偏差値40の高校に通っていた頃に3ヶ月でIELTSのスコアを4.5から6.5まで伸ばし、イギリスの大学を卒業したJINです。
この記事で私の持ってるIELTSに関する知識をすべて放出しました!
IELTSを3か月の独学で4.5から6.5にあげ、イギリスの大学に入学して卒業した筆者がIELTS勉強法をすべてまとめました!
自身の経験を中心に、英語講師も経験した今だからわかる情報もアップデートしています。
独学でIELTSのスコアアップを目指す人に読んでほしい内容になっています。
偏差値40の高校に通っていた当時の私も初心者から6.0~6.5を目指していました。
気が遠くなる気持ちや自分にはやはりムリなのか…と思ってしまう気持ちは他の人よりも理解できる自信があります。
しかし、初心者から6.0、6.5を目指すのはかなり困難ですが、しっかりと対策をすれば可能性はある
これは机上の空論ではなく、実際に私が独学でIELTS 4.5レベルから3ヶ月でスコア6.5まで伸ばしたからこその言葉です。
スコア6.5を取ったあとイギリスの大学に行き、卒業、英語講師としての経験も経て当時は気づけなかったことにもたくさん気づきました。
今回の記事では、過去の私のように何としてでもIELTS6.0や6.5を取得したい方々のために、知り得る知識をすべてまとめます
※この記事でいうIELTSはIELTSアカデミックモジュールを指します。
- 筆者が実際にスコア4.5レベルから4ヶ月で6.5まで上げた経験がある
- 元英語講師、イギリスの大学を卒業した経験で得た知識を公開
- 今日からすぐ参考にしてモチベーションを上げて実行できる
初心者が6.5ってなんだか無謀な気がするのですが…
結論からいうと僕でも3ヶ月の独学で初心者から6.5を達成できたので、タフですが可能性は十分にあります!
全項目に共通するIELTS独学勉強法まとめ
IELTSは下記の組織が運営する海外の英語テスト。
「IELTSの勉強法」
そう聞くと最初からリスニング、リーディング、ライティング、スピーキングの個別対策に走ってしまいがちです。
しかし、まず行わなければならないのは基礎固め。
細かい目標設定からIELTSに特化したベースを作るのが一番
この項目では、IELTSのベースを作るための対策勉強法をまとめます。
勉強法以上に大切なIELTSの目標設定
私は18歳のころ3ヶ月でIELTSを4.5から6.5に伸ばしました。
当時は「猛勉強したから」伸ばせたと思っていたのですが、それ以上に今重要だったと思うのが勉強と目標に対する考え方です。
つまらないのは重々承知ですが、勉強をはじめる前に目標設定・スケジュール組みなどをやっておくべき
最大の成功要因は、無意識にPDCAのフレームワークに沿って改善しながら勉強できたからだと今は断言できます。
- Plan:計画
- Do:実行
- Check:評価
- Act:改善
簡単にいえば、上記のサイクルを回して改善を続けるというもの。
勉強はただ単に行うだけでは効果は薄く、必ず進行とともに最適化・進捗確認をしなければなりません。
私が当時行ったIELTS本番に向けたすべての行動・考え・目標設定の方法などは以下の記事で解説しました。
IELTS対策をはじめるまえに
- 具体的な目標スコア
- 目標達成日
- 目標を達成した後の目標
少なくとも、この3つを考えて、紙に書きだしましょう!(毎日見えるところに貼っておくとなおよし!)
語彙を制する者が英語テストを制する
IELTSに関わらず、英語テストでは「そのテストに最適化された語彙力」がすべての技能に影響を及ぼします。
- 読めない
- 聞けない
- 書けない
- 話せない
当然のことのように思えますが、語彙を軽視してリーディングやライティングに進んでしまう方も多いです。
4技能がどこまで伸びるのかのポテンシャルは語彙力によって決まると私は考えています。
IELTSで言えばIELTSレベルの語彙力をある程度つけるのがまず第一優先という訳です
確かに…そこまで単語は勉強のひとつくらいの認識しかなかった…
IELTSならIELTSに特化した語彙でなければ意味がない
いくら「語彙」が大切とはいえ、適当に単語を覚えているだけではIELTS対策という観点では効率が悪すぎます。
この問題を回避するためにはIELTS用の単語帳が必須。
「アカデミックモジュール」では一般的な英語だけでなく学術的な英語力も求められる
たとえば、IELTSのスコアアップを目指しているのに英検の単語帳を使っていては効率が悪い訳です。
必ず1冊はIELTS用の単語帳を手に入れましょう。
今年オススメのIELTS単語帳については、以下の記事でまとめました。
私が当時行ったIELTS単語勉強法
すでに自分の中で確立された覚え方がある人は変える必要はありません。
ただし、オススメできない方法もあるのは事実です。
- 単語帳をそのまま使う
- ノートに書きだす
- 暗記ペンや暗記シートを使う
- とにかく単語帳を読み込む
この4つの方法で覚えている人は、私がIELTSを勉強していた頃からイギリスの大学を卒業するまで使っていた覚え方をオススメしたいです。
皆さんも「暗記したはずなのに忘れた…出てこない…」なんて経験はありませんか?
私がずっと実践してきて累計約15,000単語を覚えた英単語の覚え方は以下の記事で紹介しています。
また、さらに科学的に深掘った12のテクニックや考え方や、英単語を忘れてしまう原因を知りたい方は、以下の2記事がオススメです!
