偏差値40の高校時代英語に目覚め、紆余曲折あってイギリスの大学で映画、メディア学を学び卒業したライフタイムラーナー管理人のJINです。
結論をいうと普段の勉強と並行して息抜きの時間にも英語に触れられるのが最高!
- 映画より海外ドラマの方が現実に近い
- 普通に楽しむことも非常に大切
- 作品の選び方も重要
結論からいうと私の英語への入り口はこの2つ。
- 洋画
- 海外ドラマ
興味を持った理由も最初に取り掛かった勉強法も洋画と海外ドラマです。
今回は海外ドラマを使った英語の勉強法とオススメの作品を紹介する訳ですが、ひとつ重要な注意点!
ドラマで勉強したからと言って英語が完璧にできるようになる訳では無い
ただ入り口としては理想的ですし、楽しみながらできる補助的学習として最高峰であるのも事実です。
- 明日から即実践できる詳しいやり方を解説
- 英会話の幅が必ず広がる
- どのドラマが英語学習と相性がいいのか理解できる
じゃあ私も海外ドラマだけで英語を学ぶー
いや、海外ドラマだけで英語を学ぶのはオススメしないし、むしろもったいないよ
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海外ドラマ×英語学習の相性が抜群である3つの理由
まずは海外ドラマが英語学習と相性が抜群である理由を解説します。
映画よりも海外ドラマの方が現実に近い
基本的にシリーズ通してストーリーを進められるため、ドラマの方がより現実に近く、映画は「映画」という枠を出ない場合が多いです。
今となっては日英字幕なしでほぼ英語を理解できますが、なんとなく理解できない時は大体映画で起こります。
- 映画では映画特有のセリフを使っている事が多い
- 題材も映画の方が現実離れしている
- 2時間程度に凝縮された映画のストーリーはスピーディー
実用的な英語学習という観点だけで見れば海外ドラマの圧勝です
海外ドラマには中毒性がある
みなさんもこんな経験ありませんか?
- 「明日仕事/学校なのに海外ドラマの続きが気になってしょうがない!見ちゃお!」
- 「今日は仕事休みだし海外ドラマ見まくるぞー」
- 「え!もうこんな時間??」
海外ドラマの中毒性はかなり異常なものがあります。
さらに国内ドラマの場合は大体10話前あとで終了ですが、アメリカのドラマなんかは1シーズン20話ほどあって、それが10シーズン近くあるものもあって止まらない
その中毒性を利用して英語と触れ合う時間を自分に強制できるのは大きなメリットになります。
ただし、ドハマりしてもドラマから英語を盗むという気持ちは頭の片隅に置いておこう
月額VODサービスが乱立中
私が海外ドラマを使って勉強していたのはもう10年前の事…
当時は毎週自転車に乗ってレンタルビデオ屋に走って借りて、返してを繰り返していました。
月額を払って国内外のドラマや映画見放題のVODサービスが日本でも完全に定着している
- Amazonプライムビデオ
- Hulu
- Netflix
- FODプレミアム
- U-NEXT
- TSUTAYA DISCAS
実際はもっとあります。もうすでに月額契約をしている人も多いのではないでしょうか?
正直このような手軽なサービスがあるのは羨ましいです。
便利な物はとりあえず使う、これは鉄則
次の項では実際に私が実践していた海外ドラマを使った英語学習方法を詳しく解説します。
海外ドラマ使いこなし術【3つの理想的な英語勉強ステップ】
それでは実際に私が実践していた海外ドラマを使った英語学習方法を詳しく解説します。
ステップ1:まずは普通に楽しむ!勉強はそれから
つまり日本語字幕を付けていつも通りに視聴しましょう。
楽しくなければ続きませんし、まず字幕付きである程度のストーリー内容を把握しておくことも後のステップで重要だからです。
字幕があるからって読み物にしない事=耳のスイッチは常にオン
吹き替えで観るのだけはやめましょう
できれば英語のリズムや音、あいづちなどに注目してみる
字幕を読みながらでも、音に注目してみていると数十本映画を観たり、海外ドラマを1シーズン見終えたりすると必ず
- あれ、このキャラクターはこのフレーズよく使ってるな
- この単語よく出てくるな
- なんだか「オーサム」みたいな単語がよく出てくる、意味はなんだろう
まずこのような頻出表現をスペルが分からなくても音で認識できるようになることが重要なのです。
出てき過ぎて気になる表現はググって意味を調べましょう、そうすればもう忘れません。
たとえば 海外ドラマで英語の勉強をしはじめたとき頻繁に会話の語尾に「Right?」という単語が付くことにドラマを見ているときに気づいたとします。
そんな時は「Right? 語尾」といった感じで検索にかければ数秒で答えを見つけ出すことが出来ます。
普通に観ながらも言語的な好奇心のアンテナは張っておこう
ステップ2:お気に入りを見つけたら英語字幕に挑戦
何度見てもおもしろい!というドラマありますよね。
たとえば、私はプレズンブレイクを恐らく3週くらい最初から最後まで見ています。皆さんも恐らくこれなら2回見ても全然見て楽しめる、という作品が出てくるはずです。
話の流れは一回見ているお気に入りの作品なので「誰がいつどんな事を話しているか」などはなんとなく覚えているはずです。
- よく出てくる単語や表現はメモしておく
- 分からなかった単語や表現を毎回止めてググる必要はない
- カッコいいセリフがあったら真似して練習してみる
ステップ2に関して声を大にして言いたいのは「ストイックになり過ぎない」です。
英語初級者、中級者であれば英語字幕に変えたとたん知らない単語や表現がスペル付きで現れます、わからないからと言ってすべて書き留めて調べる必要はありません。
なぜなら続けることこそが、英語ができるようになる唯一の方法だから
もちろんそれがまったく苦にならない人であれば、わからないものをすべて調べた事に越したことはありません。
あくまで「楽しく」から逸脱しないように!
