偏差値40の高校に通っていた頃に、3ヶ月でIELTSのスコアを4.5から6.5まで伸ばしてイギリスの大学を卒業したJINです。
IELTSではとにかくネイティブスピーカーっぽい面を存分に見せつけましょう
- 沈黙はIELTSスピーキングで最悪の状況
- 時間稼ぎで使えるフレーズを覚えておこう
- フレーズの引き出しを増やすのがカギ
- IELTSスピーキングで黙ってしまう…どうすればいいんですか?
- IELTS スピーキングでどうにかして時間を稼ぎたいです…
- 緊張してスピーキング試験でスムーズに言葉が出てこないです…
今回はこのような質問にすべて解答します。
結論からいうと「流暢さ」が評価項目として明確に記載されているIELTSで「沈黙」という行動は考え得る中でもっとも避けるべき行動です。
IELTSでは「ネイティブっぽく」というのが重要視されている
ネイティブレベルというわけではなく、あくまで自然かつスムーズに言葉が出てくるような状況です。
本記事ではイギリスの大学を卒業した筆者がそんな最悪の「沈黙」を避けるための考え方やフレーズをまとめて解説します。
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- 沈黙がどれほど致命的なのかわかる
- 沈黙を避ける方法や考え方を理解できる
- IELTSスピーキングで使えるフレーズ大量公開
ネイティブっぽく話すってどういうこと?
ネイティブと同じように喋るのはもちろんムリだよね、でも間合いとか相づちとかネイティブっぽいリズムや語彙みたいな感じだね
本記事における主な参考文献・情報源
作成元・著者 | 題名 |
文部科学省 | 各資格・検定試験とCEFRとの対照表 |
文部科学省 | 大学入試改革における英語資格・検定試験の活用について(関係資料集) |
ヴァミューレン服部美香 | 名古屋外国語大学におけるTOEIC・TOEFL・IELTS(T・T・I)授業実践報告 |
片岡 宜子 | 多文化社会学部における IELTS スピーキング対策に関する現状報告 |
OSEI ABE, ASUKA MATSUZAKI, MARIKO WAKITA, RIE KOIZUMI | Which Should Be Dominant in Japan, the TOEFL iBT or the IELTS? (Course name: What Does a Test Measure?) |
Ian Wash | IELTS Preparation as an Undergraduate University Course : A Case Study |
リサーチに利用したプラットフォーム・情報元
IELTS | IELTS Japan公式サイト。 |
日本英語検定協会 | 日本におけるIELTS運営組織のひとつ。 |
British Council | 日本におけるIELTS運営組織のひとつ。 |
JSAF | 日本におけるIELTS公式テストセンターのひとつ。 |
UK PLUS | 名古屋のIELTS公式テストセンター。 |
Cambridge English | IELTSテスト開発元。 |
Cambridge University Press | ケンブリッジ大学出版。 |
Google Scholar | 論文、学術誌、出版物の全文やメタデータにアクセスできるGoogleプラットフォーム。 |
CiNii Articles | 学術論文情報を検索の対象とする論文データベース・サービス |
CiNii Books | 大学図書館等が所蔵する本の情報検索サービス |
J-STAGE | 文部科学省所管の独立行政法人科学技術振興機構が運営する電子ジャーナル公開システム。 |
IRDB | 国内の学術機関リポジトリに登録されたコンテンツのメタデータを収集し、提供するデータベース・サービス。 |
※上記の文献、調査結果および情報源は筆者である私がIELTS記事を執筆するうえで基礎知識として参考にした文献の一部であり、必ずしも上記文献の内容に沿って執筆した訳ではございません
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IELTSスピーキングでは絶対に沈黙すべきでない決定的な理由
スピーキングに苦手意識をもつ日本人は多いです。
しかし、IELTSスピーキングでより高いスコアを得るためには、沈黙は避けなければなりません。
- IELTSでは「流暢さ」が非常に重要な評価ポイント
- スムーズにそれっぽく話すだけでも評価は入る
- 沈黙することが考えられる上でもっとも最悪な選択肢
要は自分では質問内容を理解していたとしても、黙り込んでしまったら「答えられない」「英語が出てこない」とみなされてしまいます。
ただ、ネイティブレベルで喋れなければいけないワケではありません。
いくつかのフレーズを使い慣れておくと、いかにもネイティブっぽく、それっぽく話しているように聞こえます
スピーキングテストの評価ポイントをしっかりと抑えて対策をしておけば、より高いスコアを狙うことが可能。
ここからは、IELTSのスピーキングテストで、沈黙を作らずにスムーズに話しをすすめるためのコツとフレーズについてお話しをします。
評価ポイントや日常的に間違いなく使えるフレーズをご紹介しますので、しっかりと覚えて活用してみましょう!