- IELTSに特化した単語帳を1冊買う
- 自分の好きな覚え方で覚える
- まだお気に入りの覚え方がなければ、コチラの記事をチェック
スコア目標との距離がわからなければ勉強はできない
IELTS勉強のセオリーは「まず過去問(公式問題集)を1回解く」です。
仮に明確な目標スコアがあったところで、現在地を理解していなければどこから手を付けるべきかわかりません。
- 目標スコアとの差が大きい→中期的に中間地点の目標も立てる
- 意外と目標スコアとの乖離が少ない→苦手部分を克服 or 得意を伸ばすなど特化した戦略を立てる
- まったく理解できない→まず基礎から固める必要がある
IELTSにはケンブリッジ出版の公式問題集があるので、まず1回分を解いてみて現在地を把握しましょう。
便宜上「過去問」と呼ばれることが多いですが、実際は最も本番レベルに近い、Cambridge University Pressが出版する公式問題集です
旺文社が出版するブリティッシュカウンシル公認問題集もあります。
少し安いというメリットがあるものの、テストのレベル感はケンブリッジ出版のものの方が本番に近いです
IELTS対策で公式問題集が必須である3つの理由については、以下の記事で詳しく解説しています。
- ケンブリッジ出版の最新公式問題集を手に入れる
- 本番と同じ時間で測って採点する
- 目標との差分を理解し、苦手ポイントや得意ポイントを理解する
この工程を踏まないと、目標に直進できるような対策はできません。
自分の苦手克服ポイントや、スコア稼ぎポイントは自分にしかわからないのです。
あまりにも低いスコアが出た場合は日本語の参考書から始める
先ほど紹介したケンブリッジ出版の公式問題集を解いてみて
- まだ英語力があまりないと感じる
- 1回受けたけどいいスコアが取れなかった
- まったく解けている感覚がない
このような場合は、問題集や公式問題集に入る前に必ず日本語で書かれた教本、攻略本を1冊読破するのがオススメ。
IELTSに関する知っておくべき情報がわかりやすく網羅されており、演習問題も付いています。
オススメする理由は、攻略本に載っている演習問題は本番とまったく同じ形式で作られているものの、難易度が本番よりも低く設定されているから
初心者でも解けるようなレベルで、本番さながらの形式を体験できるというのはメリットでしかないと考えます。
IELTSの世界や日本人の平均スコアは以下の記事でまとめています。
- 公式問題集が難しすぎると感じた方は、日本語の参考書を1冊手に入れる
- IELTSの内容や要点を日本語で理解しながら、問題形式に慣れる
- 1冊終えたら、洋書や公式問題集にチャレンジ
公式問題集をまず解いて、まったく理解できなかったのにそのまま洋書で続けるのは遠回り!
レベルに応じて、段階を踏むのは不可欠!
文法や構文の知識が少ないとReadingが読めない
公式問題集を解いてみて、リーディングやリスニングがスムーズに読めない・聞こえない場合、文法や構文知識が足りていない可能性が非常に高いです。
- 単語の意味はなんとなくわかるけど、文章として理解できない→文法・構文力不足
- 単語もわからないし、文章としても理解できない→語彙・文法・構文力不足
文法知識はベース能力として必要
パッセージをスラスラ読めなかったり、リスニングが途切れ途切れでしか聞こえないという場合は、英文法の勉強・再チェックが必須。
文法知識の最低限目安は高校卒業レベルです。
オススメの英文法テキストは「CEFRに基づく英文法」
CEFRのA1~B2レベルの文法を網羅し、問題を解いていくというテキストです。
IELTS換算をするとB1は4.0~5.0、B2は5.5~6.5なので、まさに最低限の英文法範囲をカバーできます。
日本語書籍のような表紙ですが中身は洋書です
教科書のような日本語の解説本が欲しいという方は「総合英語 Evergreen」のような英文法書で基礎をつけましょう。
ただし「CEFRに基づく英文法」の方がIELTSでの応用は利きやすいです。
- 単語はなんとなく理解できるけど、文として読めないのは文法力不足!
- CEFRに基づく英文法または総合英語 Evergreenで最低限の文法知識をつける
手遅れになる前に、最低限レベルの文法・構文をカバーしておくのは非常に重要です!
最も効果的な独学は公式問題集の研究
結論から言うと、私は最後の1ヶ月公式問題集しか使いませんでした。
IELTS対策ではそれほど重要な存在だと今でも思います。
後述するライティングやスピーキングについては人の手を借りないと難しいですが、リーディングとリスニングはある程度のベースをつけたら公式問題集1本でいいくらいです。
ただし、使い方に関しては必ず気を付けなければならないことがあるので解説します。
本番と同じ時間設定で解く
本番のスピードに慣れることは非常に大切です。
公式問題集を使うときは必ずタイマーを60分に設定してかけて、途中で絶対に投げ出しさず本番と同じように集中して解いてください。
本番もとってもすんなり入ることができ、時間配分の計画も立てやすくなる
もしタイムオーバーになってしまったら、タイムオーバーになった時点にしるしを付けてわかりやすいようにしてください。
私は環境も整えたかったので、静かな図書館で毎日公式問題集を使っていました。
続けていくことで自分に合った時間配分を頭に刻み込むことができ、本番中に焦らなくなります
IELTSの細かい時間設定など基礎知識は以下の記事でまとめています。
答え合わせを正しくやらないと効果は半減以下
「答え合わせをするときにマルバツだけつけて終わっていませんか?」
単調な答え合わせはもはや意味がなく、正しくやった場合と比較して効果は半減以下だと私は考えます。
- なぜ、どのように間違えたのか
- 答えはどこにあったのか
- どのような思考回路で自分は間違いに行き着いてしまったのか
少なくとも上記のプロセスを経ないと「改善」「最適化」ができません。
「次同じ間違いを犯さないようにはどうすればいいのか」を必ず頭に置きながら、答え合わせをして研究を進めましょう。
せっかく公式問題集を使うなら上記すべてチェックしてください
本文やスクリプトはもう一度必ず読み込む