ステップ3:字幕なしで観てみる
- 日本語字幕付き
- 英語字幕付き
- 字幕なし
この3ステップが巷でよく言われている学習ステップです。
しかし、個人的には字幕なしという所はムリしてやらなくてもいいんじゃないかなと考えています。
もうすでに英日→英英の時点で同じ映画やエピソードを2つ見ている訳です。よほどその作品が好きでない限りは3回目を観ようとはあまり思いませんよね。
この3ステップで一番英語が伸びるのは2番目の英語字幕で間違いない
ならば新しい作品でステップ1→ステップ2を繰り返した方が、幅広い英語に触れながら経験を積めるというのが私の考え方です。
3回目でも苦にならない程大好き!という場合はチャレンジしてみるのもいいでしょう
次の項では英語学習に適したドラマを選ぶ方法を紹介します。
英語の勉強に適切なドラマ選ぶ5つの方程式【学習に優れた作品の共通点】
ここでは英語の勉強に適したドラマタイトルを選ぶために使える5つの方法を紹介します。
簡単な英語を使う作品を選ぶ
出典:Mashable SEA
まずは、難しい英語を使わない日常を描いた作品で勉強をはじめるのがオススメです。
- フレンズ
- ママと恋に落ちるまで
- ブルックリン・ナイン・ナインなど
一方で、歴史ものや、専門分野がテーマのドラマは理解が難しいです。
あちこちで言われている事ですが、とくにフレンズはクセが無く簡単な英語を使っているのでオススメ!
コメディは海外のユーモアが理解できるメリットもある
60分ものよりも30分ものがおすすめ
アメリカのドラマだと30分(コメディ系)ものと60分(ドラマ系)ものに分かれますが、勉強という観点で言えば30分ものがオススメ。
基本的にコメディドラマは日常を描いているものが多い上に、時間的にも勉強しやすいため
また、続きが気になり過ぎないという点でも優れており、さらに0分のコメディドラマはシーズン10近くまで続くものが多いので、同じキャラクターで学べるコンテンツ量が多いというのもメリット。
60分ものは長すぎて諦めがち
何度も見れる作品がおすすめ
ドラマを使って英語を「きちんと勉強」するのであれば
- 字幕付き
- 英語字幕付き
- 字幕なし(上記2つより重要でない)
つまり、何回も同じ映像を見る必要がある為、何度見てもおもしろいものがオススメです。
たとえば、先が気になってしょうがないようなミステリーものや、ガッツリストーリー系はそういう観点からいくと微妙
1話完結型で、ストーリーの連動性も少ないコメディが最適解なのは間違いありません。
1話完結型がオススメ!
憧れの役者さんが出てる作品
ドラマで「英会話」の勉強をする場合、基本的には登場人物のマネが大きな部分を占めます。
そのドラマで勉強している期間中は語彙や喋り方がなんとなくキャラに寄ってくる事も実際にあります。好きなキャラクターや役者さんが出ている作品ならモチベーションもアップする可能性も!
- アメリカ英語を学びたい人ならアメリカの作品
- イギリス英語を学びたい人はイギリスの作品
- オーストラリア英語を学びたい人はオーストラリアの作品
このような分け方も非常にオススメです。
とにかく真似してみる事はとても重要!