ネイティブスピーカーは沈黙しない
みなさんが日本語で話している時はどうでしょうか?
ロボットと話しているように質問→答えだけのやりとりではないですよね。
日常会話の中で答えに困ったり、考えている時には「う~ん」「え~っと」「ん~そうですねぇ」などの言葉を使うことが多い
人間ですからすぐに質問の答えがでてこないこともあるでしょう。
しかし、ネイティブスピーカーっぽく話すためには、そんな時でも沈黙をしてはいけない
スピーキングテスト中に沈黙になると、自分でも「どうしよう」と焦ってしまい余計言葉が出てこなくなってしまいます。
単語力があまりない、流暢に話せる自信がないという人でも、沈黙をなくし自然に会話を繋げられることによりある程度評価されます
IELTSスピーキングテスト4つの評価基準
IELTSスピーキングでは、4つの評価ポイントを試験官がチェックしています。
この中にもある通り、”Fluency and coherence”は重要な評価ポイントのひとつです。
ここでは、たとえば 海外で多くの大学が求めている「スコア6~6.5」がどの程度かを説明します
評価項目 | 内容 |
Fluency and coherence 流暢さと一貫性 |
|
Lexical resource 語彙力 |
|
Grammatical range and accuracy 文法力と正確さ |
|
Pronunciation 発音 |
|
発音、文法、単語力はもちろんのこと、「止まらずにスムーズに会話ができる」という点にも意識をして練習をしましょう。
言い換えるなら安定感が必要です
沈黙ではなく正直な気持ちを英語で伝えよう
テスト中に緊張して、頭が真っ白になってしまった。
I’m sorry. I am very nervous today and my mind just went blank.
ん~、そんなことあんまり考えたことがない。
hmm….to be honest with you, I’ve never thought about that before.
説明するのが難しいなぁ、どうやって説明しようかなぁ。
hmm…..It is difficult to explain that. How I can say…
こんなふうに思ったら、正直に気持ちを話してしまいましょう。
黙り込んでまったく評価されないより、英語で気持ちを表現できる点が評価されます
流れを意識する為に時には回答は作り出しても良い
IELTSスピーキングテストでは、質問数は多くありません。
しかし、トピックにはあまり普段考えたことがないようなものもあるために、中には想像や作り話しで回答を作り出す必要がある質問にもあたるでしょう。
そんな時は、回答の内容が「自分が本当に心からそう思っていなくてもいい」
極端な例ですが、「レジ袋の有料化についてどう思いますか?」という質問をされたとします。
本当は反対と思っていたとしても、普段の自分の考えとは異なる回答をしても問題ありません。
「体には悪いですが、ムリをしてやめなくてもよいと思います、なぜなら~」と理論的にスムーズに話しをすすめられるのであれば、自分が回答を作りやすい流れをつくればよいのです
IELTSスピーキング試験の時間稼ぎに使える便利フレーズ
では、IELTSスピーキングの評価基準のひとつ”Fluency and coherence”’の対話標識についてお話しをします。
対話標識とは、自然に会話をつなげて流れをつくり、理論的に組み立てるために使う言葉のことです。
これらの対話標識が使えるようになると、よりネイティブっぽいスムーズな話し方ができるようになります
また、時間稼ぎができるだけでなく、沈黙を防げるのでテスト中の気持ちの余裕にもつながります。
次に使えるフレーズをご紹介しますので、ぜひIELTSスピーキングの練習で活用してみましょう
Well…/ Hmm…
「う~ん」「え~っと」「そうだな~」にあたります。文頭につけて、考える時によく使えるフレーズです。
スピーキング試験で答えがなかなか出てこない時に、時間稼ぎ使えます。
とても短く簡単なので、まずはこれから使っていきましょう
Oh
文頭につけて使い、「あ、そうだ」「そういえば」にあたり、考えが思いついた場合に使います。
- (小学生が自分用の携帯電話をもつことについてどう思いますか?)