答え合わせが終わったら(または答え合わせ中)、リーディングの本文やリスニングスクリプトを必ずもう一度読み込みます。
ただし本番と同じように時間をかけてじっくりと読む必要はありません
本文中に自分が理解できなかった単語や表現、文法をすべて割り出し覚えるためです。
わからなかったものは、すべてまとめて覚えなおしましょう。
公式問題集を使い倒すというのはこういうことです
公式問題集は最低2周行う
公式問題集は1冊で4回分の問題が組まれていますので、まず1週目を順番に1から4まで行います。
1周目を終えたらもう一度1に戻ってやり直す
2周目に入るころには1周目にわからなかった単語はわかっているはずです。
- 正解率は上がったか
- 本文理解度は上がったか
- わからない単語は無くなっていたか
- 所要時間は減ったか
上記に注目をしてください。
当たり前ですが99%の人が1周目より高い得点が取れているはずです。
1周目より低い人は先ほど紹介した答え合わせや、わからなかった単語の取得を怠っている人
プロセスをひとつでも怠ってしまう人は伸びません、これははっきり自信を持って言えます。
私は同じ公式問題集の問題を3周解きました
IELTS Listening Sectionの対策勉強法まとめ
次はIELTSのリスニングを攻略するための対策法や勉強法をまとめます。
少なからずイギリス英語に慣れておく
イギリス英語とアメリカ英語は想像以上に音が違います。
IELTS Listeningでは、イギリス人とオーストラリア人のナレーターが多く占めるため、多少なりともイギリス英語の理解は重要です。
義務教育で習った英語はアメリカ英語
日本の学校教育で習う英語はすべてアメリカ英語です。
しかし、IELTSはイギリス英語がベースのテストですなので、使う単語やイントネーション、アクセントは異なる
とはいえイギリス英語を学び直す必要もありません。
あくまでイギリス英語に馴染みのない方は、イギリス英語がどのようなものなのか認識しておくことをオススメします。
Listeningの場合イギリス英語に慣れているかどうかで差が出る可能性がある
IELTSとイギリス英語の関連性については以下の記事でまとめています。
そこでオススメなのがイギリス英語の入門リスニング書を1冊解いてみるという対策です
IELTS取得後にイギリスへ留学を考えている方は、いい機会なのでイギリス英語を専門的に学び始めるのもアリです。
オススメのイギリス英語勉強法や教材は以下の記事でまとめました。
イギリス英語のListeningに慣れるためにオススメの1冊
すでにイギリス英語に精通している人は、この過程はスキップしていただいて構いません。
本書籍に掲載されている英語自体のレベルは高くありませんが、イギリス英語入門という観点ではオススメ
さらに電子書籍に抵抗が無い方であれば、Kindle Unlimitedに加入して無料で読むことができます。
Kindle Unlimitedは私も日々愛用しています!
\ 今なら最初の2ヶ月間 99円で利用可能! /
※会員登録はいつでもキャンセル可能
楽しくイギリス英語を学びたいという方はこちらの書籍もオススメです!
書籍ではない方法で触れ合いたい方は、イギリス英語の学習に適した映画の使用もアリ。
勉強の休憩中などにリラックスして観てみましょう。
多聴力と精聴力でListeningのベースを上げる
- 精聴力:内容を正しく聴く力、丁寧に聴く力
- 多聴力:異なる英語の英語リスニングにたくさん触れる
Listening対策というと、動画やリスニング教材を思い浮かべがちです。
しかし、IELTS Listeningでは映像が流れないため、映像付きの素材はオススメしません。
映像があるのとないのでは入ってくる情報量が格段に違う
音声だけの媒体では、やはりポッドキャストや英語のラジオが多聴には効果的でしょう。
応用編としてオススメしたいのが、BBC Learning English、世の中にある無料英語教材の中で最高峰だと思っています。
IELTSに特化しているわけではありませんが、BBCが作ったポッドキャストも用意されています。
BBC Learning Englishについては、以下の記事でまとめました。
さらに、凝った音声メディアを使用したい場合は、オーディオブックも非常にオススメできます。
精聴力に関しては
- シャドーイング
- ディクテーション
- 音読
このような学習法で高めることができます。
Dictation(ディクテーション)
ディクテーションは、音声を聞いた後に音源を止めて聞き取った文をそのまま文字起こしする有名なリスニング勉強法です。
言葉だけではわかりづらいかと思いますので、ディクテーションに関するわかりやすいオススメ動画を紹介しておきます。
IELTSリスニングにおいては、精聴力という面でディクテーションはかなり役立つものです。
リスニング精度の向上
聞き取れなかった箇所の明確化
苦手な単語やフレーズの割り出しなど
ディクテーションのやり方や効果については個別の記事で解説しています、気になる方はぜひチェックしてみてください。
Shadowing(シャドーイング)
音声を聞きながら、音源の影(シャドー)のごとく声に出して発音する練習方法です。
最近ではとくに人気の勉強法ですよね。
こちらも、わかりやすい動画をまず参照していただければと思います。
- 英語の音に対する感度を向上
- リスニング集中力のを高める
- ネイティブスピーカーの音やスピードに慣れる
シャドーイングのやり方や効果、コツ、オススメ教材についても個別の記事で解説しています。
シャドーイングは工数や労力がかかるトレーニングなので、簡素的に行いたい場合はリピーティングもオススメ!
休憩中はドラマや映画で文脈理解を磨く
英語音声の文脈理解というのは、同じ単語やフレーズでも、音を聞いてその感情を理解できるかです。
たとえば
- What are you doing?(何をしているの?)
- WHAT ARE YOU DOING?(あんた何してんの!?)
- What’s wrong?(どうしたの?)
- WHAT'S WRONG WITH YOU?(は、何が気に食わないっていうの?)
