実はIELTSを受ける4ヶ月前にTOEFLを受けて、大撃沈した経験があるライフタイムラーナー管理人のJINです。
リスニングはぜひ根本のところから鍛えなおすのがおすすめ
初心者のうちにTOEFLのリスニングを聞いても全然聞けない…その気持ち凄くわかります。
ご覧の通り、私も英語初心者の頃にコツや効果的な対策をせず、TOEFLを受けて失敗しています
結果的に私はその後英語の勉強を続けてイギリスの大学に入学して卒業し、英語講師としても経験を積みました。
今回はある意味初心者の頃TOEFLについてあまり知らずに受けて失敗した過去の自分に向けて、TOEFLリスニングのコツや効果的な勉強法などを解説していきます。
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- 実際にTOEFLを受けた筆者の反省を踏まえた対策法を知れる
- おすすめの問題集や参考書がわかる
- 目標スコアへ近づくことができる
TOEFLに失敗したのにこんな記事書いてるのー?
大失敗をしてそれから英語ができるようになった今だからこその情報を伝えられると思うよ!
本記事における主な参考文献・情報源
リサーチに利用したプラットフォーム・情報元
Educational Testing Service | TOEFL 開発元組織。 |
Google Scholar | 論文、学術誌、出版物の全文やメタデータにアクセスできるGoogleプラットフォーム。 |
CiNii Articles | 学術論文情報を検索の対象とする論文データベース・サービス |
CiNii Books | 大学図書館等が所蔵する本の情報検索サービス |
J-STAGE | 文部科学省所管の独立行政法人科学技術振興機構が運営する電子ジャーナル公開システム。 |
IRDB | 国内の学術機関リポジトリに登録されたコンテンツのメタデータを収集し、提供するデータベース・サービス。 |
※上記の文献、調査結果および情報源は筆者である私がTOEFL記事を執筆するうえで基礎知識として参考にした文献の一部であり、必ずしも上記文献の内容に沿って執筆した訳ではございません
TOEFLリスニングセクションの内容解説
まずは以下の表でTOEFLのテスト構成をザっと理解しましょう。
Part | 内容 | 問題数 | 配点 |
---|---|---|---|
1. リーディング | 700語前後のアカデミックな長文読解
(自然科学、社会科学、芸術など) | 3~4文章 | 30点 |
2. リスニング | 会話と講義の2種類の問題で構成
(大学での講義、学生と教授の会話など) | 2~3会話
3~4講義 | 30点 |
3. スピーキング | 【Independent Task】身近なトピックへの意見
【Integrated Tasks】読み聞きした内容の要約 | 4問 | 30点 |
4. ライティング | 【Integrated Task】読み聞きした内容の要約
【Independent Task】設問に対し自分の意見を書く | 2問 | 30点 |
TOEFLリスニング全体概要
- 全35問
- パート1:10分
- パート2:20分
- パート3:30分
- 主に4択問題
- アカデミックなテストの為、大学での講義やキャンパス内での会話などが多い
問題内容
会話および講義の2種類の音声を聞き設問に答えます。
会話は大学のキャンパスを舞台にした会話が多く、講義内容は自然科学や歴史など多岐に渡ります。
なお、リスニング音声は一度しか放送されません。
試験中はメモを取りながら音声を聞くことが可能です
問題数
2~3会話および3~4講義
配点
30点 (1問あたり1~2点)
難易度
ネイティブの自然な会話レベル
TOEFLリスニング各設問の概要
まずはTOEFLリスニングセクションの概要をザっと確認しておきましょう。
セクション | 問題形式 | 問題数 | 解答時間 | 配点 |
---|---|---|---|---|
リスニング | 会話・講義の2種類の問題で構成
(大学での講義、学生と教授の会話など) | 2~3会話 および 3~4講義 | 41~57分 | 30点 |
リスニングでは以下2種類の問題形式が出題されます。
会話問題
主に大学のキャンパスを舞台とした会話問題。学生同士のカジュアルな会話や講師とのやり取りなどが多い。日常会話表現や大学で使う単語が出題される。
- 問題数:2~3題
- 設問数:1題あたり5問
- 会話の長さ:1題あたり約3分
講義問題
海外大学の講義を想定した問題形式。
テーマは自然科学や歴史、経済など多岐に渡り、使用される単語は専門的なものも多く、より的を絞った単語対策が必要となる。
- 問題数:3~4題
- 設問数:1題あたり6問
- 講義の長さ:1題あたり約3~5分
ちなみに設問の形式は主に以下の3つです。もっとも多いのはベーシックな四択問題です。
設問形式 | 内容 |
四択問題 | もっとも多い設問形式。普通の四択と同じ解答方法。 |
Yes/ Noの表完成問題 | 会話や講義の内容を基にYes/ Noの表を完成させる。複数ポイント(2点)扱いになる問題もあり。 |
文章並べ替え問題 | 与えられた4つの文章を会話や講義の内容を基に正しく並べ替える。 |
リスニングセクションにおける3つの注意点
また、TOEFLリスニングテストを受ける前に覚えておくべき注意点は以下の3つです。
音声は一度しか放送されない
TOEFLリスニングで音声放送は一度きりです。
必要な情報は聞き逃さないように手中して取り組みましょう
メモを取りながら音声を聞いてOK
リスニング中は自由にメモを取ることが許されています。
とくに内容が複雑な講義問題では上手なメモの取り方がポイントになってきます。
ダミー問題に要注意!
