュリーディング(チャンクリーディング)
スラッシュ、チャンク(塊)と聞くと、なんとなくわかるかもしれません。
1ワード1ワード読むのではなく、文字通り塊として読んでいこうというテクニックです。
脳のメモリーは5ワード~9ワードまで塊で処理できるとされており、これくらいの感覚で区切るのが理想
たとえば、コチラはキング牧師の有名な演説の一説です。
I have a dream that one day this nation will rise up, and live out the true meaning of its creed; “We hold these truths to be self-evident, that all men are created equal.”
この演説を塊で分割してみると…
I have a dream that / one day this nation will rise up, / and live out the true meaning of its creed; /“We hold these truths to be self-evident, / that all men are created equal.”
スラッシュを入れるうえで、ある程度のルールはありますが、スラッシュを入れるのは目的ではなく、目的は塊で読めるようになることです。
つまり、スラッシュを入れずに塊として読めるようになるのが最終目標。
で?塊に分けたから何なの?効果は?
いい質問だね!チャンクリーディングの本質的な効果は、英語をそのままの語順で読むクセがつくところかな
皆さんも知ってのとおり、日本語と英語では文法的に語順が違います。
翻訳しながら後ろから読んでしまう方も多いんです。
チャンクに分けることで強制的に英語の語順で読める
訳しながら、後ろから読んでいると読むスピードが遅くなるのは間違いのない事実なので、そこを矯正するためにスラッシュリーディングは有効です。
また、速読とは切っても切れない「返り読み」を防止する策にもなります。
すなわち、スピードだけでなく読解力もあがり、加えてリスニングにも効果がある、やらないと損なテクニック
スラッシュリーディング(チャンクリーディング)に関しては、以下の記事でやり方から効果まですべて解説しているので、ぜひご覧ください!
サイトトランスレーション(サイトラ)
先ほどのスラッシュリーディングに、もうひとつ手を加えたものがサイトトランスレーションです。
元々通訳者向けのサイトトランスレーションでは塊ごとに翻訳する
スラッシュリーディング同様、英語を英語の語順で処理することが目的であり、返り訳を防止します。
I was convinced(私は納得しました)/ that the only thing(唯一のこと) / I wanted to do, ever, (私がずっとやりたかった)/ was to write novels.(小説を書くことでした) / However, my parents,(しかし、私の両親は) /both of whom came from impoverished backgrounds(両方とも貧しい家柄)/ and neither of whom had been to college,(両方カレッジにも行っていない)/ took the view(物の見方をする)/ that my overactive imagination(私の過度に活発な想像力)/ was an amusing personal quirk(おもしろい奇抜な個性でした) / that would never pay a mortgage,(住宅ローンを払う訳ではない) / or secure a pension.(年金を手にするわけでもない)/ I know that the irony strikes(皮肉が襲ったのがわかります) / with the force of a cartoon anvil,(アニメのアンビルの力で)/ now.(今)
引用元:Text of J.K. Rowling’s speech – Harvard Gazette
イメージ的にはこのような形です。
英語は後ろから訳せ!と言われることもありますが、英語的には間違っており、処理スピードは落ちてしまうのです
サイトラに関しては、以下の記事でやり方から効果まで解説していますので、ご興味がありましたらご覧ください。
スキミングとスキャニング
スキミングとスキャニングは、とくに試験対策向けのトレーニング・テクニックとして有効です。
ザックリいえば、スキミングで全体の概要をまず掴んで、スキャニングで特定の情報を探すというリーディングのやり方です。
私がイギリスの大学に通っていた頃にオススメされた方法でもあり、特訓して慣れれば大きな効果が期待できます。
単純なスピードが上がるというよりは、リーディングの効率が爆上がりする
ただし、注意点等もあるので、人によっては諸刃の剣となる可能性も…
スキミングとスキャニングのやり方解説や、注意事項、コツは以下の記事で詳しく解説しています。
最低限高校卒業レベルの文法を取得
洋書を読みたい、TOEICやTOEFLなどのリーディングを読めるようになりたいという方は、まず「最低高校卒業レベルの英文法知識」の習得をオススメします。
リーディングでは単語も文法も両方とても大切です!