大げさに身近なフレーズでご紹介しましたが、話し手が感じている感情を英語音声だけで理解するのは経験によるものが大きいのです。
最も身近でやりやすい対策は「勉強をしていない自由時間に映画やドラマを観る」
映画やドラマを使った勉強をメインの勉強法としてオススメしているわけではありません
あくまで、勉強をしていない自由時間でイギリスの映画やドラマを観て文脈理解を少しずつ深めていくと、勉強感もあまりないので効率はいいです。
オススメのイギリスドラマやイギリス映画はリスト化して記事にしています。
IELTS Listening対策にオススメの参考書・問題集
書籍 | オススメ | 出版社 | 参考価格 | 概要 | 対象者 | 新しさ |
実践IELTS技能別問題集リスニング | 旺文社 | 2,860円 | リスニング参考書 | 初級~中級 | 2020年 | |
パーフェクト攻略IELTSリスニング | テイエス企画 | 2,860円 | リスニング参考書 | 初級~中級 | 2020年 | |
Ielts Listening: Ielts 5-6+ (B1+) | Collins | 2,209円 | リスニング問題集 | 初級~中級 | 2020年 | |
Improve Your Skills: Listening & Speaking for IELTS 6.0-7.5 | マクミラン・ランゲージハウス | 2,800円 | リスニング問題集 | 中級~上級 | 2014年 | |
究極のイギリス英語リスニング | アルク | 1,870円(Kindle Unlimitedの読み放題対象) | イギリス英語書籍 | 初級 | 2009年 |
各書籍の詳細やオススメのポイント、どんな人にオススメできるのかについては以下の記事でまとめました。
- IELTS Listeningの特徴・レベル
- より深いリスニング対策法
- 問題を解くコツやテクニック
- オススメの参考書・教材詳細
- リスニングの実力を上げるために日々できること
上記の項目は別のIELTS Listening特化記事で解説していますので、リスニングが苦手な方はぜひご覧ください。
IELTS Reading Sectionのオススメ対策勉強法
ここからはIELTSのリーディングを攻略するための対策法や勉強法をまとめます。
具体的なアクションプラン付きなので、わかりやすくすぐに実行できます!
リーディングスピードの向上トレーニング
英文速読の力を身に着けることは、リーディングで非常に重要です。
一番避けたい状況は読むスピードが追い付かずに時間切れ。
順番に解説していきます!
速読力を高めるコツ
文章を速く読むうえでのコツは以上の通りですが、IELTSに特化して言うのであれば、特に重要なのが
- 返り読みしない
- 指や鉛筆で追う
- 極力日本語に訳さない
- 1ワードずつ読まない
- スラッシュリーディング
- 頭の中で声に出して読まない
- 高校卒業レベルの英文法知識
- 問題の先読み
もっとも大事なのは「返り読みしない!」で間違いありません。
速読13個のコツをもっと詳しく知りたい、どのように実行するのかは以下の記事で解説しています!
速読アプリの使用
英語学習者向けに作られている訳ではないので中上級者向けですが、スピードリーディングアプリの使用も検討する価値があります。
私のオススメは断然SPRITZ!
- URLをコピペするだけで速読トレーニングできる
- 自由にスピード設定を変えられる
- ユーザー登録なども不要
IELTSへの応用としては、アカデミックモジュールで頻出のトピックを扱うニュースサイト
以上のようなサイトに載っている記事を、SPRITZに落としてフラッシュリーディングします。
ただし、速読アプリの使用は中上級者向けですので、難しく感じる場合はやらなくてもオッケーです
Spritz App
Spritz Holding LLC無料posted withアプリーチ
- SPRITZをダウンロード
- National Geographicで興味がありそうな記事を見つける
- URLをSPRITZに入れてフラッシュリーディング
また、SPRITZの使い方やそれ以外のおすすめアプリは、以下の記事で解説しています。
体系的に基礎から理解したい人は参考書もアリ
最終的には実際に問題を使ってトレーニングを積まなければなりません。
- もっと詳しく書籍を使って理解したい
- 演習問題と共に体系的に練習したい
- 筆者の言っていることが信じられない…
オススメの速読に関する参考書は次の通りです。
書籍名 | 英語の速読入門 | TOEIC TEST 速読WPMトレーニング | 大学入試 世界一わかりやすい 英文速読の特別講座 | 英語ネイティブスピードリーディング | 10 Days to Faster Reading | SPEED READING: The Complete Blueprint To Speed Reading | Speed Reading: Learn How to Read and Understand Faster in Just 2 hours |
オススメ度 | (4.5) | (4.0) | (4.0) | (4.0) | (4.5) | (4.0) | (4.5) |
値段・コスパ | (4.0) | (4.0) | (3.5) | (3.5) | (4.0) | (5.0) | (5.0) |
対象 | 初級者~中級者 | 中級者(TOEIC受験者) | 高校卒業レベル(大学受験者) | 初級者~中級者 | 上級者 | 上級者 | 上級者 |
IELTSで高スコアを目指すなら洋書を選んで欲しいところですが、難しすぎるものを選んでも逆効果なので、現段階のレベルに応じて参考書を選んでみましょう。
参考書の選び方や、各書籍の特徴は、以下の記事ですべて公開しています!
頭から読むトレーニングをする
英語と日本語では語順がまったく違います。
日本語に訳しながら読もうとして、後ろから読んだり前後行ったり来たりしている方もいるのではないでしょうか?
これを「返り読み」と言い、リーディングでは最大級の悪癖
そんな悪癖を矯正するのが、スラッシュリーディングです。
英語を英語の語順で読むことを目的としており、母国語に訳してしまったり、返り読みをするのを防止します。
平たく言えば「英語を英語のまま読む訓練」です。
たとえば、ハーバード大学にて、J・Kローリングが行ったスピーチの一部を使ってみます。
I was convinced / that the only thing / I wanted to do, ever, / was to write novels. / However, my parents, /both of whom came from impoverished backgrounds / and neither of whom had been to college, / took the view / that my overactive imagination / was an amusing personal quirk / that would never pay a mortgage, / or secure a pension. / I know that the irony strikes / with the force of a cartoon anvil, / now.
引用元:Text of J.K. Rowling’s speech – Harvard Gazette
脳のメモリーは5ワード~9ワードまで塊で処理できるとされており、これくらいの感覚で区切るのが理想です。
スラッシュを入れることが目的ではないので、慣れたらスラッシュの数は減らす、最終的にはスラッシュを入れなくても塊で読めるように
最初はルールを守るのも重要ですが、慣れていくうちにルールに縛られ過ぎないように!
スラッシュリーディングのやり方や効果、オススメの参考書やアプリについては以下の記事でガッツリ解説しています!