TOEFLでは「ダミー問題」というものが出題されます。
これはTOEFLを運営するETSがデータ収集のために使っている問題で、採点対象にはなりません。
ただし、「受験者からはどれがダミー問題かわからない」ので、すべての問題に全力投球する必要があります!
TOEFL各セクションの詳しい問題形式についてはTOEFL公式サイトでも確認できますので、受験前に一度はチェックしておくとよいでしょう。
TOEICテストのレベル・難易度
TOEFL iBT | TOEIC | 英検 | IELTS |
120 | ー | ー | 9.0 |
119 | ー | ー | 8.5 |
117-118 | ー | ー | 8.0 |
109-116 | 970-990 | ー | 7.5 |
100-108 | 870-970 | 1級 | 7.0 |
90-99 | 820-870 | ー | 6.5 |
80-89 | 740-820 | 準1級 | 6.0 |
69-79 | 600-740 | ー | 5.5 |
61-68 | 550-600 | 2級 | 5.0 |
52-60 | 500-550 | ー | 4.5 |
45-51 | 450-490 | 準2級 | 4.0 |
33-44 | 300-440 | ー | 3.5 |
29-32 | 291-299 | 3級 | 3.0 |
20-28 | 270-290 | ー | 2.5 |
12-19 | 260-269 | 4級 | 2.0 |
ー | 100-259 | 5級 | 1.5 |
満点近くとる人は相当なレベルです、仮に今自分が受けてもそこまで取れる自信は正直ありません
かなり難しいテストなんだね!
TOEFLリスニングを効果的に解くためのコツ7選
それではTOEFLリスニングを効果的に解くためのコツを7つ紹介します。
正確に効果的なメモを取る
TOEFLリスニングでは適切なメモ取りが重要になります。
- まったくメモを取らない
- 効いた単語や内容をすべて書く
素早く、正確に要点を抜き取ってメモを取るスキルは必ず対策の段階で練習しておくべきです。
練習こそが唯一の上達方法ですが、いくつか役立つヒントを紹介します。
- リスニングの要点・メインポイント
- 主題の詳細
- 記憶しづらい内容や会話
- Theやa, anなどの細かい単語
- 詳細内容と関係がない不要な表現
- 完全な文章コピー
イメージ的には、興味がある日本語のレクチャーや授業に参加する際に、ノートを取る感覚でTOEFLリスニングにも挑みましょう。
一方で、学生時代に黒板をすべてノートに写していた人もいるかもしれません、そのようなノートの取り方はしないように
重要だと思われる内容を予測して先回りする
TOEFLリスニングの中には解答にまったく必要ない情報と必要になる内容が混ざっています。
「重要だと思われる内容を予測してメモする」というスキルは効率的かつ効果的にリスニングで高得点を狙う際には非常に重要です。
- 意見:I think, It is thought that, In theory
- 否定:Not, Non, Disなど
- 理由:Because, Since, As, Reason whyなど
- 結果:As a result, Therefore, Thus, Consequentlyなど
- 例:For exampleなど
- 類似:Similarlyなど
- 言い換え:In other wordsなど
- 結論:In conclusionなど
以上の「シグナルワード」と呼ばれる英語の前後に来る情報をシンプルかつ高速にメモすると楽になります。
必ず問題集を解くときから練習を重ねて慣れましょう。
話し手のトーンに注目する
TOEFLリスニングは学校英語のリスニングよりも音源がリアルです。
TOEFLの問題では話し手の意見や態度を問う問題もあるので、ぜひ話し手のトーンにも気を配っておくとより効果的にリスニングできます。
「喜怒哀楽」はトーンで掴みましょう
英語のトーン理解のセンスを磨くには、実践慣れする他ありません。
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考え込まずに必ず諦める
「あーあれなんだっけ?頭のここまで出てきてるんだけどなぁ…」
皆さんの経験上このような状況から10秒以内に答えが出てきたことは何回くらいありますか?