-
Well…..Oh, in my opinion having an own cell-phone has to be under parents supervision, because there are many risks that I can think of for young children. For example ~
((答えに悩む)えぇ~っと、そうだ、小学生が携帯電話をもつなら親の監視下である必要があると思います。なぜなら、小さな子どもにはたくさんのリスクがあると考えられるからです、たとえば ~)
このようにWell…でつないでいる間に答えを考え、その直後にOhで続けます
Hmmm how can I say it…?/ How should I say it?
「何て言ったらいいんだろう」という意味です。
自問自答する時やどうやって説明したらよいか迷った時に使えます。
Hmmmm how can I say it….? For example, ~.
なんて言ったらいいだろう…たとえば ~のように使うと、説明に困った時に例を出しながら話すと、伝わりやすいです
Let me see/ Let’s see…
「そうだなぁ」「少し考えてみよう」「どうだろう」という意味にあたります。
答えを考えている、何か調べたりする時、答えがいくつかあって選ぶために考えたいという時にも使えます。
IELTSスピーキングでは、「そうですね…」の意味で使うことが多いです
Just a moment,
「少し待ってください」の意味です。
I mean…
「その~」「私が言った意味は」「私が言おうとしたことは」などの時に使います。
直前に話したことが伝わりずらかったかな?と思った時に言いかえる際にも、I meanをつけてから話すと、会話の前後の繋がりがつきます。
That’s a good question. / That’s an interesting point.
直訳すると「いい質問ですね」という意味になり、日本語にすると少し上から目線な感じがするかもしれません。
しかし、英語で使う時は、「それはいいところをついてきたなぁ」「おもしろいことを聞かれたなぁ」という意味で使われます。
予期せぬ質問をされた時に、おどろきの表情と一緒に使ってみましょう
That’s a good question. (いい質問ですねぇ!)
I’ve never thought about it…, but….(今まで考えたことがありませんでした…しかし~)
このように続けると、沈黙にならずに時間も稼げる上に自然に会話を続けられます。
Did you mean….? / Are you asking me…?
質問の意味がいまいち分からなく、聞き返す時に使えるフレーズです。
「質問の意味はこういうことですか?」と自分の理解で聞き返し、質問をよりしっかりと理解した上で回答できます。
質問の内容があいまいで困った時は、恐れずに聞き返しましょう
【パートごとにまとめ】IELTSスピーキングテストで使える便利なフレーズ
IELTSスピーキングには、3つのパートごとに戦略を立てて準備をしましょう。
同じ意味でも複数の言い回しを覚えておくと、試験官にもアピールができます。
会話の中にこれらのフレーズを取り込むことは、スコアアップにつながりますので、どんどん使っていきましょう
パート1で使える便利フレーズ
パート1では、自分自身、家族、故郷など日常会話や身の回りに関することが多く聞かれます。
回答は2~3文の短いもので問題ありません
理由や意見、詳細、将来の希望も付け加えることにより、表現力や語彙力をアピールできます。
- I am currently working as~(私は現在~として働いています)
- I am hoping to be~(~になりたいと思っています)
- I am planning on~(~する予定です)
- When I graduate from my university, I would like to work as a ~.(大学を卒業したら~として働きたいです)
- When I was younger(若い頃、子どもの頃)
- I used to~(~をしていました)
- Back in my school days,(学生の頃は)
- Could you please say it again?(もう一度言っていただけませんか?)