スラッシュリーディング以外にも、通訳者が愛用する「サイトトランスレーション」という似たトレーニングもあります。
全部やる必要は一切ありません
速読上達のアイデアをいくつか紹介しましたが、「すべてやれ!」という訳では決してありません。
むしろすべてやっていては時間がもったいないので、合いそうなものだけを継続しましょう。
たくさんの方法に手を出し過ぎるのはよくない
中でも一番オススメしておきたいトレーニングはスラッシュリーディング。
「英語を英語のまま読む」というのは、誰もが持っておきたい基礎的な技術だからです。
速読トレーニングに関しては、以下の記事ですべてまとめています!
英語を読む習慣をつけておく
「多読」とは、英語で書かれたものを大量に読むことを表し、英語では「Extensive reading」または「ER」と呼んでいます。
- 幅広く
- カンタンに
- 楽しめるものを
以上のような側面を特徴としています。
問題を解いたり、何かを暗記したりすることはなく、とにかくいろいろ読む!
辞書を頼らずに、テンポよく読んでいくことが重要
「多読」と言ってしまうと難しく聞こえますが、カンタンに言えば「読書趣味の習慣をつけよう」ということです。
だからこそ、簡単に楽しめるものを読むという側面も重要視されています。
ただし、IELTS対策ではすべて「楽しく」という訳にはいかないので、応用した形で使います
セオリーはIELTSに出題されるトピックを扱うニュースサイトを毎日チェックすること。
ただし、上記はネイティブ向けの専門サイトなので、難しすぎて逆効果という場合も考えられます。
多読は簡単に読めるものでなければならない
そこで私が提案したいのは、「BBC Learning English」と「SmartNews」
BBC Learning Englishは、英国BBCが作る英語学習者向けのコンテンツサイトで、SmartNewsは英語ニュースを手軽に読める無料ニュースアプリです。
多読素材を選ぶ際は「IELTS要素×自分が楽に読めるレベル」のものを選んでみましょう!
- National Geographicを覗いてみて楽に読めるかどうかチェック
- 難しいのであれば、BBC Learning English、スマートニュースをチェック
- 自分が楽に読めるものを見つけて、毎日習慣化させる
\ 毎朝たった3分、ニュース記事で英語を浴びる /
スマートニュース
SmartNews, Inc.無料posted withアプリーチ
※今すぐダウンロードして完全無料で使えます
リスニングスクリプトを活用したReading勉強法
「精読」とは、特定の学習目的や課題を持って詳細に文章を読むこと。
The readers carefully and closely read a short text with the intention of gaining an understanding of as much as detail as possible.
訳:できるだけ多くの詳細を理解することを意図して、短いテキストを注意深く読むこと
引用元:Learning Teaching, 1994
英語では「Intensive reading」と呼び、大量に文章を読む多読(Extensive reading)と比較されています。
- ゆっくりと
- 注意深く
- 短く難しいものを
このような要素が主に重要と言われていますが、「多読」に比べるとかなり曖昧で、日本でいう「精読」はさらに複雑。
決まったルールはなく、英語講師でも全員細かいやり方は異なります。
徹底的にやる場合のやり方は以上の通りですが、IELTS Reading対策でここまでやる必要はありません。
というのも、IELTSで精読すべきなのはリスニングスクリプトだと思っているからです。
リスニングスクリプトを精読すれば、ムリなく行えるうえに、リスニングとの相乗効果も期待できる
やや奇抜なアイデアかもしれませんが、8.0を目指すような上級者でなければ非常にオススメです。
それではここから具体的なアクションプランの解説!
音読は学校でもやるものなので、どんなものかイメージしやすいかと思いますが、実は間違った効果的ではないやり方をしてしまっている方が多いです。
「意味がない」とも思われがちですが、しっかり行えば効果は期待できます!
最後のリピーティングおよびシャドーイングは、主にリスニングのためのものです。
ただし、シャドーイングは正しく行えるようになるまで時間がかかるので、6.0や6.5を目指している方であればリピーティングの方がオススメ!
この手順を踏めば、リーディングとリスニングの両方で、大きな相乗効果を見込めます!
IELTS Reading対策にオススメの参考書・問題集
書籍 | オススメ | 出版社 | 参考価格 | 概要 | 対象者 | 新しさ |
文脈で覚えるIELTS英単語 | ディーエイチシー | 2,090円 | 単語帳 | 全受験者 | 2019年 | |
CEFRに基づく英文法 | 桐原書店 | 3,080円 | 文法問題集(洋書) | 初級~中級 | 2018年 | |
実践IELTS技能別問題集リーディング | 旺文社 | 2,640円 | リーディング参考書 | 初級~中級 | 2020年 | |
IELTS Reading: IELTS 5-6+ (B1+) | Collins | 3,362円 | リーディング問題集 | 初級~中級 | 2011年 | |
Improve Your Skills: Reading for IELTS 6.0-7.5 | マクミラン・ランゲージハウス | 2,620円 | リーディング問題集 | 中級~上級 | 2014年 | |
総合英語 Evergreen | いいずな書店 | 1,672円 | 文法解説書 | 初級~中級 | 2017年 |
自分の目的とレベルに合った参考書や問題集を選んでみましょう。
各書籍の詳しい情報やオススメポイントは以下の記事でまとめました。
- IELTSリーディング問題の特徴・レベル
- より深いリーディング対策法
- 問題を効果的に解くコツやテクニック
- リーディング対策にオススメの参考書・教材の詳細
このような項目は別のIELTS Reading特化記事で詳しく解説していますので、リーディングが苦手な方はぜひご覧ください。
IELTS Writing Sectionのオススメ対策勉強法まとめ
次はIELTSのライティングを攻略するための対策法や勉強法をまとめます。
アカデミックライティングのルールを学ぶ
「Dos and Dontsを知れ」
これは私がイギリスの大学で最初にいわれたことです。
Dos(すべきこと)
Donts(すべきでないこと)
キチンとしたアカデミックライティングのルールを知ってから、それに沿って書きなさいということです。
多くの人が思っている以上に、アカデミックライティングに自由はありません。
ライティングでやってはいけないことは、基本的に決まっています
アカデミックライティングのルールに馴染みのない人は、まず書き方ルールの載っている本で対策しておきましょう。
とはいえ、簡易的なアカデミックライティングルールや鉄板のフレーズなどは記事にしていますのでぜひご参考になれば幸いです。
特化した対策や慣れが非常に重要なIELTS Writing Task 1に関しても特化した記事を作りました。
ライティングの勉強は添削なくして始まらない
リーディングやリスニングであれば完全独学で対策できますが、ライティングは違います。
ライティングを上達させるには、実践して添削してもらうしかないのです。
自分が100%を出し切って書いたライティングを自ら採点するのは不可能
とにかく書いて、間違えたところを添削してもらい、改善点のフィードバックを貰う、それしか方法がありません。
リーディングやリスニングは自分でも実践トレーニング可能、しかしライティングは机上の空論までしかひとりで到達できない
- 自分の文章を自分で添削するのは不可能
- 正解や間違いを判断できない
- 仮に自分で添削できたとしても収穫が少なすぎる
ここで問題なのは「誰に添削してもらうのか」
アカデミックライティングに精通した人が周りにいて、かつ添削を手伝ってくれる人がいるのであれば問題ありませんが、なかなかそうもいきません。
しかし今はいい時代です、オンラインでも安く英文添削を行ってくれるサービスがあります
結論から言うと、私が一番オススメしているのは単発かつ格安でIELTS講師にライティング添削を申し込めるFiverr!