多国籍ドラマもおすすめ
昔「LOST」というドラマにハマって観ていた時期がありました
- アメリカ人
- イギリス人
- オーストラリア人
- 第2言語で英語を話す人達
このように多国籍のメインキャラクターで構成されているドラマで、この時はじめてアメリカ英語とイギリス英語の違いを認識できるようになりました。
世界で使われている英語は私たちの習ったアメリカ英語だけではありません。
国際英語の経験を培うという面では多国籍キャラクターで構成されている作品も悪くない
次の項では以上の情報を踏まえた上で、オススメの海外ドラマ作品を7個紹介します。
英語学習と相性が良いおすすめ海外ドラマ作品7選
それでは海外ドラマから英語にのめり込んだ結果、最終的にイギリスの大学で映画学を学び卒業した私がオススメしたい海外ドラマ作品を7個紹介します。
他サイトとは少し異なりすべて実際に自分で視聴した作品のみを厳選しています。
フレンズ(Friends)
- 放送期間:1994年~2004年
- ジャンル:シチュエーションコメディ
- 製作国:アメリカ
- 1話時間:22分
- 主な出演者:ジェニファー・アニストン、コートニー・コックス、リサ・クドロー、マット・ルブランク、マシュー・ペリー、デイヴィッド・シュワイマー
- 英語難易度:
90年代のドラマですが、今でも色褪せない不朽の名作です。
世界中で愛される作品で、国際線に乗れば必ずと言っていいほどエンターメントシステムに入っていて、必ずと言っていいほど見てしまいます。
- 舞台はニューヨーク
- 世界でもっともヒットしたコメディドラマのひとつ
- 6人の若者の友情
- 使われている英語が簡単なものが多い
- 英語圏の若者はほぼ全員知っている
ママと恋に落ちるまで(How I Met Your Mother)
- 放送期間:2005年~2014年
- ジャンル:シチュエーションコメディ
- 製作国:アメリカ
- 1話時間:22分
- 主な出演者:ジョシュ・ラドナー、ジェイソン・シーゲル、コビー・スマルダーズ、ニール・パトリック・ハリス、アリソン・ハニガン
- 英語難易度:
フレンズ終了の2年後に作られた「次世代版フレンズ」のような作品。
内容の構成も非常に似ており、舞台もニューヨーク、英語圏では非常に認知度が高い
フレンズの90年代の雰囲気が合わないという人は、「ママと恋に落ちるまで」も非常にオススメできます。
- 舞台はニューヨーク
- 世界でもっともヒットしたコメディドラマのひとつ
- 5人のキャラクター間の友情と恋愛
- フレンズほどではないが英語は比較的簡単
- 英語圏の人はほとんど知っている
フルハウス(Full House)
- 放送期間:1987年~1995年
- ジャンル:シチュエーションコメディ
- 製作国:アメリカ
- 1話時間:24分
- 主な出演者:ジョン・ステイモス、ボブ・サゲット、デイブ・クーリエ、キャンディス・キャメロン、ジョディ・スウィーティン、アシュレー・オルセン、メアリー=ケイト・オルセン
- 英語難易度:
NHKで放送されていたこともあり、日本国内でかなり認知度があるシチュエーションコメディドラマです。
私と同じくらいの20代後半以降の方であれば恐らく当時は日本語吹き替えで観ていたはずです、なので懐かしさを感じながら、英語音声で新鮮な気持ちで観ることができます。
ただフレンズよりもさらに古い作品なので、そういう面が苦手であれば別の作品の方がオススメ
- 今やセレブとなったオルセン姉妹の若き頃
- かつてNHKで放送
- 2016年にはスピンオフ作品「フラーハウス」がNetflixで配信開始
- 英語は比較的簡単
The O.C.