土台として最低限「高校卒業レベル」「大学入試レベル」の英文法は必要
たとえば、野球もまずは素振りやキャッチボールからはじめるじゃないですか、それと同じで「とりあえず知っておくべきもの」として考えています。
ベースとなる知識なので、このレベルの文法知識がないとスムーズに英文を読めないです
多読トレーニング
「多読」は文字通り、英語を大量に読むことを指すのですが、勉強テクニックというわけではありません。
どちらかと言えば、「趣味読書の習慣をつける」
「定期的に英語リーディングをしよう!」というのがザックリしたアイデア。
意識すべきなのは
- 幅広く
- カンタンに
- 楽しめるものを
定期的に読むことを目的としているので、難しすぎてわからないものや、自分が楽しめないようなリーディング素材を扱うのはNGです。
問題を解いたり、何かを暗記したりすることはなく、とにかくいろいろ読む!
辞書を頼らずに、テンポよく読んでいくことが重要
たとえば、語学学校で多読が導入される場合、課題図書は渡されるものの、読む以外の課題はないという感じ。
細かいテクニックなどはありませんが、以下の記事では、多読の効果やコツ、オススメのアプリやサイトを紹介しています!
精読トレーニング
精読トレーニングは、多読とはまったく逆のコンセプトで「明確な目標をもって文章を詳細にゆっくり読む」が重要になります。
- ゆっくりと
- 注意深く
- 短く難しいものを
以上のような側面が大切で、読解問題などはこの精読に入ります。
精読は、文章が何を伝えようとしているのかを理解しようとすることが目的
また、わからない単語や文法があれば、都度クリアにしておく点も重要。
英語学習者に最適化された精読は、ただ単に「詳細に読む」だけでは足りません。
また、「精読」のやり方は、英語講師の中でもやり方がまったく異なるので、自分に合いそうな方法を探すのも重要。
- じっくりまず読む
- わからなかった単語や文法をクリアにする
- 和訳をチェック
- 音声があれば音声もチェック
- スラッシュを入れる
- スラッシュ込みで黙読
- スラッシュ込みで音読
- 可能であればシャドーイングやリピーティング
私のやり方だと、音声+和訳付きの文章がもっとも適しています。
詳しいやり方や、オススメの参考書・アプリなどは以下の記事で詳しく解説しています、ご興味ありましたらぜひ!
音読トレーニング
音読は、とくに黙読が苦手な人にとって、速読効果があります。
- 何度も返り読みをしてしまう
- 文を読み飛ばしてしまう
- 黙読するのがかなり遅い
このような悩みを抱えているのであれば、音読トレーニングを導入するのはアリです!
ただし、正しく行わないとまったく意味がなくなるので注意
ひとつ注意事項を言っておくと、適当に棒読みをしたり、文字の羅列をただ1個1個発音しているだけのような音読は1ミリも意味がありません。
あくまで、正しくやってこそ効果が生まれるものなのです。
正しいやり方に関するコツや、音読による他の効果については以下の記事で完全解説しています!
時間を測って読む
速読の世界では「WPM」という言葉を聞く機会がよくあります。
- W=Words
- P=Per
- M=Minute
以上の頭文字を取っており、「1分間当たりに読める単語数」を表します。
WPMを測定するために、特別な教材が必要という訳ではなく、計測したいと思う本や問題集を使ったり、アプリを使って計測および練習をします。
- 80 WPM:英検2級合格レベル
- 120 WPM:センター試験の筆記を時間内に解くレベル
- 120~150 WPM:英検準1級合格レベル
- 150 WPM:英検1級レベル
- 250 WPM:ネイティブの中学生
- 450 WPM:ネイティブの大学生
毎回測る必要は一切ありませんが、たまに計測して速読の目標目安や進捗を知っておくのは有益です。
可視化できるからこそモチベーションも上がる!
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