他のサイトで言及しているところは絶対にないので、裏ワザといってもいいようなサービスです。
私はいろいろな用途でFiverrを長年利用してきたから知っている
内容・評価 | |
概要 | 世界のフリーランスが集まるマーケットプレイス |
オススメ度 | (5.0) |
料金 | 1点5ドル(約550円)~ |
対象 | 中級者~上級者 |
期待できる効果 | 格安かつ楽にネイティブ添削サービスを受けられる |
私が「裏ワザ的」といっていた添削方法がこのFiverrです。
恐らく日本のサイトでIELTSライティング添削として言及しているところは他にありません。
なぜ私が知っているのかというと、私自身Fiverrをいろいろな用途で5年以上使ってきたから
こんな悩みを感じた方はいませんか?
- 月額で受けるというより必要な時だけ単発で添削してほしい
- ずっと同じ人に一貫した指導をしてもらいたい
- ライティングだけに集中して安く済ませたい
実際のところ、ライティング添削がもっとも効く条件は
- 同じ人に一貫した添削をしてもらう
- 添削→改善→添削→改善の繰り返し
- 緻密かつ的確なフィードバックを反映
上記のような学び方を求めたい方には、私も5年以上利用しているFiverrというフリーランスプラットフォームがオススメ。
月額サービスではなく、単発で注文できるのが特徴です。
Fiverrの使い方や詳細については別の記事でかなり詳しく紹介しましたので、興味のある方はぜひご覧ください。
Fiverr内で一番オススメIELTS添削サービスを1つピンポイントでご紹介します!
IELTS指導歴5年、IELTS試験官でもある方のIELTSライティング添削サービスです。
なんと言っても、こんな経歴を持っているのにFiverをはじめたばかりなので安いのがイイ!
たった5ドルでTask 1かTask 2のどちらか、10ドルで2タスクを添削
現在イタリアのボローニャで働いているイギリス人の方です。
- 5年以上イタリアのボローニャで英語指導
- 資格持ちのIELTS試験官
- 文法・スペルなどを訂正
- 改善点のフィードバック提供
- 試験官だからこそ分かるヒントや提案
- 評価基準に基づいた予想バンドスコアの提示
- フィードバックに関する質問可能
フィードバックの精度や的確なアドバイスだけでなく、レスポンスの速さも高評価!
さらにFiverrに登録して間もないので特別価格でサービス提供中!
いつ値上げになるかわかりませんが、シンプルにコスパが異常に高いです!
ちなみに添削結果は2日以内に返ってきます。
タスク1回分の添削 | 5ドル |
タスク2回分の添削 | 10ドル |
タスク4回分の添削 | 20ドル |
最後に、サービスを注文した世界の学習者のレビューをいくつかご紹介します。
本当によかったです。迅速な対応・納品、有益なフィードバックと、最高クラスのIELTSライティング添削サービスを提供してくださいました。コミュニケーションは非常にスムーズで、なんと数時間のうちに添削結果を返してくれました。本当に知識がある人なのだと実感しました。IELTS対策をしている人にオススメします。
素晴らしいサービスです。添削結果は非常に綿密かつ専門的であり、非常に有益なアドバイスと洞察を提供してくれます。
最高の先生です!やっと目指していたスコアがとれました!
レスポンスの速さは、レビュー投稿者やFiverrの運営からもお墨付き!