迷って考え込んだところで答えはでてこない
リスニング中で10秒以内に出てこないような考え込みは完全にムダとしか言えません。
一旦考え込んでしまうとそれ以降のリスニングに響くからです。
次のリスニング音源が流されるまでに思い出す可能性はほぼありませんし、次の問題への準備がおろそかになりドミノ式に崩れて実力を出せなくなります。
モヤモヤ考えたくなる気持ちは痛いほどわかりますが、ここではバシッと諦めましょう!
訳しながら聴いたら手遅れ
「英語を喋ってる時って英語で考えるの?日本語で考えるの?
よく耳にする疑問です、私も英語が出来るようになるまでは日本で育った日本人が英語で考えられるわけないと思っていましたが、そんな私も今英語を使う時の思考回路は英語です。
日本語で考えて脳内で翻訳していてはリスニングに関わらず時間遅れになり、会話すら成立しないから
- 日本語で考えているとスピードが追いつかない
- 情報量が多すぎて頭がパンクする
- 脳内変換の過程で情報が抜ける、忘れる
日本語で考えていたらこんなデメリットがあります。
リスニングテストでスピードに追い付けないというのは致命傷です
答え合わせを必ずしっかり行う
- なぜどのように間違えたのか
- 答えはどこにあったのか
- スクリプトを読んで知らない単語があるか確認→覚えなおし
せっかく問題集を使うのであれば、上記すべてをチェックしながら時間をかけて答え合わせをしましょう。
〇×をつけているだけではまったく意味がありません
同じ問題は最低2回行う
1周目を終えたら、少し時間をおいてもう一度やり直しましょう。
2周目に入るころには1周目に分からなかった単語はも分かっているはずです。
そして2周目では1周目と比べて
- 正解率は上がったか
- リスニング内容の理解度は上がったか
- わからない単語は無くなっていたか
上記に注目をしてください。
99%の人が1周目より高い得点が取れているはずです。
1周目より低い人は先ほど紹介した答え合わせや分からなかった単語の取得を怠っている人です、プロセスをひとつでも怠ってしまう人は伸びません、これは自信を持って言えます
効果的にTOEFLリスニングを対策するための勉強法
ここからは、TOEFLリスニングを対策するための具体的な勉強法を解説します。
私が18歳の頃に英語力を爆上げさせた勉強に対する考え方【音声解説付き】
今でも信じられないのですが、私は18歳のころTOEFLで撃沈(IELTS換算4.5)してからたった3ヶ月でIELTSを6.5に伸ばしました。
勉強量はもちろん多かったのですが、それ以上に今重要だったと思うのが勉強と目標に対する考え方の部分です。
実際に勉強をはじめる前に目標設定や、スケジュール組みなどをやっておくのがオススメです
昔からあるPDCAのフレームワークに沿って、効果的に勉強を改善しながら進められたのが最大の要因です。
- Plan:計画
- Do:実行
- Check:評価
- Act:改善
簡単にいえば、上記の頭文字を取って、サイクルを回して改善を続けるというものです。
この記事ですべて紹介すると長くなってしまうので割愛しますが、私が当時行ったすべての行動、考え、目標設定の方法などはコチラの記事で解説しました。
TOEFL対策をはじめるまえに
- 具体的な目標スコア
- 目標達成日
- 目標を達成した後の目標
少なくとも、この3つを考えて、紙に書きだしましょう!(毎日見えるところに貼っておくとなおよし!)
もっとも重要な対策が単語なのは変わらない
英語力の基盤となるのは単語力です。
リスニングでも、これはまったく変わらない不変の事実です。
4技能のすべてはまず語彙力という基盤から始まります。
単語力はリスニング能力のポテンシャルを決定するようなものです
なるほど、単語レベルが1でリスニングレベルは2にならないって感じだね
アカデミックなTOEFLでは更に単語力が重要
TOEFLはただ単に英語の力を測るだけのテストではありません。
TOEFLは、大学や大学院留学する人が受けることになるテストなので、一般的な英語でなく学術的な英語力が求められます。
リスニングテーマもほぼアカデミックなテーマ
単純な一般単語力ではなく、TOEFLに合致するアカデミックな単語力を付けなければいけないのです、適当な単語を覚えていては遠回りになります。
そこでまず必要になるのがTOEFL専用の単語帳です。
一番のオススメはコチラ!
私がオススメする効果的な単語の覚え方
すでに自分の中で確立された覚え方がある人はそのまま覚えましょう。
- 単語帳をそのまま使う
- ノートに書きだす
- 暗記ペンや暗記シートを使う
- とにかく単語帳を読み込む
この4つの方法で覚えている人は、ぜひ参考程度に、私がIELTSを勉強していた頃から、イギリスの大学を卒業するまで使っていた覚え方をオススメしたいです。
皆さんも「暗記したはずなのに忘れた…出てこない…」なんて経験はありませんか?