- I’m sorry I couldn’t catch what you just said.(申し訳ありません、聞き取れませんでした)
- Would you mind repeating the question?(もう一度質問を繰り返して頂いてもよろしいですか?)
パート2で使える便利フレーズ
パート2は、与えられたトピックに1分間で何を話すか考えてメモをし、2分間は一方的に話しをし続ける必要があります。
試験で渡されるカードにトピックや含めるべきポイントの記載があるので、メモの時間で話しの流れを考えます。
- 導入
- 理由
- 例
- 希望
- まとめ
このように、話すポイントを含めた構成を作りメモをしましょう。
それでは、順番にフレーズを説明します。
導入に使えるフレーズ
まずは最初に何について話すのかや、意見を伝えましょう。
結論や要点を先に伝えることで、何について話をするのかが聞き手に伝わりやすくなります。
- I’m going to talk about~(これから~について話します)
- I am going straight to the point.(さっそく本題に入ります)
- To get straight to the point,(単刀直入にいうと…)
- In my opinion(私の意見では)
- I feel that~(~と感じます)
- I would say~(~だと思います、I thinkより控えめ)
- I suppose~(~だと思います、I thinkより不確か)
- In my case(私の場合)
- From my point of view(私の見解では)
- I personally think that~(個人的には~と思います)
- Based on my experience(私の経験では)
理由に使えるフレーズ
- Yes/ No, because….(はい/いいえ、なぜなら…)
- The reason why~(~の理由は)
- Due to~(~により)
- Since~(~なので)
- There are 3 reasons for that.(それには3つ理由があります)
- One of the reasons that~ is…(~である理由のひとつは…)
例の説明に使えるフレーズ
- For example,(たとえば )
- For an instance,(たとえば )
- This is one example that I can tell you.(これが今言える例のひとつです)
希望の説明に使えるフレーズ
- I hope that~(~であることを願います)
- I want~
- I’m look forward to ~ing(~であることを楽しみにしています)
結論・まとめに使えるフレーズ
- So, to sum up(では、まとめると)
- To make a long story short,(手短に説明すると)
- In conclusion(結論としては)
- Anyway, to get to the point(何はともあれ、結論をいうと)
- In short,(簡潔にいうと)
- Let me summarize(まとめさせてください)
- So, that’s why(なので、だからこそ)
パート3で使える便利フレーズ
パート3では、パート2のトピックをさらに掘り下げた質問をされます。
ディスカッション形式で自分の意見を述べます。
パート1、2でご紹介したフレーズももちろん使えますので、組み合わせて答えが単調にならないようにしましょう
ポジティブな意見をいう時のフレーズ
- I really like~(~が本当に気に入っています)
- I totally love to~(本当に~したいです)
- I can’t wait to~(~が待ちきれません)
- Luckily,(幸運なことに)
- Fortunately,(幸運なことに)
- I’d recommend~(~をオススメします)
ネガティブな意見をいう時のフレーズ
- I don’t think~(私は~と思いません)
- Unfortunately,(残念ながら)
- I’m afraid to say(残念ながら)
- I don’t really like to say this, but…(あまりこんなことは言いたくないのですが…)
- Not really(そうでもないです)
傾向を伝えるフレーズ
- It is likely that~(~になる可能性が高い)
- It seems to me that~(私には~のように思える)
一度話したことを言い換えて説明するためのフレーズ
- In other words(言い換えると)
- I mean(つまり)
- What I mean is(私が言いたかったのは)
- What I’m trying to say is(私が言おうとしているのは)
2つの異なる意見を説明するフレーズ
- On the other hand,(一方では)
- however at the same time(しかし同時に)
- but then(しかしそうはいっても)
- whereas(ところが)
このようなフレーズを練習する機会がない…どうすればいい?
上記のような便利フレーズを知ったからと言ってスコアがアップするかと言えばまったくそうではありません。
言いたくはありませんがこれが現実です。
フレーズを適切に練習してこそネイティブっぽさを身につけられる
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