IELTSライティングのプロフェッショナルな添削を、格安価格かつできるだけ早く手に入れたい人には最適なサービスです。
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- 登録方法が不安な方は私が書いた手順を参考に
- とくにオススメなのはtelfordenglishの添削サービス
その他のオススメ添削サービスや添削のコツについては以下の記事で詳しく解説しています。
IELTS Reading対策にオススメの参考書・問題集
書籍 | オススメ | 出版社 | 参考価格 | 概要 | 対象者 | 新しさ |
IELTS過去問(公式問題集シリーズ) | Cambridge University Press | 3,915円 | 唯一無二の公式問題集 | 全受験者 | 2020年 | |
文脈で覚えるIELTS英単語 | ディーエイチシー | 2,090円 | 単語帳 | 全受験者 | 2019年 | |
大学生のためのアカデミック英文ライティング | 大修館書店 | 1,870円 | 英文ライティング参考書 | 初級~中級 | 2016年 | |
IELTS ライティング徹底攻略 | 語研 | 2,640円 | IELTSライティング攻略本 | 初級~中級 | 2021年 | |
IELTS Advantage Writing Skills | RACHEL MITCHELL | 1,516円(ペーパー) | IELTSライティング洋書 | 中級~ | 2017年 | |
実践IELTS技能別問題集ライティング | 旺文社 | 2,530円 | ライティング参考書 | 初級~中級 | 2020年 | |
パーフェクト攻略IELTSライティング | テイエス企画 | 2,640円 | ライティング参考書 | 初級~中級 | 2020年 | |
Ielts Writing: Ielts 5-6+ (B1+) | Collins | 2,272円 | ライティング問題集 | 初級~中級 | 2020年 | |
IELTS Advantage Writing Skills | Delta Publishing | 3,399円 | ライティング問題集 | 中級~上級 | 2017年 | |
新セルフスタディ IELTS 完全攻略 | ジャパンタイムズ出版 | 2,860円 | 初心者向け参考書 | 初級~中級 | 2020年 |
各書籍の詳しい情報やオススメポイントは以下の記事で詳しくまとめています。
- ライティングに苦手意識を持っている人が多い理由
- IELTSライティングのレベル
- より詳しいライティング対策方法
- ライティング問題を効果的に解くコツ・テクニック
- ライティング対策にオススメの参考書・教材など一覧
このような項目は別のIELTS Writing特化記事でしっかり解説していますので、ライティングが苦手な方はぜひご覧ください。
IELTS Speakingオススメ対策勉強法まとめ
最後にIELTSのスピーキングを攻略するための対策法や勉強法をまとめます。
IELTS Speakingのコツは引き出しを増やすこと
スピーキングを上達させるためにネイティブと同じ思考回路を持っていたり、話し上手である必要はありません。
ここでは、17歳にはじめて英語を勉強しはじめた私が、英会話を上達させた思考回路を意識で英語で反応紹介します
ネイティブと思考回路が同じになることはない
スピーキングが得意になるためには「自分が話し上手な人でなければならない」と考えてしまう人が非常に多いです。
- おしゃべり
- オチをいつでもうまく作れる話し上手
- 笑いを取るのが得意
必ずしもこのような才能がある人たちだけが上手になれる訳ではありません。
上記の要素はプラスに働きますが、話下手な人でもスピーキングを上達させることは可能
私はイギリスの大学を卒業した今でも、完全に無意識に英語で反応することは出来ません。
ある程度は無意識ですが完全ではないのです。
幼少期から2つの言語で育ってきた完璧なバイリンガルでなければ、完全無意識になるのはほぼ不可能(というかなる必要もない)が私の持論です。
そんな完璧なバイリンガルでない我々が、英語スピーキングを上達させるうえで「会話の引き出しを増やす」という概念が重要になります
何言ってるの?全然理解できないんだけど!
会話で引き出しを引くという思考回路
引き出しを増やす、と言ってもなかなかわかりづらいかと思います。
たとえば私の英語での思考回路を少し説明すると「相手の言葉に対する返答を脳内の引き出から適切な表現を引っ張り出して使う」という感覚です。
SiriやAlexaなどの人工知能ロボットに似た感覚
「こう言われたらこう返す」というテンプレートが無数に存在しており、そこから適切な物を引き出します。
相手に何かを言われて「何を言おう…」なんて考えていると会話のスピードに付いていけずに、会話が成立しなくなってしまいます
たしかに普段スピードについていけない…
言い方を変えれば脳内タンスの中身を増やす感覚です、みなさんも服を選ぶ際は時と場合に合わせて選びますよね。
英語も同じでスピーキングのテンプレートを持っていれば、持っているだけいろいろな状況に対処することができる
そして服があればあるだけ組み合わせを変えて独自性を出せるようになります。
まずは知識で固めよう、というのが私の持論です。
IELTS用の引き出しを増やせる1冊
今後英語を喋れるようになるためには、先ほど言ったように英会話で使われる無数のフレーズに慣れる必要があります。
しかし、今回対峙するのはIELTSです。
つまり、IELTSで活用できるフレーズを引き出しに入れる事がもっとも重要なステップ
そこでオススメの1冊がこちら!
- IELTSスピーキングで問われるような内容を把握
- IELTSスピーキングで役立つ情報網羅
- 豊富な使える例文
- リスニングにも効果あり
- 実践練習をする前に絶対にオススメしたい1冊
ぜひこの本に掲載されている「使える!」と思った例文を自分のモノにしてしまいましょう
引き出しに服入れまくります!
パートごとに適切な回答時間を理解
セクション/大問 | 問題内容 |
パート1 | 自己紹介とインタビュー |
パート2 | 特定テーマについてスピーチ |
パート3 | パート2のトピックに関する質疑応答 |
IELTSスピーキングの試験時間はおおよそ10分から15分と決まっていますが、各質問に対する回答時間は考えておくと組み立てに役立ちます。
- パート1はナチュラルかつシンプルに返答
- パート2はトピックに沿っていれば、長くなっても問題ない
- パート3は論理的かつ簡潔に意見をまとめる
パートごとの理想的な回答時間やスコアアップのヒントは、以下の記事でまとめました。
IELTS Speakingは「ネイティブっぽく」が重要
IELTSスピーキングでは「Fluency(流暢さ)」が評価項目に含まれています。
- 流暢さと一貫性(Fluency and Coherence)
- 語彙力(Lexical Resource)
- 文法の知識と正確さ(Grammatical Range and Accuracy)
- 発音(Pronunciation)
「ネイティブレベル」である必要性は一切ありませんが「ネイティブっぽく」というのは非常に重要です。
「流暢さ」を噛み砕いて表現すると「ネイティブっぽく」となります。
たとえば自然なあいづちやつなぎ言葉など
皆さんも日本語で会話しているときに言葉が出てこないからと言って沈黙することはありませんよね。
必ず「うーん」「えーと」「それは…」みたいなつなぎ言葉を使うはずです。
IELTSではこれを英語で行うのが重要
つなぎ言葉や相づち、時間稼ぎフレーズについては以下の記事でまとめました。
必ず実践練習を積み重ねる
ここまでは自分ひとりでできる勉強法を紹介してきましたが、スピーキングは実践練習が必須です。
ひとり言もある程度の効果はありますが、質問する側が居なければ成立しませんし、間違いを指摘してくれる人が居なければ大きな成長は見込めません。
スピーキングに関しては実戦で話して失敗しまくる!これに尽きます
実際のところ、私はイギリスに行く前まで英語で話せるような知り合いはひとりもいませんでした。
でも心配はいりません、現代はとてもいい時代でインターネットとデバイスさえあれば、どこからでもネイティブとIELTSのスピーキング練習をすることが可能です。
元オンライン英会話講師でもある私が、IELTS対策にイチオシできるオンライン英会話ランキングトップ3を紹介します
元オンライン英会話講師なの?知らなかったー
【25社以上自ら受講】IELTS対策におすすめのオンライン英会話ランキング
「自分ではどうしようもできない…」
そんな気持ちになることもありますよね、でも心配しないでください!人の手を借りるというのは普通のことです。
実際のところ、ライティングとスピーキングに限ってはひとりでできないのは事実なのです。
なぜなら、間違いを直してもらわなければ、正解がいつまでもわからないから
だからといって、高額な英会話スクールに通う必要はありません、今の時代インターネットで解決できます!