私が推奨するのは単語カードや暗記アプリを使った覚え方です。
ずっと実践してきて累計約15,000単語を覚えた英単語の覚え方は以下の記事で紹介しています、参考程度でもいいので見ていってください!
また、さらに科学的に深掘った12のテクニックや考え方や、英単語を忘れてしまう原因を知りたい方は、以下の2記事がオススメです!
リーディングで使える単語=リスニングで使える単語ではない
どのような覚え方を採用しているかにかかわらず、リーディングで使える単語=リスニングで使える単語ではありません。
リーディングで使える単語=文字列を目視して意味を理解できる単語
リスニングで使える単語=音を聞いて意味を理解できる単語
つまり、仮に単語を10,000単語覚えたからといって、音で認識できるレベルになければ、リスニングで使える単語が10,000単語というわけではないのです。
だからこそ、せっかく覚えた単語をリスニングでも使えるよう、音声を聞きながら音でも覚え、実際に口に出しながら覚えるのが重要になります。
- TOEFL特化の単語帳を1冊買う
- 自分の好きな覚え方で覚える
- まだお気に入りの覚え方がなければ、コチラの記事をチェック
まずは現在の実力と目標との差を実感する
試験勉強のセオリーは「まず過去問(公式問題集)を1回解いてみる」
目標スコアがあったとしても、現状の立ち位置を理解しておく必要があるからです。
- 目標スコアとの差が大きい→中期的に中間地点の目標も立てる
- 意外と目標スコアとの乖離が少ない→苦手部分を克服 or 得意を伸ばすなど特化した戦略を立てる
- まったく理解できない→まず基礎から固める必要がある
TOEFLには、公式過去問集があるので、まずはそちら手に入れて自分の立ち位置を客観的に理解しましょう。
公式のものなので高価な問題集ですが、過去問を使わずに本番に挑むのはあり得ないので、いずれ買わなければならないものと考える必要があります。
- 公式過去問集を手に入れる
- 本番と同じ時間で測って採点する
- 目標との差分を理解し、苦手ポイントや得意ポイントを理解する
この工程を踏まないと、目標に直進できるような対策はできません。
自分の苦手克服ポイントや、スコア稼ぎポイントは自分にしかわからないのです。
基礎知識が足りないと感じる方は1冊日本語の教本を読もう
公式の過去問題集を解いてみて
- まだ英語力があまりないと感じる
- 1回受けたけどいいスコアが取れなかった
- まったく解けている感覚がない
このような場合は、問題集や公式問題集に入る前に必ず日本語で書かれた教本、攻略本を1冊読破するのがオススメ。
コチラがもっともやさしいレベルでTOEFLの形式に慣れることができる、日本語の参考書です。
知っておくべき情報が網羅されており、演習問題も付いています。
オススメする理由は、攻略本に載っている演習問題は本番とまったく同じ形式で作られているものの、難易度が本番よりも低く設定されているから
初心者でも解けるようなレベルで、本番さながらの形式を体験できるというのは初心者にとってメリットでしかないと考えます。
もうひとつレベルが上の参考書がほしい場合は、コチラがオススメ!
- 過去問が難しすぎると感じた方は、日本語の参考書を1冊手に入れる
- TOEFLの内容や要点を日本語で理解しながら、問題形式に慣れる
- 1冊終えたら、洋書や過去問にチャレンジ
公式過去問をまず解いて、まったく理解できなかったのにそのまま洋書で続けるのは遠回り!
レベルに応じて、段階を踏むのは不可欠!
リスニングをかたまりとして聞き取れない場合は基礎文法をカバー
最初に問題集を解いてみて、単語単語ではなんとなく理解できたけど文章として理解できていない場合、文法や構文知識が足りていない可能性が非常に高いです。
- 単語の意味はなんとなくわかるけど、文章として理解できない→文法・構文力不足
- 単語もわからないし、文章としても理解できない→語彙・文法・構文力不足
文法知識はリスニングでも必要
つまり、リスニングがとぎれとぎれでしか理解できず、ストーリーとして成り立たないという場合、英文法の勉強、再チェックも対策として考えられます。
私の経験上、B2レベル(72~94点)を狙うのであれば、高校卒業レベルの文法はカバーしておきたいです。
オススメの英文法テキストは「CEFRに基づく英文法」
CEFRのA1~B2レベルの文法を網羅し、問題を解いていくというテキストです。
TOEFL換算をするとB1は42~71、B2は72~94なので、まさにドンピシャの英文法範囲が完全にカバーされています。
ちなみに日本語書籍っぽいカバーですが、中身は洋書です
問題形式ではなく、教科書のような日本語の解説本が欲しいという方は「総合英語 Evergreen」のような英文法書で基礎をつけるという形になります。
ただ、私は最初に紹介した問題集型である「CEFRに基づく英文法」の方が、TOEFLでの応用は利きやすいです。
- 単語はなんとなく理解できるけど、かたまりでリスニングできないのは文法力不足!