- 放送期間:2003年~2007年
- ジャンル:青春ドラマ
- 製作国:アメリカ
- 1話時間:60分
- 主な出演者:ベンジャミン・マッケンジー、ミーシャ・バートン、アダム・ブロディ、レイチェル・ビルソン
- 英語難易度:
30分ものでもなければコメディでもありませんが、私が個人的に使い倒したドラマです。
カリフォルニアに住む10代の若者を中心に描いたドラマなのですが、当時16歳の頃リアルタイムで観ていて本当に衝撃を受けました
ドラマながらこんな規模の違う世界があるんだ、いつか海外に住んでみたいと思わせてくれた運命の作品です。本格的にドラマで勉強をはじめたのもこの作品、今イントロを聞いていてもいろいろ込み上げてくるものがあります。
おもしろいだけでなく、ある意味私の人生にもっとも影響を与えた作品かもしれません。
- 青春ドラマ
- 舞台はカルフォルニア
- 実際に使い倒して効果を実感
- 30分ドラマではない
- 日常で使える表現◎
ビッグバン・セオリー(The Big Bang Theory)
- 放送期間:2007年~2019年
- ジャンル:シチュエーションコメディ
- 製作国:アメリカ
- 1話時間:22分
- 主な出演者: ジョニー・ガレッキ、ジム・パーソンズ、ケイリー・クオコ、サイモン・ヘルバーク、クナル・ネイヤー
- 英語難易度:
「オタク」をメインキャラクターに据えたひと味違うおもしろいシットコムです。
テーマがゆえに「フレンズ」や「ママと恋に落ちるまで」より英語やユーモアの難易度が上がりますが、非常に人気でおもしろいシリーズ
アメリカの作品ですが、イギリスのテレビで毎日のように再放送されていた番組でもあります。
- オタクをテーマにした一風変わったコメディ
- ヒロイン役のケイリー・クオコさんが世界一レベルで美しい(個人的に)
- 科学的な文脈がチラホラ
ビバリーヒルズ青春白書/新ビバリーヒルズ青春白書(Beverly Hills, 90210)
- 放送期間:1990年~2000年、2008年~2013年
- ジャンル:青春ドラマ
- 製作国:アメリカ
- 1話時間:60分
- 主な出演者: 省略
- 英語難易度:
1990年に始まった初代のものと2008年に始まった第2世代の作品もありますが、基本的に大きな繋がりは無いのでどちらから観てもオッケーです。
こちらの作品はNHKでかつて放送されていたので、当時音声を変更して観ていました。
青春ジャンルなら、やはりThe O.C.の方が個人的にはオススメ
- 世代を超えた人気青春ドラマ
- アメリカのセレブな子どもたちの日常
- 舞台はカリフォルニア
ロスト(LOST)
- 放送期間:2004年~2010年
- ジャンル:スリラーアドベンチャー
- 製作国:アメリカ
- 1話時間:60分
- 主な出演者: 省略
- 英語難易度:
作品としてめちゃくちゃおもしろいですが、ミステリー要素が大きく、先ほど紹介した通り多国籍の英語が飛び交う作品なので勉強に使うには難易度が高め。
中級者以上の方にオススメしたいです。
とにかく次のエピソードが気になって深夜まで見てしまうような、典型的なおもしろいアメリカンドラマなので、そこも一応注意
- トップレベルにおもしろいストーリー
- 多国籍な英語
- 初心者にはあまり向かないかも
海外ドラマや映画をメインの勉強にはおすすめしない3つの理由
ここまで海外ドラマで英語を勉強する「良さ」を解説してきたわけですが、実はメインの勉強としてはオススメしていません。
せっかくの絶好のチャンスをムダにしているから
海外ドラマから新しい英語知識を抜き出すというのはたしかに非常に効果的です。
しかし、私が考える海外ドラマや映画を使った英語学習の最大のメリットは、これまで学んだ英語知識とリアルな文脈で再会できる点なのです。
- 単語学習で覚えた単語とドラマで再会
- 資格勉強で学んだ知識とドラマで再会
- オンライン英会話で学んだ英会話表現とドラマで再会
相当な難解単語でない限り、ドラマを観ていれば必ずどこかで出現するのです。
たとえば 単語学習で覚えた単語というのはある意味、机上の空論的な側面があるので、そんな単語たちを生きた文脈でインプットできるのがドラマの大きなメリットという訳です。
そして「あ、この単語覚えたやつだ!」という気持ちが芽生えると、忘れにくくなるのもいい!
つまりドラマだけでは、このような再会の機会(複利的効果)が激減します。
だからこそもったいなすぎると私は思うのです。
息抜き的に使うのがもっとも適切だから
2つ目は「海外ドラマ」は英語勉強の息抜きとして優れているからという理由です。
英語の勉強をたくさんしていれば、勉強していない時間に英語に触れるなんて嫌な気持ちになりますよね。
しかし、おもしろい海外ドラマを観はじめれば、英語に触れたくなくても強制的に触れざるを得ない
一方で、海外ドラマをメイン学習として使ってしまうと、オンオフの境界がかなり曖昧になって非効率的。
学べる範囲がかなり狭いから
しっかり英語ができるようになりたいのであれば
- 語彙
- 文法
- リーディング
- リスニング
- ライティング
- スピーキング
このような全要素を着実に向上させるのは非常に重要になります。
- リスニング
- スピーキング(少し)
- 語彙(少し)
- 文法(少し)
ライティングやリーディング能力にまったく触れることはありません。
だからこそ海外ドラマは他のメインの英語学習と並行して行うのがもっとも効果的であると考えます。
このように副素材として使うことで、海外ドラマは能力をさらに発揮します。
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