ライティングとスピーキングでフィードバックをもらう重要性を、身に染みてヒシヒシ感じる私だからこそ、ここからはIELTS対策にオススメのオンライン英会話ランキングトップ3を紹介します。
紹介する全サービスで私自身が実際に受講してレビューしています
ランキング | 1位 | 2位 | 3位 |
サービス名 | ELT英会話 | Preply | キャンブリー |
おすすめ度 | (5.0) | (4.5) | (4.5) |
体験レッスン | レッスン1回 | 値引き価格のトライアル | レッスン1回 |
値段 | 月額 14,300円~ | 講師によって異なる | 月額 2,217円~ |
講師 | 有資格イギリス人のみ | ネイティブ | ネイティブのみ |
IELTSの専門性 | ◎ | 〇 | ○ |
ポイント | IELTS試験官が在籍! | 単発で使えるオススメ穴場 | ネイティブオンリーの人気オンライン英会話 |
1位:ELT英会話 |IELTS試験官から直接指導して貰える!
内容・評価 | |
概要 | IELTS試験官、元試験官も在籍するIELTS対策ならナンバーワンのオンライン英会話 |
オススメ度 | (5.0) |
オススメの対象 | 全レベル |
注目ポイント | IELTS試験官、元試験官が教える超専門レッスン |
期待できる効果 | 点の取り方をもっとも熟知する試験官から学んで効率的に大幅スコアアップ |
IELTS対策にオススメのオンライン英会話は、ダントツでELT英会話です。
結論、私自身も継続受講してきて、まったく後悔はありませんし、本会員になる前に見えなかったこともたくさん見えてきました。
私はIELTSと同じケンブリッジが主催する、ケンブリッジ英検CPEの合格を目指し、ケンブリッジ英検試験官のベテラン講師、ローラ先生にオーダーメイドカリキュラムの担任制(レッスン時間固定)で教えてもらっています。
- 資格持ちのイギリス人に直接担任として教えてもらえる
- 的を絞った的確な指導で効率的に合格を目指せる
- 私は今まで気にもしなかった細かいところまでしっかりと気づいて、正しい方向性で対策できるようになった
独学でやっていた時に気づけなかったことをたくさん気づかせて貰えたのが、結論もっとも大きなメリットです
自分ではまったく気にもしなかった基礎固めから解答テクニック、対策法まですべて教えてくれます。
レッスン外でもEdmodoという教育向けプラットフォームで、練習問題や読んでおくべき資料などを送ってくれますし、質問があればいつでもそこで回答してくれます。
宿題に関しても、私の生活に合わせて仕事が忙しいときは少な目、ガッツリやりたいときには多めに出してくれるのでタイムマネジメントも非常にやりやすいと感じます。
ちなみに、資格対策の場合、スピーキングだけでなくライティング、リスニング、リーディングとオールインワンで総合対策。
リーディングテクニックやリスニングテクニック、すべて教えてもらっています
そして、私が実際に愛用していることもあり、オーナー様にムリを聞いてもらって、当サイト限定割引キャンペーン実施が決定しました!
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2位:Preply |海外発の穴場オンライン英会話
内容・評価 | |
概要 | 海外発の大人気オンライン言語学習プラットフォーム |
オススメ度 | (4.5) |
オススメの対象 | 目標スコア6.0以上の人 |
注目ポイント | 格安講師からスーパー講師まで選び放題 |
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1位のELT英会話よりも専門性や権威性は落ちますが、講師を自分で選べる形式のオンライン英会話をお探しならPreplyもオススメ!
日本のサイトでは恐らく紹介しているところはないはずです。
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IELTS公式試験官を探してみたい方は、フリーワード検索で「IELTS Examiner」と入れてみましょう。
ちなみにコチラのIELTS講義は「現役試験官の知識を駆使して、必要なスコアを取るためにスピーキング、リスニング、ライティング、リーディングの指導をします」としています。
つまり、スピーキングだけでなく全技能を対応!
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欠点としては、要望など講師とのコミュニケーション(レッスン前後含む)が重要なので、完全な初心者にはオススメできません。
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3位:キャンブリー(Cambly)|ネイティブオンリーサービス
内容・評価 | |
概要 | 日本でも人気の海外オンライン英会話 |
オススメ度 | (4.5) |
オススメの対象 | 全レベル |
注目ポイント | カリキュラムに沿ってIELTSを対策 |
期待できる効果 | IELTSスピーキングで高得点を目指す |
2位のPreplyと同じく海外発のサービスですが、日本国内でも人気があるため日本人にも使いやすいのが特徴。
一方で、基本的にはスピーキングカリキュラムしかないため3位にしました。
キャンブリーが試験対策でもっとも力を入れているのがIELTS!
専用カリキュラムが組まれており、Mock Test(模試)も受けられます。
各カリキュラムが体系化されている点もいいですね!
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3位以降のIELTS対策にオススメできるオンライン英会話サービスや、選び方のキホンなどは別の記事で細かく解説しています。
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