- 文法力は他技能でも必要になる重要な要素
- CEFRに基づく英文法または総合英語 Evergreenで最低限の文法知識をつける
手遅れになる前に、最低限レベルの文法・構文をカバーしておくのは非常に重要です!
多聴力と精聴力は日々の生活でカバーしよう
- 精聴力:内容を正しく聴く力、丁寧に聴く力
- 多聴力:異なる英語の英語リスニングにたくさん触れる
リーディングの記事では、多読力と精読力という話をしましたが、リスニングでも多聴と精聴は重要です。
リスニングというと、動画やリスニング教材を思い浮かべてしまうかもしれませんが、TOEFLリスニングでは映像が流れないため、映像付きの素材はオススメはしません。
映像があるのとないのでは入ってくる情報量が格段に違う
音声だけの媒体では、やはりポッドキャストや英語のラジオが多聴には効果的でしょう。
さらに応用編としてオススメしたいのが、BBC Learning English、私の中では世の中にある無料英語教材の中で最高峰だと思っています。
TOEFLに特化しているわけではありませんが、BBCが作ったポッドキャストも用意されています。
BBC Learning Englishについては、別の記事で詳しく解説しています。
さらに、凝った音声メディアを使用したい場合は、オーディオブックも非常にオススメできます。
精聴力に関しては
- シャドーイング
- ディクテーション
- 音読
このような学習法で高めることができます。
ディクテーション
ディクテーションは、音声を聞いた後に、音源を止めて自分が聞き取った文をそのまま文字起こしする、かなり有名なリスニング勉強法です。
言葉だけではわかりづらいかと思いますので、ディクテーションに関するわかりやすいオススメ動画を紹介しておきます。
TOEFLリスニングにおいては、精聴力という面でディクテーションはかなり役立つものです。
リスニング精度の向上
聞き取れなかった箇所の明確化
苦手な単語やフレーズの割り出しなど
ディクテーションのやり方や効果については個別の記事で解説しています、気になる方はぜひチェックしてみてください。
シャドーイング
シャドーイングは言葉通り、音声を聞きながら、その音源の陰になるように自分で声に出して発音する練習方法です。
最近ではとくに人気の勉強法ですよね。
こちらも、わかりやすい動画をまず参照していただければと思います。
- 英語の音に対する感度を向上
- リスニング集中力のを高める
- ネイティブスピーカーの音やスピードに慣れる
シャドーイングのやり方や効果、コツ、オススメ教材についても個別の記事で解説しています。
シャドーイングはわりと工数がかかるトレーニングなので、より簡素的に行いたい場合はリピーティングもオススメ!
最終的には過去問(公式問題集)をやり込むのが一番の対策
最終的には、公式問題集を使った勉強、研究、攻略がもっとも効果的です。
TOEFL教材は市販問題集と公式過去問とでかなりのレベルの差がある場合が多いので、過去問は唯一無二の存在となります。
そして、対策を進める際には、絶対に気を付けなければならないことがあるので解説します。
本番さながらの時間設定で行う
本番のスピードに慣れることは非常に大切です。
リスニングの場合、できる限り細切れにせず、本番と同じように解いていってください。
問題をはじめたら絶対に途中で止めたりせずに続ける
自分なりの戦略も立てられますし、本番でパニックになる可能性が大幅に下がります
答え合わせは必ずしっかり行う
- なぜ、どのように間違えたのか
- 答えはどこにあったのか
- どのような思考回路で自分は間違いに行き着いてしまったのか
リスニングの場合はスクリプトを見ながら上記の項目をすべてチェックしましょう
リスニングスクリプトを確認
これできていない人が本当に多いです!
答え合わせが終わったら必ずリスニングスクリプト(原稿)を読んでください!
スクリプトを使ってこそ過去問を使った対策が捗ります。
原稿内で自分がまったく理解できなかった単語や、知っていたもののリスニングでは聞き取れなかったギャップのある単語や表現を、すべて割り出すという作業です。
知らなかった単語や表現はすべてまとめて覚えなおしましょう。
知っていたもののリスニング内で聞こえなかった単語や表現は今一度しっかりと発音を復習しましょう
過去問を使い倒すというのはこういうことです
答え合わせの時は音源を聞きこむ
スクリプトを確認する時は、音源を止めたり巻き戻したり、満足して聞いて理解できるようになるまで聞き込んでください。
リスニングの音を頭に叩き込みましょう
同じ問題は最低2回行う
過去問の1周目を終えたらもう一度戻って問題をやり直しましょう。
2周目に入るころには1周目にわからなかった単語は理解できているはず
- 正解率は上がったか
- リスニング理解度は上がったか
- 聞こえない単語は無くなっていたか
上記に注目をしてください。
99%の人が1周目より高い得点が取れているはずです。
1周目より低い人は、先ほど紹介した答え合わせやわからなかった単語の取得を怠っている人
プロセスをひとつでも怠ってしまうと伸びません、これははっきり自信を持って言えます。
続いて、TOEFLリスニング対策にオススメの参考書や教材をご紹介していきます!
TOEFLリスニング対策で使えるおすすめ問題集・教材・参考書
TOEFLのリスニングに特化したおすすめ問題集・教材・参考書
書籍名 | TOEFLテストリスニング問題190 | iBT対応 TOEFLテスト完全攻略リスニング | TOEFL iBT® TEST リスニングのエッセンス |
おすすめ | (4.5) | (4.0) | (4.0) |
値段・コスパ | (4.5) | (4.0) | (4.0) |
特徴 | ・定番で間違いないリスニング問題集 ・豊富な問題集 ・初心者でも扱いやすい | ・リスニングに苦手意識がある人に◎ ・メモの取り方や解答のテクニックが満載 ・リスニングへの取り組み方がわかる | ・TOEFL80~100点を目指す上級者向け ・ノートの取り方を学ぶ ・模試形式の確認テストもたっぷり2回分! |
『TOEFLテストリスニング問題190』(旺文社)
内容・評価 | |
概要 | TOEFLリスニング特化の定番問題集 |
おすすめ度/重要度 | (4.5) |
料金/コスパ | (4.5) |
対象 | リスニングを特化で勉強したい |
期待できる効果 | TOEFLのリスニング問題をたくさん解いてスコアアップを図る |
TOEFLリスニングの参考書といえばまずはこちらを手に入れましょう。
全4章の構成で、TOEFLリスニングの基礎から実践問題まですべてが詰まっています
初心者の方は第1章および2章の問題概要や基礎学習からスタートするとよいでしょう。付属のWeb模試を使えば本番の解答形式の練習もバッチリ行えます!
- TOEFLリスニングならまずはこれ!
- 初心者でも使いやすい内容&難易度
- 豊富な問題数で本番に慣れる!
『iBT対応 TOEFLテスト完全攻略リスニング』(アルク)
内容・評価 | |
概要 | 解答テクニックなども学べる参考書 |
おすすめ度/重要度 | (4.0) |
料金/コスパ | (4.0) |
対象 | TOEFLリスニングの解き方がいまいちわからない |
期待できる効果 | 効果的にリスニング問題を解く方法を学んでスコアアップを目指す |
TOEIC関連書籍でも有名なロバート・ヒルキさんによるTOEFLリスニング参考書です。
メモの取り方やリスニングで注意すべき点などがわかりやすくまとめられています
音声スピードは本番に比べるとやや遅い印象ですが、初心者でもムリなく練習できるレベルになっています!
- リスニングに苦手意識がある人に◎
- メモの取り方や解答のテクニックが満載
- リスニングセクションへの取り組み方がわかる
『TOEFL iBT® TEST リスニングのエッセンス』(Z会編集部)
内容・評価 | |
概要 | 中上級者にもオススメできる参考書 |
おすすめ度/重要度 | (4.0) |
料金/コスパ | (4.0) |
対象 | 中上級者 |
期待できる効果 | さらに高みを目指すためのテクニックや問題を解いてスコアアップを目指す |
TOEFL iBT80~100点レベルを目指す、中上級者にもオススメできるのがこちらです。
リスニングの鍵となるノートテイキングおよび要旨把握の効果的な実践法などをわかりやすく紹介
問題は会話および講義形式のものがそれぞれ収録されており、難易度も本番と比べて遜色ないです。
取り扱われている文章の内容も自然科学から歴史まで多種多様なので、専門的な単語力の強化にもピッタリの一冊です!
- TOEFL80~100点を目指す上級者向け
- リスニング攻略するためのノートの取り方を学ぶ
- 模試形式の確認テストもたっぷり2回分!
市販の参考書であれば、リスニング対策はとりあえずこの三冊を押さえておけばOKです。
プラスでTOEFL専用の単語帳や公式問題集もしっかりとチェックしておきましょう!
『TED-Ed』
著名人による演説で有名なTED Talksの教育系チャンネルがTED-Ed (TED Educationの略)です。
TOEFLでも頻出の自然科学や歴史、文化などに関する膨大な数のビデオを無料で視聴することが出来ます。
どのビデオもわかりやすいイラスト付きで話が展開されるので、背景知識がない人でも理解しやすい
TOEFL対策から総合的リスニング力の強化まで、個人的にとてもオススメのサイトです!
- さまざまな分野の講義が無料で聴ける
- 動画はイラスト付きでわかりやすい
- TOEFL頻出分野の背景知識upに◎
ちなみに、公式サイトではより詳しいビデオの内容や理解度チェックの問題を解くことも出来ます。
登録は簡単かつ無料なのでぜひ活用してみてください!
- TED-Ed You Tube公式チャンネル(https://www.youtube.com/user/TEDEducation)
- TED-Edの公式紹介動画(※日本語字幕あり)(https://www.youtube.com/watch?v=FfJ5XG5i2aw)
TOEFL対策を実戦形式で行うことができるおすすめ問題集・教材
書籍名 | The Official Guide to the TOEFL® Test | Official TOEFL iBT Tests (Vol. 1-2) |
おすすめ | (5.0) | (5.0) |
値段・コスパ | (4.0) | (4.5) |
特徴 | ・運営が出版する公式問題集 ・問題4回分付き | ・実際の過去問を収録問題 ・5回分収録 |
『The Official Guide to the TOEFL® Test』(ETS)
内容・評価 | |
概要 | 運営公式が出版する公式問題集 |
おすすめ度/重要度 | (5.0) |
料金/コスパ | (4.0) |
対象 | 全レベル |
期待できる効果 | 公式が出す正しいレベル感の問題を解いてスコアアップを狙う |
TOEICと同じくTOEFLでも、公式問題集を解く大切さは変わりません。
単語→熟語→練習問題をひと通り終えたら、本書で本番へのラストスパートをかけましょう!
TOEFLを運営するETSが出版している本書には、全パート収録の練習問題が4回分ついています
リーディングはもちろんライティングの模範解答や、苦手な人が多いスピーキングの解答ポイントなど情報が満載です!
- ETSによる公式問題集
- 日本語版と英語版あり
- 本番前の直前対策に◎
『Official TOEFL iBT Tests (Vol. 1-2)』 (ETS)
内容・評価 | |
概要 | 実際に出題されたTOEFLの過去問を5回分収録 |
おすすめ度/重要度 | (5.0) |
料金/コスパ | (4.5) |
対象 | 全レベル |
期待できる効果 | 実際に出題された過去問を解いて効果的な対策を行い、スコアアップを狙う |
もっと多く公式の問題を解きたいのであれば、こちらの過去問集がオススメ。
本書には実際に出題されたTOEFLの過去問が5回分収録されています。
Vol. 1と2で内容量は同じですが、収録問題は異なるので2冊買いもオススメ
付属のDVD-ROMを使えば実際のテストと同じようにパソコン上で問題を解くことが可能です!
- 実際の過去問が収録された公式問題集
- DVD-ROMで本番の解答形式に慣れる
- とにかく本番に近い過去問が解きたい人に
TOEFL単語を勉強するのにおすすめの単語帳・教材
書籍名 | TOEFLテスト英単語3800 | TOEFL TEST必須英単語5600 | TOEFLテスト英熟語700 |
おすすめ | (5.0) | (4.5) | (4.0) |
値段・コスパ | (4.0) | (4.5) | (4.5) |
特徴 | ・定番で間違いない単語帳 ・レベル別で掲載 ・手軽にはじめられる | ・より多くの単語を覚えたい方へ ・中・上級者向け ・リーディングにも効果 | ・忘れがちな熟語にフォーカス ・わかりやすい例文 |
『TOEFLテスト英単語3800』(旺文社)
内容・評価 | |
概要 | 頻出単語網羅の定番TOEFL単語帳 |
おすすめ度/重要度 | (5.0) |
料金/コスパ | (4.0) |
対象 | 全レベル |
期待できる効果 | 効果的にTOEFL単語を覚えることができる |
TOEFLを受験すると決めたらまず手に入れたいのがこちらの単語帳です。
TOEFL頻出の単語がRank1~4のレベルごとにまとめられています。
重要単語は例文付きなうえ、付属のCDで発音を確認しリスニング対策にも活用できます
別冊の冊子にはリーディングでよく出題される分野の英文がまとめられており、基礎的な背景知識と単語を一緒に覚えることが出来ます!
- TOEFL単語帳ならこの一冊!
- Rank1~4のレベル別で例文付き
- 1日25単語からはじめられる手軽さも◎
『改訂新版 TOEFL TEST必須英単語5600』(ベレ出版)
内容・評価 | |
概要 | より多くのTOEFL単語を覚えることができる単語帳 |
おすすめ度/重要度 | (4.5) |
料金/コスパ | (4.5) |
対象 | 中級者~上級者 |
期待できる効果 | より高いレベルのTOEFL単語を知ることができる |
「3800単語ではもの足りない!」そんな人にオススメしたいのが本書です。
こちらでは中~上級向けまで含むTOEFL頻出の単語を分野別の英文で覚えることが出来ます。
付属のCDや挿し絵も活用し、聴覚・視覚・発話という多角的アプローチで単語を身につけられる構成
収録されている英文は多ジャンルかつ高品質のものばかりで、語彙力とリーディング力を同時に鍛えたい人にもオススメです!
- 上級者向けのTOEFL単語帳
- 単調な単語帳だと飽きてしまう人に◎
- リーディング力も同時にアップ!
『TOEFLテスト英熟語700』(旺文社)
内容・評価 | |
概要 | TOEFL用の定番熟語帳 |
おすすめ度/重要度 | (4.0) |
料金/コスパ | (4.5) |
対象 | 全レベル |
期待できる効果 | 効果的にTOEFLの頻出熟語を覚えることができる |
リーディング対策で単語と同じくらい大切なのが熟語力です。
ついつい後回しにしてしまいがち…そんな英熟語も、本書なら10週間でバッチリ対策できます!
TOEFLで頻出の熟語および口語表現を厳選して700個収録しており、わかりやすい例文つきで学習がサクサクはかどる
週の最後には習熟度チェックのクイズもついており楽しく勉強することが出来ます!
- TOEFL英熟語ならこれ!
- 確認クイズで習熟度もわかる
- 付属CDで聞き流しにも便利
私がずっと実践してきて累計約15,000単語を覚えた英単語の覚え方は以下の記事で紹介しています、ぜひ参考程度でもいいので見ていってください!
また、さらに科学的に深掘った12のテクニックや考え方や、英単語を忘れてしまう原因を知りたい方は、以下の2記事がオススメです!
リスニングに限らずTOEFL対策全体で使える参考書や問題集の一覧は以下の記事でまとめています。
【完全版】TOEFL対策に超おすすめしたい参考書・問題集・教材30選大公開!
TOEFL対策におすすめのオンライン英会話ランキング
「自分ひとりでは対策できそうにない…」
そう思っている方も多いはずです、実際のところリーディングとリスニングは自分で十二分に対策できますが、スピーキングとライティングをひとりで対策し切るのはほぼ不可能です。
なぜなら、間違いを直してもらわなければ、正解がいつまでもわからない=成長できないから
だからといって、必ずしも高額なスクールに通う必要はありません、今の時代インターネットで解決できます!
そこで、元オンライン英会話講師でもある私が、TOEFLにおすすめのオンライン英会話ランキングを作りました。
紹介する全サービスで私自身が実際に受講してレビューしていますし、ライティングにも活用できるものです!
ランキング | 1位 | 2位 | 3位 | 4位 | 5位 |
サービス名 | EF English Live | スパトレ | ELT英会話 | ベストティーチャー | ユニバーサルスピーキング |
おすすめ度 | (5.0) | (4.0) | (4.0) | (3.5) | (3.5) |
無料体験 | 7日間 | 7日間 | レッスン1回 | レッスン1回 | 1000円相当分 |
値段 | 一律 8,900円 | 月額 4,900円~ | 月額 14,300円~ | 月額 16,500円~ | 月額 3,300円~ |
講師 | 資格持ちネイティブ | フィリピン人中心 | 有資格ネイティブ | ネイティブ含む全世界 | フィリピン人、日本人、カナダ人講師 |
TOEFL | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
ひと言ポイント | TOEFL対策に特化したコースあり | TOEFLライティングも安く学べる | 最高クオリティの講師と徹底的にTOEFL強化 | ライティングを徹底的にやるならココ! | TOEFL特化コースありの穴場オンライン英会話 |
さらにサービスを選ぶ際に気をつけるべき点については、ランキングの完全版で詳しく解説しています。
ここでは、1位に入れたEFイングリッシュライブについて少しご紹介します。
結論、コストパフォーマンスとクオリティを両立したいのであれば、EFイングリッシュライブ一択です。
英語力診断を行った後に、TOEFLカテゴリーのうち弱点克服、さらなる強化を集中的に行っていく仕組みです。
世界ナンバーワンの語学学校がこれまで培ってきた、ノウハウや知恵をオンラインで手にできます。
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加えて、講師は全員ネイティブかつ資格持ちで構成されており、プライベートレッスンではあらゆる疑問や不安をプロ講師にぶつけることが可能。
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